中型トラック市場で高い人気を誇るいすゞ・フォワード。運送業界を中心に、幅広い業種で活躍している車種です。優れた燃費性能や走行安定性、快適な運転環境が評価されており、長距離輸送から市街地配送まで幅広く対応できる汎用性の高さも魅力のひとつです。
今回の記事では、そんなフォワードの特徴や魅力を紹介するとともに、中古車両を選ぶ際に抑えておくべきポイントも分かりやすく解説します。
中古のフォワードの購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。
いすゞ・フォワードとは?
いすゞ自動車が製造・販売する中型トラックで、日本国内はもちろん、世界各国でも「Fシリーズ」などの名称で展開されています。高い耐久性と積載力、優れた経済性を備えたフォワードは、都市部の配送から地方の建設現場まで幅広い業務に対応できる汎用性の高さが魅力です。多彩なバリエーションが用意されており、ユーザーのニーズに応え続けている中型トラックの代表格です。
歴代モデル
フォワードは1970年に初代モデルが登場して以来、時代のニーズに応じて改良と進化を重ねてきました。2代目(1975年~)では直噴ディーゼルエンジンを採用し、燃費性能と出力が向上。3代目(1985年~)ではデザイン性や快適装備が大幅に強化され、マルチユースシートやパワーウィンドウなどが導入されました。1994年登場の4代目では安全装備の充実が図られ、ABSやASRなどの先進機能が採用されます。
5代目(2007年~)では厳しくなる排出ガス規制に対応するため、環境性能に優れたD-COREエンジンを搭載。2023年に登場した最新の6代目モデルでは、いすゞの新しい設計思想であるモジュール設計「I-MACS」を採用し、操作性・安全性・環境性能を一段と進化させています。フォワードは半世紀以上にわたり、常に業界の最前線で活躍し続けているトラックです。
最新のフォワードの特徴
フォワードの現行最新モデルの特徴を「安全性」「快適性」「コネクテッド・プレイズム」「燃費・環境性能」に分けて解説します。
安全性
ドライバーと周囲の安全を守るための先進的な安全技術が多数搭載されています。例えば「プリクラッシュブレーキ」は前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険が高まると自動でブレーキが作動し、事故の回避または被害の軽減を図ります。
さらに「全車速車間クルーズ」や「レーンキープアシスト」により、高速道路での走行も安心です。ドライバーの体調異変を検知して自動で車両を停止させる「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」や、「ブラインドスポットモニター」「車線逸脱警報」など、多層的な安全装備により、事故の予防と運転負荷の軽減を実現しています。
快適性
長時間でも快適に運転できるように、フォワードのキャビンは細部にまでこだわって設計されています。7インチのメーターディスプレイやセンターディスプレイにより、必要な情報を直感的に確認でき、操作性も向上。シートはドライバーの体格や好みに合わせて調整できる高機能シートが採用され、振動吸収性や座り心地にも優れています。
ハイルーフ仕様では大型ヘッダーコンソールやルーフサイドポケットなど収納力も抜群。さらに助手席をフルフラット化すれば休憩時に過ごせるスペースになります。視界や乗降性も考慮された設計で、すべての面でドライバーの快適な運行をサポートしています。
コネクテッド・プレイズム
いすゞ独自の高度純正整備プラットフォーム「PREISM(プレイズム)」にも対応しています。車両に標準搭載された通信端末を通じて、稼働データや車両コンディションをリアルタイムでクラウドに送信。それにより、稼働状況の見える化や、予防整備の精度向上、万一のトラブル発生時の迅速な対応が可能となります。
また、運行管理サービス「MIMAMORI(みまもり)」との連携により、運転挙動の分析や安全運転指導にも活用できるのも特徴。そうしたコネクテッド技術の進化により、ドライバーの負担軽減や車両の稼働率向上を実現し、運送業全体の効率化と安全性向上に大きく貢献しています。
燃費・環境性能
高効率なクリーンディーゼルエンジン「4HK1」および「DB6A」を搭載しており、優れた燃費性能と環境性能も両立しています。尿素SCRとDPD(ディーゼル微粒子除去装置)の組み合わせにより、排出ガス中のNOxやPMを大幅に削減。燃費基準達成に加え、環境への配慮も徹底されています。
さらに、コンピュータ制御によるAMT「スムーサーFx」は、省燃費自動変速モード(ECONOモード)やSmartシフト・Smartアクセル制御により、運転状況に応じた最適なギヤ選択を自動で行い、無駄な燃料消費を抑制。高い走行性能とともに、ランニングコストの低減にも寄与する、実用性に優れた車両です。
中古フォワードを選ぶ際のポイント
中古のいすゞ・フォワードを購入する際には、目的や予算に合った車両を選ぶのはもちろん、信頼できる販売店を選ぶことや、車両の状態をしっかり確認することが重要です。ここでは「販売店」「車両の状態」に分けて、選ぶ際のチェックポイントを解説します。
販売店
まず注目するべきなのは、販売店の信頼性です。中古トラック専門の販売店や実績豊富な業者を選ぶことで、状態の良い車両に出会える可能性が高まります。また、自社整備工場を持っている販売店は、納車前の整備や購入後のメンテナンスにも強く、安心感があります。口コミや評判、実際の取引事例を確認するのも、販売店選びの重要なポイントです。信頼できる業者経由で購入することで、無用なトラブルを避けることができます。
車両の状態
中古車両を選ぶ際には、状態の確認が必須です。外観だけでなく、エンジン、ミッション、足回り、電装系といった内部のコンディションも重要なチェックポイントです。走行距離や年式だけでは判断できないため、実際に始動確認や試乗が可能であれば積極的に行いましょう。さらに、オイル漏れの有無や異音のチェック、タイヤの摩耗具合なども忘れずに確認することが大切です。また、整備記録簿や点検記録が残っている車両であれば、過去のメンテナンス状況が明確になり、購入後のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
中古のフォワードをお探しなら
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中古のいすゞ・フォワードをお探しの方へ
いすゞ・フォワードは、安全性・快適性・環境性能のバランスに優れた中型トラックで、物流業界をはじめ幅広い現場で活躍しています。中古車を選ぶ際は、信頼できる販売店で車両状態をしっかりと確認することが重要です。
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この記事を監修した人

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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