クレーン機能が搭載されている4トンユニック車は、土木・建設現場を中心に様々な業界で用いられています。
この記事では、4トンユニック車の基本的なサイズや主な用途、運転に必要な免許の種類、そして中古車両を選ぶ際の注意点を解説します。
4トンユニック車の購入を検討している方や、現場での導入を考えている方はぜひ最後までご覧ください。
4トンユニック車とは?
車両にクレーン機能が搭載された最大積載量が4トン程度の中型トラックを指します。油圧や電動式のシステムを用いて重量物を持ち上げたり移動させたりすることが可能で、クレーン部分には回転や伸縮機能が備わっているため、狭い現場や限られたスペースでも柔軟に対応できます。
「ユニック」という名称は、古河ユニックが製造・商標登録した搭載型トラッククレーンを指します。そのトラッククレーンが多くの業界で普及し、有名になったことから、「ユニック」がクレーン付きトラック全般の総称として一般的に使われるようになりました。
現在では、古河ユニック以外のメーカーが搭載型トラッククレーンを製造しておりますが、それらのメーカーの製品も「ユニック車」として分類されることが多いです。
サイズ
各車両によってサイズは異なりますが、一般的な4トントラック(中型トラック)の基準内で、大きさによって標準、ロング、スーパーロング、ワイド、ショートに分類されています。
目安となるサイズは以下の通りです。
【標準】
全長7,600mm・全幅2,200mm・全高2,680mm
【ロング】
全長8,600mm・全幅2,200mm・全高2,680mm
【スーパーロング】
全長9,600mm・全幅2,200mm・全高2,680mm
【ワイド】
全長8,600mm・全幅2,490mm・全高2,680mm
【ショート】
全長6,140mm・全幅2,170mm・全高2,680mm
主な用途
4トンユニック車は、その汎用性の高さから、以下のような様々な業界で利用されています。
土木・建築業界
建築資材や機材の運搬および設置作業で用いられます。鉄骨やコンクリートブロックなど、手作業で移動させるのが難しい資材を迅速かつ安全に移動・設置が可能です。
造園・石材業界
庭石や樹木などの移動で用いられることが多く、クレーン機能を活かし、狭いスペースでの作業も可能で、効率良く設置、移動作業を行える点で重宝されています。
水道業界
水道管やポンプ設備の運搬・設置にも利用されています。配管資材や機器を現場まで安全に届けるだけでなく、設置作業も効率的に行うことが可能です。
4トンユニック車の運転に必要な免許
4トンユニック車の運転に必要な免許に関しては、まず、2007年6月1日以前に普通免許を取得している場合は、車両総重量が8トン未満、最大積載量が5トン未満のトラックを運転できるため、4トントラックの運転が可能です。
しかし、それ以降に普通免許を取得した場合には、基本的に中型免許が必要になり、その免許では車両総重量が11トン未満、最大積載量が6.5トン未満のトラックを運転できます。
中型免許を取得するには、普通免許または準中型免許を取得してから通算で2年以上の運転経験が求められるほか、両眼で0.8以上、片眼それぞれで0.5以上の視力や、深視力が2センチ以内の誤差といった視力や身体的条件も満たす必要があります。
免許を取得するには、教習所に通うか試験場で直接試験を受ける必要がありますが、試験場での一発試験は難易度が高いことから教習所に通うのが一般的です。
2017年に新設された、車両総重量が7.5トン未満、最大積載量が4.5トン未満のトラックを運転するための準中型免許に関しては、4トントラックでも車両総重量が7.5トン以上の車両は運転できません。
【4トンユニック車】中古車選びのポイント
ここからは、中古の4トンユニック車を選ぶ際のポイントを紹介します。
販売店の信頼性
ます、販売店の実績や口コミ・評判などを含め、信頼性を確認することが大切です。過去の取引事例や顧客の評価を参考にしましょう。信頼性の高い販売店で購入することで、購入後のトラブルを未然に防げる可能性が高まります。
自社で整備工場を持つ販売店であれば、購入前に車両の点検や整備がしっかりと行われている場合が多いため安心です。また、購入後のメンテナンスや修理のサポート体制についても確認しておくことで、長期的に車両を安心して使用できる環境を整えることができます。
年式と走行距離のバランス
年式と走行距離のバランスを考慮することも重要です。年式が新しい車両は、最新の技術や装備が搭載されていることが多く、燃費性能や安全機能の向上が期待できます。しかし、新しい年式の車両ほど価格が高くなる傾向にあります。
走行距離は車両の使用状況や耐久性を判断する重要な指標です。一般的に走行距離が短い車両は、エンジンや主要部品の劣化が少なく、長期間の使用が可能です。ただし、走行距離が短くても年式が古い場合、長期間使用されずに放置されていた可能性もあり、部品や電気系統の劣化が進んでいることも考えられます。
整備履歴や使用状況も合わせて確認し、年式や走行距離に見合った状態であるかを慎重に判断することが大切です。
車両の状態
車両の状態を細かく確認することも欠かせません。外装では、キャビンや荷台、クレーン部分に目立つ錆びや腐食、損傷がないかをチェックしましょう。特にクレーンのアームやワイヤー部分は、頻繁に使用されるため、劣化していないかを重点的に確認する必要があります。
また、クレーンの可動部分がスムーズに動作するか、オイル漏れや異音がないかを確認するのも重要なポイントです。動作に問題がある場合、修理や交換に高額なコストがかかる可能性があるため、事前にしっかり確認しましょう。
エンジンやブレーキなどの主要な機械部分の状態も重要です。エンジンがスムーズに始動するか、排気に異常がないかを確認するとともに、タイヤの摩耗やオイルの漏れがないかもチェックしましょう。
中古の4トンユニック車をお探しなら
中古の4トンユニック車をお探しであれば、ぜひトラックランドをご利用ください。トラックランドでは、4トンユニック車を含む大型・中型・小型トラックなど幅広い車両を常時取り揃えており、豊富な選択肢の中からお客様のニーズに最適な車両をお選びいただけます。
ご希望の車両が在庫にない場合に、全国のネットワークを活用し、最適な車両をお探しするサービスも提供しています。
車両に関しては、仕入れの段階から徹底した品質管理を行い、整備資格を持つ専門スタッフによる入庫時の詳細なチェックを実施。納車前には洗車・清掃を行い、必要に応じて架装や整備、板金も対応可能です。
通常の購入だけでなく、月額定額で利用できるサブスクリプションサービス「サブスクdeスグのり」も提供しており、初期費用を抑えながら柔軟に車両を利用することもできます。
4トンユニック車について
クレーンを搭載した中型トラックの4トンユニック車は、土木・建築、造園、石材、水道業界など幅広い分野で使用されています。資材や機材を積み降ろししやすい点が特徴です。
中古車両を選ぶ際には、販売店の信頼性や車両の状態、年式と走行距離のバランスを確認することが大切です。特にクレーン部分の動作や車両の主要部分をしっかりと確認することで、購入後のトラブルを防げます。
なお、中古の4トンユニック車をお探しであれば、ぜひトラックランドをご利用ください。