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トラックの左ミラーをぶつけたらどうする…?適切な対処法を解説

まなびのコラム

トラックの左ミラーをぶつけたらどうする…?適切な対処法を解説

「トラックを運転していて左ミラーをぶつけた…」という経験のあるドライバーは少なくありません。狭い道での走行や停車・駐車時に接触しやすい左側のミラーの破損は誰にでも起こり得ることです。

今回の記事では、トラックの左ミラーをぶつけたときに取るべき初期対応や、ミラーが破損した際の対処法、修理費用の相場などを解説します。

左ミラーをぶつけてお困りの方や、ぶつけそうになった経験のある方、トラブル発生時の対応について知りたい方はぜひご覧ください。

トラックで左ミラーをぶつけたときの初期対応

トラックの運転中に左ミラーをぶつけた場合、まず最初に取るべき行動は安全の確保と被害の確認です。走行中であれば、速やかに安全な場所に停車し、二次的事故を防ぎましょう。その上で、ミラーの破損状況を確認し、視界が確保できるかどうかをチェックします。

また、他の車両や建物などに接触した場合は、速やかに相手や関係者に報告し、状況によっては警察への連絡も必要です。自損の場合でも、現場写真の記録や状況メモを残しておくことが重要です。初動をしっかり行うことで、後の対応がスムーズになります。逆に初期対応を誤ると、過失を問われたりトラブルに発展したりすることもあるため、注意が必要です。

さらに、業務中であれば所属会社や運行管理者に速やかに報告し、社内ルールに基づいた処理を行うことが求められます。

左ミラーが破損した場合の対処法

左ミラーが破損した場合の対処法

トラックの左ミラーをぶつけた場合に位置がズレているだけの状態であれば、基本的に調整して戻すだけで問題ありませんが、破損している場合には適切な対処が求められます。

ここでは、ミラーが破損している場合の対処法を「全壊の場合」と「半壊の場合」に分けて解説します。

全壊の場合

左ミラーが衝撃で落下していたり、鏡面が粉々に割れて視界を確保できないような全壊の状態の場合、安全な走行ができないため、そのまま運転を続けるのは極めて危険です。死角が大きくなり、歩行者や周囲の車両に気づけず事故発生リスクが高まります。また、道路交通法違反に問われる可能性もあります。

全壊の場合には、速やかに走行を中止し、専門業者等に対応を依頼する必要があります。自走が難しい場合は、レッカー移動も視野に入れましょう。

半壊の場合

ミラーが傾いていたり、鏡面がひび割れてはいるものの、視界は保たれているなどの半壊の場合、応急処置をしたうえで、速やかに修理を行うことが重要です。

鏡面が割れている場合は、破片でケガをしないよう手袋などで取り扱い、透明テープなどで補強する応急処置も有効です。ただし、視認性に問題がある場合は無理に走行せず、必要に応じて交通量の少ない道を選ぶなどの対応を取りましょう。

また、状態によっては走行中の振動で損傷が進行するおそれもあるため、走行は最小限に留め、できるだけ早く修理をすることが望ましいです。

トラックのミラーの修理費用は?

トラックのミラーの修理費用は?

トラックのミラーを修理・交換する際の費用は、破損の程度や、ミラーの種類によって異なります。一般的なサイドミラー(手動式)の交換であれば部品代と工賃を含めて1万~2万円程度が相場です。一方で、電動格納式ミラーやヒーター付き、ウィンカー内蔵タイプなど、機能付きミラーになると3万~5万円以上かかるケースもあります。

また、補助ミラーであれば、比較的安価に交換可能で、5,000円〜1万円程度で収まることもあります。事故や接触によってミラーステーごと損傷した場合は、ステーの交換費用も追加でかかります。

保険適用について

トラックのミラーをぶつけて破損した場合、車両保険を使って修理費をカバーすることが可能です。ただし、保険を利用すると等級が下がり、翌年以降の保険料が上がるリスクがあります。軽微な損傷で修理費が比較的安価な場合は、保険を使わず自費での対応を検討するのも一つの方法です。

トラックで左ミラーをぶつけないための対策

トラックで左ミラーをぶつけないための対策

最後にトラックの運転時に、左ミラーをぶつけないための対策・予防法を紹介します。

左側の死角を常に意識する

トラックは構造上、左側の死角が大きくなりがちです。歩行者、自転車、建物の壁やポールなどが見えづらいため、左折やバック時には特に慎重な確認が必要です。走行中は頻繁に左ミラーを見る癖をつけ、狭い場所ではスピードを落とすなど、安全を優先した運転行動を心がけましょう。

ミラーの角度と位置を正しく調整する

出発前にミラーの角度を適切に調整しておくことも、接触を防ぐための基本です。ミラーの位置がズレていないか、後輪や荷台側面がしっかり映るかどうかを確認しましょう。また、補助ミラーも併用して、視野を広げる工夫が有効です。

状況によっては一度降りて周囲を確認する

狭いスペースでの駐車や荷下ろし時には、車内からの視界だけでは状況を把握しきれないことがあります。状況に応じて一度降車して障害物との距離を確認するのも重要です。

カメラやセンサー類の活用

最近では、死角を補うサイドカメラや接近センサーを備えた車両も増えています。それらの機器を活用すれば、狭所での接触リスクを減らすことが可能です。ドライブレコーダーを併用することで、万が一ぶつけた際の状況証明にもなり、トラブル防止にもつながります。

トラックの左ミラーをぶつけた場合には

左ミラーをぶつけた場合、まずは安全を確保し、被害状況を正しく判断することが大切です。破損の程度によっては自走せず、専門業者による対応が必要になるケースもあります。視界を確保できない状態での運転は大きなリスクを伴うため、冷静に判断して適切な行動を心がけましょう。

なお、トラックの買い替えや修理の依頼をご検討中の場合には、ぜひトラックランドにご相談ください。高品質な中古トラックを適正価格で提供しており、全国のネットワークを活かしてご希望に合った車両をお探しすることも可能です。

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この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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