日野自動車が誇る小型トラック「デュトロ」は、耐久性の高さや、使い勝手の良さから多くの現場で活躍している人気モデルです。中古市場でも高い需要があり、コストを抑えて導入できるため、中古のデュトロをお探しの方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、日野・デュトロの特徴や中古車を選ぶ際のポイントなどをわかりやすく解説します。中古車両の購入で失敗しないために、ぜひ最後までご覧ください。
日野・デュトロとは?
デュトロは、日野自動車が製造・販売するトラックで、1.5トンから3トン積クラスの商用車として、多くの事業者に親しまれてきたモデルです。デュトロは1999年に登場し、小型トラック市場に、日野ブランドとして本格参入した初の自社開発モデルです。パラレルハイブリッド仕様やLPG車、そして近年では電気トラック(Z EV)も登場するなど、環境性能の向上と時代のニーズに応じた進化を続けています。
日本国内では都市配送・小口集配・ごみ収集車などに幅広く使われ、耐久性・操作性・メンテナンス性の高さで高く評価されています。トヨタ「ダイナ」や「トヨエース」との姉妹車としても知られています。
歴代モデル
レンジャー2/3(1978年〜1999年)
デュトロの前身とも言える「レンジャー2/3」は、OEM供給により誕生した日野ブランドの小型トラックです。1978年の登場以降、3代にわたって生産され、トヨタ・ダイナやトヨエースをベースに開発されていました。
初代デュトロ(1999年〜2011年)
1999年に登場した初代デュトロは、ダイナ/トヨエースと共通の設計ながら、日野独自の仕様を備えたモデルとして展開されました。2003年には2トン車として国内初のハイブリッド車を設定するなど、時代を先取りした仕様も話題に。マイナーチェンジを繰り返しながら、排出ガス規制への適合や装備の充実が図られました。
2代目デュトロ(2011年〜)
2011年にはフルモデルチェンジを実施し、現行に近い2代目デュトロが登場。ディーゼルエンジンは高効率化され、ハイブリッド車や電動車両「デュトロZ EV」のラインナップも充実。安全性能の向上や内外装の使い勝手の改善も図られ、都市配送に適した高機能トラックとして定着しました。1.5トン積クラスが追加されたのもこの世代からです。
最新のデュトロの特徴
日野・デュトロの現行最新モデルの特徴を「安全性能」「快適性能」「環境性能」に分けて解説します。
安全性能
高水準の安全装備が標準搭載され、様々なオプションも用意されています。まず、プリクラッシュセーフティ(PCS)によって、昼夜問わず車両や歩行者、自転車を検知し、衝突回避や被害軽減が可能。さらに、前進誤発進抑制機能や低速衝突被害軽減機能により、狭い場所での運転や発進時の不安も軽減されます。障害物との接近を知らせるクリアランスソナーも備え、ドライバーの安心を多方面から支えています。加えて、横滑り防止装置(VSC)や2面鏡ミラーの搭載により、視認性と安定走行の両立も実現。これらの安全技術は、万が一のリスクを軽減し、ドライバーの安全意識向上にもつながります。
快適性能
「ドライバーファースト」の思想に基づいた室内設計により、長時間運転のストレスが軽減されます。見やすく情報が分かりやすいコンビネーションメーターやマルチインフォメーションディスプレイが、運転中の判断をサポートし、ステアリングスイッチにより、操作のしやすさと安全性が両立され、スマートエントリー&スタートシステムが作業効率を高めます。こうした快適装備は、配送業務などの生産性向上にもつながります。さらに、シートやペダル位置の工夫、足元スペースの拡張、大型トレーの採用などにより、乗り降りのしやすさと居住性も向上。作業の合間の休憩時にも快適に過ごすことができます。
環境性能
環境性能にも優れたデュトロは、ハイブリッド専用エンジンにクラッチを組み合わせることで、燃費を向上させる独自のシステムを搭載。さらに、尿素水を使わない「DPR-II」を採用し、クリーンな排出ガスと低メンテナンスを両立しています。ディーゼル/LPG/ガソリン車に加え、電気トラック「Z EV」もあり、あらゆるニーズに対応しています。アイドルストップや日野エコランといった省燃費支援機能も搭載し、地球環境と経済性の両立も実現しています。高効率の6速ATやシーケンシャルシフトマチックも採用されており、操作性を高めながら、エネルギー消費の最適化を実現し、都市部の低排出ガス規制にも適応できる優れた設計です。
中古デュトロを選ぶ際のポイント
中古のデュトロを選ぶ際、まず重視すべきなのが販売店の信頼性です。実績が豊富で口コミでの評価が高い業者を選ぶことで、購入後のトラブルを防ぎやすくなります。点検・整備が行き届いているか、アフターサポートが充実しているかも確認しましょう。自社整備工場を持つ販売店や、適切な品質チェックが行われている専門店であれば、納車後の安心感が違います。さらに、購入後の相談にも親身に対応してくれる業者であれば、長期的な付き合いも視野に入れられます。
年式と走行距離のバランスも重要です。年式が新しければ安全装備や快適性が高くなりますが、価格も上がります。走行距離が短いほど車両の状態が良いとは限らないため、過去の整備履歴や事故歴、保管状況など総合的に判断することが大切です。在庫期間が長い車両は走行距離が短くても内部に不具合がある場合もあるため、注意が必要です。
車両の状態も重要なチェックポイントです。外装の傷や錆、エンジン音や排気ガス、ブレーキやタイヤの消耗具合まで丁寧に確認しましょう。ドアや荷台の開閉状態、足回りのガタつきなど、細かい部分にも目を配ることが大切です。事業を支える一台を選ぶためには、慎重な見極めと情報収集が欠かせません。
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中古の日野・デュトロをお探しの方へ
日野・デュトロは、優れた安全性や快適性、環境性能を兼ね備えたトラックとして、多くの業種で高い評価を受けています。中古車両を選ぶ際は、販売店の信頼性や車両の状態、年式・走行距離のバランスをしっかり確認することが大切です。
中古のデュトロをお探しの場合には、高品質な車両を適正な価格でお客様に提供している「トラックランド」をぜひご利用ください。ご希望の車両をお探しすることもできますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事を監修した人

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
「月刊トラックランドオンライン」にて、中古トラック選びのコツや業界の最新情報を発信中。
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