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トラックの外輪差について解説!内輪差との違いや注意点など

はたらくクルマコラム

トラックの外輪差について解説!内輪差との違いや注意点など

トラックを運転する際に注意すべきポイントのひとつに「外輪差」があります。特に、大型トラックやトレーラーは車両の長さがあるため、カーブを曲がる際の外輪と内輪の動きに注意しないと、思わぬ接触事故や巻き込み事故を引き起こす可能性があります。

また、外輪差と似た概念として「内輪差」もあり、それぞれの違いを理解することが安全運転につながります。今回の記事では、外輪差とは何かをはじめ、内輪差との違い、運転時に気をつけるべきポイントなどを解説します。

トラックの外輪差とは?

トラックなどの長い車両がカーブを曲がる際に、前輪と後輪の軌道が異なることで生じる差のことを指します。特に、大型トラックやトレーラーでは、前輪(操舵輪)が描く軌道よりも、後輪(駆動輪)が外側を通るため、この外側のズレを「外輪差」と呼びます。

トラックが右折や左折をする際、運転席に近い前輪がハンドル操作によって曲がりますが、後輪はその軌道よりも外側に膨らむように進行します。そのため、適切なハンドル操作をしないと、歩道や対向車線にはみ出す可能性があるため、外輪差を考慮した運転が必要になります。

内輪差との違い

外輪差と似た概念に「内輪差」があります。内輪差とは、カーブを曲がる際に、前輪と後輪の軌道の差によって、後輪が内側に入り込む現象のことを指します。外輪差は後輪が外側に膨らむ現象ですので、内輪差とは反対の動きになります。

例えば、狭い交差点で右折する際、前輪が進む方向に合わせて曲がるのに対し、後輪はその軌道よりも内側を通るため、内輪差が発生します。これに対して、外輪差は、トラックが大きくハンドルを切った際に、後輪が前輪よりも外側を通る現象であり、特に長いトレーラーでは顕著に現れます。

どちらの現象も、トラックの長さやホイールベース(前輪と後輪の距離)によって大きさが異なるため、運転時にはどの程度の差が生じるかを把握し、適切なハンドル操作を行うことが重要です。

トラックの内輪差・外輪差によって起こり得る事故

トラックの内輪差・外輪差によって起こり得る事故

ここでは、内輪差・外輪差によって起こり得る主な事故について解説します。

内輪差による巻き込み事故
内輪差が原因で発生しやすいのが左折時の巻き込み事故です。トラックが左折する際、前輪が旋回しながら進むのに対し、後輪はより内側を通るため、歩道や自転車レーンにいる歩行者や自転車を巻き込む危険性があります。

外輪差による接触・衝突事故
外輪差によって発生しやすいのが右左折時の接触事故です。トラックがカーブを曲がる際、前輪よりも後輪が外側を通るため、周囲の車両や障害物に接触する可能性があります。特に後輪が大きく外側に膨らむため、対向車線にはみ出してしまうことがあり、対向車との衝突事故につながる危険があります。また、狭い道や駐車場での旋回時にも、後輪が外側へ大きく張り出し、隣接する車両や建物の壁などに接触するリスクがあります。

狭い道路での接触・衝突事故
内輪差と外輪差の影響は、狭い道路での運転時に顕著になります。例えば、狭い交差点や曲がり角では、内輪差によって後輪が歩道やガードレールに乗り上げる可能性があり、外輪差によって対向車線へはみ出してしまうケースもあります。また、駐車場や倉庫などの狭いスペースでの運転時には、後輪が想定よりも外側を通ることで、隣接する車両や壁に接触する可能性があります。特に、バックでの駐車時や出庫時には、内輪差と外輪差を意識しながら慎重にハンドルを操作することが求められます。

内輪差・外輪差による事故を防ぐには?

内輪差・外輪差による事故を防ぐには?

内輪差・外輪差による事故を防ぐためには、トラックの特性を理解し、適切な運転技術を身につけることが重要です。特に交差点や狭い道路では、内輪差・外輪差を考慮したハンドル操作を行わなければ、接触事故や巻き込み事故のリスクが高まります。

内輪差・外輪差による事故を防ぐための具体的な方法や注意点を解説します。

①右左折時の安全確認を徹底する
交差点で右折や左折をする際には、あらかじめ十分な車間距離を確保し、ミラーやサイドウインドウを活用して周囲の状況を確認することが重要です。特に左折時は、歩行者や自転車の巻き込み事故を防ぐため、ミラーだけでなく直接目視して安全を確認しましょう。また、大型トラックやトレーラーは、ハンドルを切るタイミングを慎重に調整する必要があります。早すぎると内輪差によって後輪が歩道や障害物に乗り上げる可能性があり、遅すぎると外輪差によって車線をはみ出しやすくなります。スムーズな運転を心がけ、急なハンドル操作を避けることが大切です。

②スピードを抑え、ゆっくりとカーブを曲がる
外輪差の影響を最小限に抑えるためには、カーブや交差点を通過する際にスピードを抑えることが重要です。速度が速い状態でハンドルを切ると、外輪差が大きくなりやすく、トラックの後輪が想定以上に膨らむ可能性があります。特に、狭い交差点やカーブが急な場所では、事前にしっかり減速し、慎重にハンドル操作を行うことが事故を防ぐためにも大切です。また、雨天や雪道などの滑りやすい路面では、スリップによって車両の軌道がずれることがあるため、さらに慎重な運転を心がける必要があります。

③ミラーやカメラを活用して後方の動きを確認する
トラックの運転席からは、後輪の動きを直接確認することができないため、サイドミラーやバックモニターを活用して、後輪の動きをしっかり把握することが重要です。特に大型トラックやトレーラーでは、バックモニターやサイドカメラが装備されている場合があるため、それらの機器を活用して死角を減らし、安全な運転を心がけましょう。

また、駐車場や狭い道での運転時には、必要に応じて誘導員を配置し、車両の軌道を確認しながら安全に走行するのも効果的です。

トラックの外輪差に対する意識は重要

トラックの外輪差は、カーブを曲がる際に後輪が前輪よりも外側を通る現象で、特に大型トラックでは影響が大きくなります。それに対し、内輪差は後輪が内側を通る現象であり、どちらも安全運転のために理解しておくことが重要です。内輪差・外輪差を考慮せずに運転すると、交差点や狭い道で接触事故を起こすリスクがあるため、スピードを抑え、慎重なハンドル操作を心がけることが事故防止につながります。

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