特装車という言葉を耳にしたことがあっても、具体的にどのような車両を指すのか、詳しく理解している方は意外と少ないかもしれません。物流や建設、インフラ整備など、私たちの生活を支える現場では、一般的なトラックとは異なる車両が数多く活用されています。
今回の記事では「特装車とは何か?」というテーマで、定義や種類別の特徴・用途などを解説していきます。
特装車とは?
特定の作業や用途に対応するため、車両に専用の装置や構造を備えた車両のことを指します。一般的な貨物輸送を目的とした車両とは異なり、作業性や安全性、効率性を高めることを重視して設計されている点が特徴です。
特装車には様々な種類があり、それぞれ日常生活を支えるインフラ整備や産業活動の場面で活用されており、社会に欠かせない存在といえるでしょう。
【特装車】種類別の特徴・用途

それでは、特装車の種類別の特徴・用途などを解説していきます。
ダンプカー
土砂や砕石、廃材などを効率良く運搬・排出できる特装車です。荷台を油圧装置で持ち上げることで積載物を一気に下ろせる構造となっており、積み下ろし作業の省力化と作業時間の短縮が可能です。
主に建設現場や土木工事、解体工事、産業廃棄物処理の現場などで活用されており、過酷な環境下でも稼働できる点が特徴です。
ダンプカーには公道走行を前提とした車両だけでなく、工事現場や採石場などで使われる専用タイプもあり、用途や運搬物に応じて仕様が選ばれます。大量輸送と迅速な荷下ろしが求められる現場において、欠かせない存在といえる特装車です。
冷凍・冷蔵車
荷台に冷却装置が搭載され、荷物を一定の温度帯で管理しながら輸送できる特装車です。主に食品物流の分野で活用されており、生鮮食品や冷凍食品、乳製品など、温度管理が品質に直結する貨物の輸送に欠かせない存在となっています。近年では医薬品や化学製品など、厳密な温度管理が求められる分野でも需要が高まっています。
車両内部は断熱構造となっており、外気温の影響を受けにくい設計で、冷却装置によって庫内温度を一定に保つことで、長距離輸送や長時間の配送でも品質を維持しやすい点が特徴です。
積載車・キャリアカー
故障車や事故車、販売用の車両などを安全に運搬するための特装車です。主に自動車販売店や整備工場、ロードサービス、オークション会場などで使用されており、車両輸送に特化した構造です。車両を直接走行させることなく移動できるため、走行不能車や未登録車の輸送にも欠かせない存在です。
荷台はスライド式やウインチ付きなどの仕様があり、車両をスムーズに積み降ろしできるよう設計されています。傾斜をつけて車両を載せる構造や、複数台を同時に運搬できるタイプもあり、用途や業務内容に応じて使い分けられています。
タンクローリー
液体や気体などを大量に輸送するために、荷台部分がタンク状に架装された特装車です。主に燃料や化学薬品、食品原料などを運搬する用途で使用されており、物流や産業活動を支える重要な車両として幅広い現場で活用されています。輸送する内容物に応じて、タンクの材質や構造、内部の仕切り、防錆・保温対策などが細かく設計されています。
液体の揺れによる走行時の安定性にも配慮されており、安全性を確保しながら運搬できる点も特徴です。積み込みや荷下ろしは専用のポンプやホースを使用するため、作業効率が高く、内容物を外部に触れさせない衛生的な運用が可能です。
パッカー車
ごみや廃棄物の収集・運搬を目的とした特装車です。車両後部に備えた投入装置と圧縮機構によって、ごみを効率良く積み込みながら運搬できる構造となっており、主に自治体のごみ収集や事業系廃棄物の回収現場で活用されています。
投入されたごみは車内で圧縮されるため、限られたスペースでも多くの廃棄物を積載でき、密閉性が高い構造により、走行中の飛散や臭気の漏れを抑えられる点も特徴です。
家庭ごみの収集だけでなく、商業施設や工場など幅広い現場で使用されており、都市インフラを支える重要な役割を担う特装車といえるでしょう。
高所作業車
人が高い場所で安全に作業を行うための作業床(バケット)や昇降装置を備えた特装車です。車両に装備されたブームやアームを伸ばすことで、地上から数メートル〜数十メートルの高所まで作業員を持ち上げることができ、建設・保守・点検といった幅広い分野で利用されています。
主な用途としては、建物の外壁補修や看板工事、電気・通信設備の点検、街路灯や信号機の保守、樹木の剪定作業などが挙げられます。足場を組まずに作業できるケースも多く、作業時間の短縮や周囲への影響を抑えられる点が大きな特徴です。
その他
前述した代表的な車両以外にも、特定の業務や現場ニーズに対応した多種多様な特装車が存在します。例えば、道路や工事現場で粉じん対策や清掃を目的に使用される散水車、降雪地域で欠かせない除雪車、災害時に迅速な対応を行う消防車や救助工作車などが挙げられます。
さらに、人命救助や医療の現場で活躍する救急車も特装車の一つです。車内には医療機器やストレッチャーが搭載され、移動しながら応急処置を行える構造になっています。また、高齢者や身体の不自由な方の移動を支援する福祉車両も特装車に含まれ、乗降しやすいスロープやリフトなどが備えられています。
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特装車について
特装車は、一般的なトラックでは対応できない業務や現場ニーズに応えるために、用途別に専用の装備や構造を備えた車両です。建設・物流・インフラ・環境分野など、私たちの生活や産業を支える幅広い現場で活用されており、それぞれの特性を理解したうえで選ぶことが重要になります。
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この記事を監修した人
トラックランド管理人:高良
神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
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実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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