物流や建設、製造業など、私たちの暮らしや産業を支える現場で用いられている大型トラックには様々な種類があります。どの種類のトラックを選ぶかは業務の効率や安全性に大きく影響します。
今回の記事では、大型トラックの種類別の用途・特徴や、人気車種などを紹介します。大型トラックの購入を検討されている方や、種類・タイプについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
そもそも大型トラックとは?
車両総重量が11トン以上、または最大積載量が6.5トン以上のトラックを指します。一般的に、10トン車などと呼ばれる車両が該当し、長距離輸送や大規模な建設資材の搬送などで用いられることが多いです。
運転には大型免許が必要で、小型・中型トラック以上の運転技術が求められ、ドライバーの人材確保が難しいという問題はありますが、一度に大量の荷物を運ぶことができるため、効率的な運用が可能になります。
大型トラックの主な種類
大型トラックの主な種類として「平ボディ」「バン」「ウィング」「ダンプ」「冷凍冷蔵車」「ミキサー車」が挙げられます。
平ボディ
荷台が平らで側面にあおり板が付いたシンプルな構造のトラックです。建築資材や機械、パレット積みの商品など、様々な荷物の輸送が可能で、不定形なものを運ぶのにも適しており、荷降ろしのしやすさが大きな特徴です。クレーンやフォークリフトによる積み下ろしもしやすく、利便性が高いことから、建設業や製造業、物流業など幅広い業界で活用されています。また、荷台に屋根がないため高さのある荷物も積載可能で、汎用性の高さがある種類です。
バン
荷室が箱型になっているのが特徴で、雨風や直射日光を防ぐことができるため、精密機器や食品、衣類、雑貨などの輸送に適しています。アルミ素材を用いた「アルミバン」が主流で、軽量かつ耐久性に優れています。密閉性が高く、荷崩れや汚損リスクを最小限に抑えられるため、安心・安全な輸送が求められる業種で採用されることが多いです。また、防犯面にも優れており、高価な製品や機材の運搬にも適した種類です。
ウィング
荷台の左右が羽のように大きく開く構造のトラックが「ウィング車」です。側面全体が開閉できるため、フォークリフトを使ったパレット搬入・搬出作業が効率的に行え、荷役時間の短縮や作業負担の軽減につながります。物流センター間の輸送や量販店への納品など、大量かつ迅速な運搬が求められる場面で多く採用されています。バンのように箱型で密閉性が高いため、荷物を雨や風からしっかり保護できます。荷物の保護性と作業効率性を兼ね備えた種類です。
ダンプ
荷台が傾いて積載物を降ろすことができるダンプは、主に土砂や砕石、廃材などの運搬に使用されます。建設現場や採石場、解体工事などでの使用が多く、効率的な荷下ろしが可能です。荷台の大きさや傾斜角度は車両によって異なり、積載物の種類や現場の状況に合わせて選ばれます。リアダンプ、サイドダンプ、三転ダンプなど排出方向の違いによる種類もあります。頑丈なフレーム構造や高出力エンジンを備えたモデルも多く、過酷な現場環境でも安定的に作業が可能です。
冷凍冷蔵車
荷台に冷却装置が備えられており、一定の温度に保たれた状態で食品や医薬品などを運ぶ専用のトラックです。物流業界の低温流通に欠かせない存在で、スーパー・コンビニ配送や医療分野でも活躍しています。温度設定の幅は広く、冷蔵(0~10℃)や冷凍(-15℃以下)にも対応可能です。近年では省エネ性能や保冷性能の高さが求められ、エコ性能を強化したモデルも登場しています。
ミキサー車
荷台に設けられた回転ドラムの中でコンクリートを撹拌しながら運搬するミキサー車は、建設現場では欠かせない存在です。ドラム容量が大きい大型ミキサー車は、高層ビルや橋梁、大型施設の基礎工事など、コンクリートを大量に必要とする現場で活用されます。小型・中型ミキサー車では運搬回数が増えるため、効率性を求められる場合には大型のミキサー車が必要です。
大型トラックの人気車種
大型トラックの人気車種として、「日野・プロフィア」「三菱ふそう・スーパーグレート」「いすゞ・ギガ」「UDトラックス・クオン」が挙げられます。
日野・プロフィア
ドライバー目線で設計されたコックピットや快適な室内空間、A09Cエンジンによる高トルクと燃費性能を兼ね備え、使いやすさと快適性が両立された車両です。
スーパーグレート
AMT「ShiftPilot」によりスムーズな変速操作が可能で、経験が浅いドライバーでも安心して運転できる設計が魅力。ドライバーの異常を感知して車両を自動停止させるなど、安全機能も充実しています。
いすゞ・ギガ
優れたディーゼル技術と最新の省燃費エンジンを搭載し、安全性や経済性に配慮した設計で、環境性能も高く評価されています。
UDトラックス・クオン
軽量化と高い燃費性能、整備性や架装性にも優れ、長期的なコストパフォーマンスが高いのが特徴です。
いずれの車種も、安全性、燃費性能、快適性といった観点から高い支持を集めており、多様な運送ニーズに対応できる車両です。
中古の大型トラックを購入するなら
中古の大型トラックをお探しであれば、高品質な車両を適正価格でご提供している「トラックランド」をぜひご利用ください。平ボディやバン、ウィング、冷凍冷蔵車など、多彩な10トンクラスの中古車両を取り揃えており、お客様の使用用途や業種に応じた最適な一台のご提案が可能です。
ご希望の仕様や車種が在庫にない場合に、全国に広がるネットワークを活用し、条件に合った車両を迅速にお探しするサービスも提供しています。すべての中古車は、仕入れ時に厳格な点検を実施し、必要に応じて自社整備工場にて整備・修理を行ったうえで販売しているため、品質面でも安心してご購入いただけます。
また、通常の購入だけでなく、月額制で利用できる「サブスクdeスグのり」サービスも提供しています。初期コストを抑えつつ、必要な期間だけ柔軟にトラックを運用できるため、導入負担を軽減したい企業様にご好評をいただいています。
大型トラックの導入をご検討中で、トラックランドのサービスにご興味がございましたらぜひ詳細をご確認ください。
大型トラックの種類について
大型トラックには、平ボディやウィング、冷凍冷蔵車、ミキサー車など様々な種類があり、運搬する貨物の種類や現場のニーズに応じて選ばれています。
人気車種としては「日野・プロフィア」「三菱ふそう・スーパーグレート」「いすゞ・ギガ」「UDトラックス・クオン」などが挙げられ、安全性・燃費性能・快適性の面で高く評価されています。
中古車を導入する場合には、販売店の信頼性や、車両の状態、アフターサービス体制などをしっかり確認することが大切です。用途や予算に合った最適な1台を選び、安心・効率的な運用につなげましょう。
この記事を監修した人

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
「月刊トラックランドオンライン」にて、中古トラック選びのコツや業界の最新情報を発信中。
ぜひチェックしてください!