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12トントラックのサイズ・積載量は?必要な免許や主な車種も紹介

はたらくクルマコラム

12トントラックのサイズ・積載量は?必要な免許や主な車種も紹介

積載量が多く、大量の貨物や資材を一度に運べることから、業務の効率化に欠かせない車両の大型トラック。

この記事では、12トントラックの種類や主な用途をはじめ、基本的なサイズ・積載量のほか、運転に必要な免許について解説します。

また、大型トラックの主な車種も紹介しますので、12トントラックについて知りたい方や、大型トラックをお探しの方はぜひご覧ください。

12トントラックとは?

最大積載量が約12トン、または車両総重量が12トン程度のトラックを指します。車両総重量は基本的に最大で25トンまでと決められているため、最大積載量が約12トンの場合にも、その範囲内に収まるよう設計されています。

「車両総重量」とは、トラック本体の重量に加え、乗車定員の重量(1人あたり55kgで計算)および最大積載量を含めた、走行時の総重量を指します。具体的な計算式は「車両総重量=車両重量+(乗車定員×55kg)+最大積載量」です。

種類・主な用途

12トントラックにも様々な種類(荷台の形状)があり、運搬する貨物に合わせて最適なものが選ばれます。以下は主な種類とその用途です。

アルミウィング / バン
ウィングは側面が開閉できる構造で、パレット積みの工業製品や資材の運搬に便利です。バンは密閉構造で、雨風を防ぎながら精密機器や雑貨などを保護しつつ輸送できます。

平ボディ
荷台がフラットな形状で、大型の建材や機械、不定形の貨物を運搬するのに適しています。クレーンやフォークリフトでの積み下ろしがしやすいのも特徴です。

ダンプ
荷台が傾斜して土砂や砂利を簡単に降ろせる構造で、建設現場などでの資材の運搬などに利用されます。建設業や土木工事で重宝されています。

冷蔵冷凍車
温度管理が可能な構造で、食品や飲料、医薬品など、温度が品質に影響を与える貨物の輸送に使用され、食品業界での需要が高いです。

ミキサー車
ドラムが回転し続けることで生コンクリートを撹拌しながら運搬できるトラックで、建設現場へのコンクリート供給に使用されます。

それぞれ異なる用途に適しているため、用途に合った形状を選ぶことで、効率的かつ安全に運搬することができます。

必要な免許

12トントラックを運転するには大型免許が必要です。大型免許は、車両総重量が11トン以上、最大積載量が6.5トン以上、または乗車定員が30人以上の車両を運転する際に必要な免許で、12トントラックはこれに該当します。

取得条件
大型免許を取得するための条件は以下の通りです。

【運転経歴】
普通自動車免許や準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得済みで、通算3年以上(免許停止などの期間を除く)の運転経歴があること

【年齢】
最短で21歳から取得可能

【適性要件】
視力(両眼で0.8以上、片眼で0.5以上)、深視力(3回の検査で誤差が2cm以内)、10メートル離れた位置で90デシベルの音が聞こえる聴力、色彩識別能力も必要

取得方法
大型免許を取得するには、以下の方法があります。

【自動車教習所で取得】
自動車教習所に通い、学科教習と技能教習を受けます。卒業検定に合格後、運転免許試験場で適性検査に合格すれば、免許を取得できます。教習所でのカリキュラムに沿って学べるため、体系的に安全運転の知識と技能が身に付きます。

【一発試験で取得】
自動車教習所を経由せずに、運転免許試験場で適性検査、学科試験、技能試験を受けて合格する方法です。一発試験は難易度が高く、合格率も低い傾向にありますが、教習所の費用を抑えられるメリットがあります。

12トントラックのサイズ

12トントラックのサイズ

サイズ・積載量に関しては、各車両によって異なりますが大型トラックの基準の範囲になります。

【大型トラックのサイズ・積載量】
全長:12,000mm以内
全幅:2,500mm以内
全高:3,800mm以内
最大積載量:6,500kg以上
車両総重量:11,000kg以上

