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ウォーターフェード現象とは何?原因・対処法などを解説

雨天時や水たまりを通過した後に、ブレーキの効きが突然悪くなったという経験したことがある方もいるのではないでしょうか

それは「ウォーターフェード現象」である可能性があります。特にトラックなどの大型車両では、制動距離が長くなるリスクもあり、正しい知識と対処法を身につけておくことが重要です。

今回の記事では、ウォーターフェード現象の概要や原因、類似した現象との違い、対処法や予防法を解説します。

ウォーターフェード現象とは?

雨天時や水たまりの走行後にブレーキパッドやブレーキシューが水で濡れることで、ブレーキの摩擦力が低下し制動力が著しく弱まる現象です。ブレーキをかけても車がなかなか止まらない、あるいは通常よりも制動距離が大幅に伸びるという状態になるため、事故リスクが高まる危険な現象といえます。

一般的に、水たまりや冠水した道路を走行した直後や、長時間の雨天走行後に発生しやすく、乗用車よりもブレーキへの負荷が大きいトラックなどの大型車両では特に注意が必要です。

ブレーキをかけながら走行することで摩擦熱が発生し水分が蒸発するため、通常は数回のブレーキ操作で回復しますが、その間の制動力低下が事故につながるリスクがあることを十分に認識しておく必要があります。

発生原因

ウォーターフェード現象の主な原因は、ブレーキパッドやブレーキシューと、ブレーキディスクやドラムとの間に水が入り込むことです。通常、ブレーキは摩擦力によって車を減速・停止させますが、接触面に水の膜が形成されることで摩擦力が低下し、制動力が失われます。

深い水たまりを通過した場合や、長時間にわたって雨天走行を続けた場合に発生しやすく、ブレーキ部品が十分に加熱されていない状態では水分が蒸発しにくいため、現象が長引くことがあります。また、ブレーキパッドが摩耗している場合や、古い車両でブレーキ部品の劣化が進んでいる場合には、ウォーターフェード現象が発生しやすくなる傾向もあります。

ベーパーロック現象との違い

ベーパーロック現象とは、ブレーキを長時間使い続けることでブレーキフルードが過熱・沸騰し、気泡が発生することでブレーキの油圧が正常に伝わらなくなる現象です。ブレーキペダルを踏んでも「スカスカ」とした感覚になり、制動力が失われるという点でウォーターフェード現象と似ていますが、発生原因が異なります。

ウォーターフェード現象は水による摩擦力の低下が原因であるのに対し、ベーパーロック現象はブレーキフルードの沸騰による油圧の低下が原因です。ウォーターフェード現象は数回のブレーキ操作で回復することが多いですが、ベーパーロック現象は車両を冷却するまで制動力が回復しないケースもあるため、より深刻な状況といえます。

ハイドロプレーニング現象との違い

ハイドロプレーニング現象とは、雨天時に路面に溜まった水の上をタイヤが滑走することで、タイヤと路面の接地が失われハンドルやブレーキが効かなくなる現象です。水上を滑るように車が制御不能になる点が特徴で、高速走行時や摩耗したタイヤで発生しやすい現象です。

ウォーターフェード現象がブレーキ部品への水の侵入による制動力の低下であるのに対し、ハイドロプレーニング現象はタイヤと路面の間に生じる水の膜による接地力の喪失が原因です。どちらも雨天時に発生しやすい危険な現象ですが、発生メカニズムと影響を受ける部位が異なる点を正しく理解しておくことが重要です。

ウォーターフェード現象が起きた際の対処法

ウォーターフェード現象が起きた際の対処法

ウォーターフェード現象が発生した際には、慌てずに以下の対処法を実践することが重要です。

まず、ブレーキの効きが悪くなったと感じたら、前方車両との車間距離を十分に確保し、周囲の状況を確認しながら落ち着いて対応することが最優先です。前述の通り、ウォーターフェード現象はブレーキを数回操作することで発生した摩擦熱によって水分が蒸発し、制動力が回復することが多いです。ただし、強くブレーキを踏みすぎるとタイヤがロックする危険があるため、踏力の加減には注意が必要です。

回復しない場合や著しく制動力が低下している場合には、アクセルを緩めてエンジンブレーキを活用しながら速度を落としましょう。エンジンブレーキはブレーキパッドを使用しないため、ウォーターフェード現象が発生している状況でも有効な減速手段となります。ギアを一段下げることでより強いエンジンブレーキの効果が得られるため、状況に応じて活用することも検討しましょう。

速度が十分に落ちたら、ハザードランプを点灯させて安全な場所に車を停車させます。自力での対処が困難な場合には無理に走行を続けずにロードサービスへ連絡しましょう。

ウォーターフェード現象を予防するには?

ウォーターフェード現象を予防するには?

ウォーターフェード現象は、日頃からの適切な対策によって発生リスクを低減することができます。

水たまりや冠水路を避ける
雨天時や浸水が予想される道路では、できる限り水たまりや冠水した路面を避けて走行することが基本的な予防策です。やむを得ず水たまりを通過する場合には、速度を十分に落としてから進入し、通過後は速やかにブレーキの効き具合を確認しましょう。

ブレーキ部品の定期点検・交換
定期的に点検を行い、摩耗が進んでいる場合には早めに交換するのも重要です。特に走行距離の多い車両や使用年数の長い車両は、こまめな点検を心がけましょう。

ウォーターフェード現象に要注意

ウォーターフェード現象は、雨天時や水たまりの走行後に突然ブレーキの制動力が低下する危険な現象です。発生原因や対処法・予防法を正しく理解することが欠かせません。

特にトラックなどの大型車両を運転する場合には、制動距離が長くなるリスクを常に意識したうえで、余裕を持った運転を心がけることが重要です。

なお、トラックの不具合にお困りの場合や買い替えを検討されている場合には、「トラックランド」へぜひご相談ください。ご希望の車両が在庫にない場合でも、条件に応じた最適な一台をお探しすることが可能です。

また、グループ会社「陸送ネット」では、車両登録・車検・整備・陸送に対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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