大型トラックの代表格とも言える「いすゞ・ギガ」。積載性と耐久性、そしてドライバーの快適性を追求した設計により、物流業界を中心に長年にわたり高い支持を集め、中古市場でも人気があります。
今回の記事では、いすゞ・ギガの魅力や特徴を紹介するとともに、中古車両を選ぶ際に抑えておくべきポイントも解説していきます。ギガをはじめとする大型トラックの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
いすゞ・ギガとは?
いすゞ自動車が製造・販売する大型トラックで、国内外で広く使用されているフラッグシップモデルです。国内では主に貨物輸送用として用いられ、高い評価を得ています。海外では「Cシリーズ」「Eシリーズ」などの名称でも展開され、北米、アジア、オセアニアをはじめとした多くの国で用いられています。
1994年に初代モデルが登場して以来、時代のニーズや環境規制、安全性能の向上に応じて改良を重ね、現在のモデルは3代目です。
歴代モデル
初代ギガ(1994年~2015年)
810の後継として登場。ハイウェイキャブとオフロードキャブの2種があり、先進のヘッドライト配置や豪華な装備のグレード「スペースクルーザー」などが特徴。エンジンは直6からV12まで幅広く、セミトラクタやダンプなど多彩なラインナップがあり、マイナーチェンジを繰り返し、排出ガス規制や安全基準への適合が進められました。
2代目ギガ(2015年~)
空力性能の向上や快適性、安全性能の強化が図られた2代目ギガ。6UZ1エンジンやSmoother-Gxトランスミッションを搭載し、運転支援装備も充実し、ドライバーステータスモニターやEDSS(ドライバー異常時対応システム)など、先進的な安全装備も多数導入されました。
3代目ギガ(2023年~ トラクタ系)
UDトラックスとの共同開発によって誕生した最新モデル。外装はギガ独自のデザインを維持しつつ、エンジンやキャブ構造はクオントラクタをベースに設計。GH11/GH13エンジンとESCOTトランスミッションを採用し、最大出力530PSという高性能も実現しています。燃費性能やドライバー支援機能もさらに進化し、長距離輸送における快適性と効率性が大きく向上しました。
最新のギガの特徴
いすゞ・ギガの現行最新モデルの特徴を「経済性」「安定性」「快適性」「積載性」「安定稼働」に分けて解説します。
経済性
燃費性能の向上に力を入れた設計が特徴です。エンジンには、次世代ディーゼル技術「D-CORE」を搭載し、6UZ1-TCS型・TCC型エンジンにより、実用回転域での高効率な燃焼を実現。電子制御式の可変容量ターボや超高圧コモンレールシステム、ワンウェイクールドEGRなど、あらゆる面から燃費削減を追求しています。また、自動変速制御「スムーサーGx」にはSmartシフト・アクセル・グライド機能が備わっており、無駄な燃料消費を抑えつつ滑らかな走行を実現。さらに「エコストップ」機能により、停車時のアイドリングが自動停止されるため、燃料消費と排ガスの削減にもつながります。
安定性
長距離輸送や重量物を積載した走行でも安定した性能を発揮する設計がなされています。電子式車両姿勢制御システム「IESC」により、横滑りや横転のリスクをセンサーで検知し、自動的にエンジン出力やブレーキを制御して車体を安定化。さらに、レーンキープアシスト(LKA)やブラインドスポットモニター(BSM)などの先進安全機能も搭載され、ふらつきや死角による接触事故のリスクが大幅に低減します。全車速対応の車間クルーズコントロールやエンジンリターダとの組み合わせで、下り坂や渋滞時でも安定した速度維持と安全運行が可能です。
快適性
ドライバーの疲労を軽減し、長時間運転でも快適に過ごせる工夫が施されているのも特徴です。セミラウンドインパネと視認性に優れたメーターグラフィック、4インチ液晶メーターディスプレイが搭載され、必要な情報が直感的に把握できるようになっています。さらに、新高機能シートはサスペンションロックやベンチレーション機能を備え、ドライビングポジションの調整も自在。ハイルーフ仕様には大容量のヘッダーコンソールやベッドスペース、ホット&クールボックスなどが配置され、快適性も高い水準にあります。キーレスライドやフルオートエアコンなどの装備も充実し、作業の効率化と快適性の両立を実現しています。