大型トラックの主な車種

大型トラックの主な車種

大型トラックの主な車種である「日野・プロフィア」「三菱ふそう・スーパーグレート」「いすゞ・ギガ」「UDトラックス・クオン」の特徴を紹介します。

日野・プロフィア

日本を代表する大型トラックのひとつで、物流や運輸業界で広く使用されています。高い積載力と優れた燃費性能、快適で安全な運転環境が特徴の車両です。

燃費効率の向上とCO₂排出削減に配慮した最新エンジンの採用や、日野独自の「A09Cエンジン」の高い信頼性も特徴で、先進の安全技術も搭載されており、衝突回避支援システムや車線逸脱警報システムなどが装備されています。

ドライバーの負担を軽減するため、運転席周りのデザインやシートの快適性にもこだわっており、長時間の運転でも疲れにくい設計が特徴です。長距離輸送や大量運搬に強く、大型トラックとして高い評価を受け続けている車種です。

三菱ふそう・スーパーグレート

1996年に登場以来、モデルチェンジを重ねながら常に国内外で高い評価を受けているスーパーグレート。最新モデルでは、12.8リットルの新開発エンジン「6R30」を搭載し、燃費性能の向上を実現しています。

ブラックベルトデザインやスーパーハイルーフの採用により、空力特性が改善され、経済性と快適性が高められています。

安全面では、衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト6」や、死角の歩行者や自転車を検知する「アクティブ・サイドガード・アシスト2.0」など、先進的な運転支援システムが標準装備されています。

いすゞ・ギガ

強力なエンジン性能と燃費効率を兼ね備え、大量輸送から長距離運搬まで幅広いニーズに対応しているのがいすゞのギガ。エンジンは、環境性能とパワーを両立した「6UZ1-TCH」エンジンを搭載し、低燃費と高出力を実現しています。

安全性にも重点を置いており、車線逸脱警報や衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備を採用しています。ドライバーの負担を軽減するため、快適性にも配慮されており、広々としたキャビンや使い勝手の良いインパネデザインが特徴です。

UDトラックス・クオン

2004年にビッグサムの後継車として登場したUDトラックスのクオンは、燃費性能が高く、省燃費でありながらもパワフルな走行が可能な大型トラックです。

最新モデルでは、13リットルエンジンを搭載し、電子制御ステアリングや自動マニュアルトランスミッション「ESCOT」を搭載し、ドライバーの操作性と安全性を向上させています。

ディスクブレーキと高性能な補助ブレーキを組み合わせることで、確実でスムーズな制動力を実現し、人にも積み荷にも優しいトラックといえます。

12トントラックをお探しなら

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12トントラックの購入、導入を検討中であれば、豊富な在庫で柔軟なサービスを提供している「トラックランド」をぜひご利用ください。トラックランドでは、大型から中型・小型まで幅広いトラックを取り揃えており、様々な業務や用途に対応できる車両を揃えています。

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中古車両については、仕入れの段階から厳格なチェックを行い、自社の整備工場で点検・整備を徹底しているため、品質管理には万全を期しています。

さらに、トラックランドでは通常の販売に加えて、必要な期間だけトラックを利用できるサブスクリプションサービス「サブスクdeスグのり」も提供しています。初期投資を抑えられ、コストを可視化できるため、多くの事業者様にご支持いただいています。

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12トントラックについて

大量の貨物や資材を効率的に運搬できる大型トラックは、物流や建設業界で重宝されています。

12トントラックを運転するには「大型免許」が必要で、取得には3年以上の運転経歴が求められます。アルミウィングやダンプ、冷凍冷蔵車、ミキサー車など用途に応じたさまざまな種類があり、業務内容に合わせて選択することが可能です。

代表的な車種としては、日野「プロフィア」、三菱ふそう「スーパーグレート」、いすゞ「ギガ」、UDトラックス「クオン」が挙げられます。

なお、12トントラックの導入、活用を検討されている場合には、ぜひトラックランドにご相談ください。

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