マツダ・タイタンは、都市部での配送から建設現場まで幅広い用途に対応できる、走行性能と積載力に優れた小型・中型トラックです。その信頼性と実績から、現在でも多くの事業者が活用しています。
この記事では、マツダ・タイタンの歴代モデルと現行モデルの特徴を紹介し、中古車購入時にチェックすべきポイントや注意点なども解説します。
中古のマツダ・タイタンの購入を検討している方にとって、役立つ情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。
マツダ・タイタンとは?
マツダ株式会社が製造する小型・中型トラックで、その高い走行性能と優れた積載能力から、長年にわたって様々な業界で活用されてきました。1971年に初代モデルが登場し、以来都市部での配送や建設現場など、幅広い業務に対応できるトラックとして進化を続けています。タイタンは、狭い道路や渋滞の多い都市環境での機動性に優れており、安定した走行性能と積載性を兼ね備えています。
歴代モデル
初代(1971年~)
初代タイタンは、ガソリンとディーゼルでボディカラーが分けられていたのが特徴的です。低床3方開車やワイドローなど荷役性を高める仕様を追加し、後期にはパワーステアリングや高性能なディーゼルエンジンを採用。韓国でも長期的にライセンス生産されました。
2代目(1980年~)
ディーゼル専用となり、2ウェイシフト副変速機を採用。1984年にグリル変更や排ガス規制適合、3.5Lエンジン追加、1987年に角形4灯やSL型ターボ化など改良されています。ウォークスルーバンも展開され、インドでは派生車が現在も生産されています。
3代目(1989年~)
パワーステアリングが全車標準装備され、4速ATやキャブサスペンションが採用されました。新型のTF型エンジンが加わり、より高性能で快適な走行性能を実現。1995年のマイナーチェンジでは、エンジンの変更とともに、装備が充実しました。
4代目(2000年~)
タイタンダッシュという新モデルが追加され、環境対応と低燃費性能を追求したCNG車も新たにラインアップに加わりました。エアバッグなどの安全装備も強化されました。
5代目(2004年~)
いすゞ・エルフのOEM供給により、5代目タイタンは登場。ディーゼルエンジンに加え、LPG車やCNG車もラインアップに含まれ、様々なニーズに対応するバリエーションが特徴でした。AT限定免許で運転可能な「スムーサーE」システムを採用し、操作性が向上。
6代目(2007年~)
エルフの6代目モデルに合わせてフルモデルチェンジされ、アイドリングストップシステムが強化されるなど、燃費性能の向上が図られました。安全装備も強化され、プリクラッシュブレーキや車間距離警報、車線逸脱警報など、先進的な運転支援システムも搭載。
7代目(2023年~)
エルフの7代目モデルに基づき、さらに進化したデュアルクラッチトランスミッション(ISIM)を搭載。安全装備が強化され、ドライバーステータスモニターや標識認識機能など、運転支援システムが大幅に向上しました。
最新のタイタンの特徴
それではここからは、最新のタイタンの特徴を解説します。
燃費・環境性能
最新のタイタンは、効率に磨きをかけたディーゼルユニットと尿素SCRによるクリーンな排ガス処理を採用し、燃費低減と環境負荷の抑制を両立させています。特に9速DCT「ISIM」は多段化によってエンジンを常に適切な回転域で使えるため、都市部のストップ&ゴーから郊外の定速走行まで燃費のムラを抑え、ドライバーの疲労軽減にも寄与します。
荷を積んだ状態でも滑らかに加速できるため、燃料ロスや荷傷みのリスクを抑えられます。車両全体での抵抗低減や運行効率の向上を追求した設計により、日々の運用コストを下げたい事業者にとって最適です。
安全性
安全面では、ステレオカメラ方式のプリクラッシュブレーキ(右左折時対応を含む)を核に、車間警報・車線逸脱警報などの予防安全を充実。さらに、ドライバーステータスモニター(居眠り・脇見検知)や、異常時に車両を減速・停止に導くEDSSを用意し、ヒューマンエラーを多層でカバーできます。
交差点警報やフロントブラインドスポットモニターといった見えない危険への対策も強化。ISIM搭載車では全車速域で使える車間クルーズ(FACC)により渋滞~高速まで追従走行が可能で、長距離運行の負担が軽減されます。
LHRモデルについて
「車両総重量3.5トン未満」に設計されたタイタンのLHRモデルは、2017年3月12日の免許制度改正以降に普通免許を取得した方でも運転できるのが最大の特徴です。LHRモデルを活用することで、ドライバーの採用がしやすくなり、店舗スタッフや内製ドライバーの兼務運用など、人員配置の柔軟性を高められます。グレードは「デラックス」と「カスタム」があり、用途に応じて必要装備を選択可能です。
燃費と動力性能のバランスを追求した専用開発ディーゼル「RZ4E」を搭載し、高効率燃焼によりランニングコストの低減に寄与しつつ、街中のストップ&ゴーや積載時の発進・登坂でも扱いやすさがあります。日常配送の使い勝手と経済性を両立した現場目線の車両です。
中古タイタンを購入する際のポイント・注意点
中古トラックを購入する際は、まず信頼できる販売店を選ぶことが重要です。中古トラックに精通し、経験豊富な業者であれば、用途に合った車両提案や納車前の点検・整備が丁寧に行われていることが多く、購入後も安心して使用できます。特に、自社整備工場を併設し、アフターサービスが充実している販売店であれば、故障やメンテナンス時も迅速な対応が期待できます。
また、中古車は状態に差があるため、状態の確認も必須です。判断基準は価格や年式、走行距離だけでなく、エンジン・足回り・電装系の状態も含めることが大切です。
現車確認ではエンジンを始動し、異音や警告灯の有無、加減速時の挙動をチェックしましょう。さらに、整備記録や事故歴の有無を確認することで、購入後のトラブルを未然に防げます。信頼できる販売店での購入と、適切な車両選びが重要です。
中古タイタンをお探しなら
マツダ・タイタンを含む高品質な中古トラックをお探しの方は高品質な車両を適正価格で提供している「トラックランド」へご相談ください。自社整備工場を完備し、経験豊富な整備士が厳格な点検・整備を行った車両のみを販売しています。塗装・架装・板金などのカスタマイズにも柔軟に対応可能です。ご希望の車両が在庫にない場合でも、全国ネットワークを活用し、条件に合う最適な1台をお探ししています。
買取・販売・リース・メンテナンス・陸送までワンストップで対応し、納車後のアフターサポートも万全。初期費用を抑えて導入できる定額制サービス「サブスクdeスグのり」もご用意しています。高品質な中古トラックをお探しの方はぜひ、トラックランドにご相談ください。
タイタンの中古車両をお探しなら
今回の記事では、マツダ・タイタンの歴代モデルから最新モデルの特徴までを解説し、中古車を選ぶ際のポイントや注意点も紹介しました。タイタンは高い走行性能と積載性を備え、幅広い業種で活躍する小型・中型トラックです。
中古車を購入する際には、価格や年式、走行距離だけでなく、整備状況や車両の状態をしっかりと確認することが重要です。
中古のマツダ・タイタンをお探しの方はぜひトラックランドにご相談ください。
この記事を監修した人

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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