日々多くの現場で活用されている「タンクローリー」は液体や気体を扱う業界・産業において欠かせない存在です。タンクローリーには様々な種類があり、それぞれ構造や用途が異なります。
今回は「タンクローリーとは何か?」というテーマで、定義や、主な種類、運転に必要な免許・資格などを解説し、あわせて中古車両を選ぶ際のポイントなどを解説します。
タンクローリーについて知りたい方や車両をお探しの方はぜひ参考にしてください。
タンクローリーとは?
タンクローリーとは、液体や気体などの流体を安全かつ効率的に運搬するために設計された専用車両のことです。名前の由来は、「タンク」と「ローリー(イギリス英語でトラック)」の組み合わせです。一般的なトラックと異なり、荷台部分が円筒状のタンク構造になっており、燃料・水・化学薬品・食品原料など、様々な流体を積載して運ぶことができます。
私たちの生活の中でも、タンクローリーは身近な存在で、ガソリンスタンドに燃料を届けている車両や、工場へ化学薬品を運ぶ車両、食品工場へ牛乳や食用油を運ぶ車両などが代表的な例です。
タンクローリーの種類

タンクローリーは主に「危険物ローリー」「非危険物ローリー」「高圧ガスローリー」に分けられます。
危険物ローリー
ガソリン・軽油・灯油などの石油製品や、アルコール類・有機溶剤などの引火性液体を輸送するために設計されたタンクローリーです。運搬する物質が燃えやすく、わずかな火花や静電気でも引火の危険があるため、安全性と密閉性に配慮された設計になっています。
タンクは主にアルミ合金やステンレス鋼製で、耐食性や導電性に優れているのが特徴です。積み込みや荷降ろし時には、静電気を防ぐ接地装置を使用し、火災や爆発を防止します。それらの構造と装置により、安全性を確保しながら、燃料輸送をはじめとする社会インフラを支えています。
非危険物ローリー
法令上「危険物」に分類されない液体を輸送するためのタンクローリーです。輸送対象は、水、牛乳や食用油などの食品関連液体、廃液や薬品類、アスファルト乳剤など多岐にわたります。
運搬物によって求められる条件が異なるため、タンクの材質や構造も多様で、ステンレス鋼・アルミ合金のほか、樹脂ライニングやFRP(繊維強化プラスチック)製のものもあります。食品を扱うタンクローリーでは、衛生管理を目的に内面を鏡面仕上げや電解研磨で、洗浄・滅菌設計が一般的です。
一方、化学薬品や工業用液体を運ぶタイプでは、内容物の腐食性や温度条件などに応じて耐酸・耐熱仕様が求められます。
高圧ガスローリー
液化石油ガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)、酸素・窒素・二酸化炭素などの高圧ガスを輸送する専用のタンクローリーです。それらのガスは高圧状態または極低温で液化されており、運搬中の圧力・温度を厳密に管理する必要があります。
そのため、タンクは高強度の炭素鋼やアルミニウム合金製などで、内外面に断熱材が備えられていたり真空二重構造になっていたりするのが一般的です。また、内圧を一定に保つための安全弁や圧力計、温度計、緊急遮断弁など多重の安全装置も搭載され、走行中の振動や衝撃にも耐えられるよう設計されています。
荷卸し時は専用ホースと気化器を用いて安全に供給を行い、ガス漏れや静電気放電を防ぐための接地装置の使用も必須です。
タンクローリーの運転に必要な免許・資格

タンクローリーを運転するには、車両の大きさや構造、積載物の種類に応じた免許や資格が必要です。まず、基本となるのは普通・中型・大型自動車免許で、車両総重量や最大積載量によって必要な免許は異なります。トレーラー型のタンクローリー(タンクトレーラー)を運転する場合には、牽引免許も必要になります。
また、運搬する内容物によっては、運転免許に加えて専門資格が必要です。例えば、ガソリンや軽油などを扱う場合は危険物取扱者、高圧ガスを輸送する場合は高圧ガス移動監視者、毒性の強い化学物質を扱う場合は毒物劇物取扱責任者などの資格を取得しなければなりません。
それらの資格は安全な輸送管理を目的としたものであり、法令遵守と事故防止の観点からも欠かせません。
危険物取扱者
ガソリンや軽油などの危険物を取り扱う際に必要な資格。取扱いや保管、運搬などを適正に行う知識と技能が求められ、消防法に基づき取得が義務付けられています。
高圧ガス移動監視者
LPGやLNGなどの高圧ガスを輸送する際に、圧力・温度の監視や安全弁の確認などを行うのに必要な資格。
毒物劇物取扱責任者
毒物や劇物を取り扱う事業所で、保管・販売・運搬などの管理を行う際に必要な資格。
中古のタンクローリーを選ぶ際のポイント

タンクローリーは新車だと価格が高額ですので、費用を抑えられる中古車は魅力的な選択肢でしょう。特に、短納期で即戦力となる車両を確保したい企業にとって、中古車の購入は有効な手段といえます。しかし、タンクローリーは特殊構造車であり、使用環境やメンテナンス状況などによって状態の個体差が大きい点に注意が必要です。
中古車両を導入する際に最も重要になるのは、信頼できる販売店や専門業者から購入することです。適切な点検、整備、メンテナンスを行っている販売店が提供している車両であれば、購入後のトラブルリスクを最小限に抑えられます。また、現車確認で状態をしっかり見極めることも重要です。タンク内の腐食や配管の劣化、バルブや安全弁などの作動確認も欠かせません。
タンク容量や仕様が自社の積載物・用途に合っているかもチェックすることが大切です。信頼できる販売店から状態の良い車両を購入すれば、中古車両でも長く運用することができるでしょう。
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タンクローリーについて
タンクローリーは、液体やガスなどの流体を安全かつ効率的に運ぶために設計された輸送車両で、危険物ローリー・非危険物ローリー・高圧ガスローリーなどの種類があります。
運転には車両区分に応じた免許のほか、取り扱う物質に応じた専門資格も求められます。中古車の導入を検討する際は、信頼できる販売店で購入し、事前に状態をしっかりと確認することが大切です。
タンクローリーの導入、入れ替えを検討されている場合にはぜひ参考にしていただければと思います。
この記事を監修した人
トラックランド管理人:高良
神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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