積載性
モデルのバリエーションが豊富なのも特徴的で、特に注目なのが、国内初となる低床3軸でGVW25トンを実現したモデル。低床4軸車を超える積載能力を持ちつつ、十分な荷室容積も確保されており、物流の効率化に大きく貢献しています。また、フルエアサス仕様のショートキャブ車は、高品質輸送と大容積輸送の両立が可能。スワップボディ対応シャシもラインナップされており、荷台の着脱が容易なため、荷待ち時間の短縮や積載率の向上につながります。業種や運行スタイルに合わせて最適な仕様を選べる柔軟性も魅力です。
安定稼働
高い信頼性とメンテナンス性で、常に安定した稼働が可能になります。エンジンやDPD(排出ガス処理装置)の状態をリアルタイムで診断する「自己診断機能」や、メンテナンス時期を知らせるスムーサーGxモニターにより、トラブルの未然防止が可能になります。さらに、いすゞの高度な整備ネットワーク「PREISM(プレイズム)」では、収集されたデータを活用し、予防整備と最適な整備タイミングを提案してもらえます。また、リース契約を通じたコンディション管理「プレイズムコントラクト」も用意されており、運行管理の負担を軽減しつつ、車両の稼働率を最大限に高める体制が整っています。
中古ギガを選ぶ際のポイント
中古のいすゞ・ギガを選ぶ際は、まず信頼できる販売店を選ぶことが重要です。トラック専門店など、実績がありアフターサポートが充実した業者を選ぶことで、購入後のトラブルを防げます。また、年式や走行距離だけで判断せず、整備履歴や使用状況、点検記録の有無などもしっかり確認しましょう。
特にエンジンの状態はよく確認し、オイル漏れや異音の有無などもチェックすべきポイントです。加えて、積載量やボディタイプが用途に合っているか、車検の残り期間やタイヤの摩耗具合なども見落とさず確認すると、より安心して購入できます。
中古ギガをお探しなら
中古いすゞ・ギガをお探しの場合には、中古トラック販売店「トラックランド」のご利用をご検討ください。全国のネットワークを活かし、高品質な車両を厳選して仕入れ、整備資格を持つスタッフが入庫時に徹底した点検・整備を実施。納車前の整備や架装、塗装、板金などにも柔軟に対応し、安心してすぐに業務に使える状態でお届けしております。
在庫にない車両もご希望に応じて迅速にお探しするサービスを提供しており、経験豊富なスタッフが、用途やご予算に合った最適な車両のご提案が可能です。
さらに、月額定額制で利用できる「サブスクdeスグのり」では、初期費用を抑えてギガなどの大型トラックの導入が可能です。メンテナンスパックも選べるため、車両やコスト管理がしやすく、法人・個人問わずご好評をいただいています。中古ギガをお探しの際は、ぜひトラックランドにご相談ください。
中古のいすゞ・ギガをお探しの方へ
いすゞ・ギガは、「経済性」「安定性」「快適性」「積載性」「安定稼働」に優れた大型トラックとして、多くの業界で活用されています。中古市場でも人気が高く、使用目的に合った中古車両を選ぶことで、コストパフォーマンスの高い運用が可能です。
中古ギガの購入を検討されている場合には、信頼と実績のある「トラックランド」をぜひご利用ください。充実したサポート体制により、最適な一台を見つけることができるでしょう。高品質な中古ギガをお探しであれば、まずはトラックランドにご相談ください。
この記事を監修した人

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
「月刊トラックランドオンライン」にて、中古トラック選びのコツや業界の最新情報を発信中。
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