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冷凍車の構造・仕組みって?選ぶ際のポイントも解説

食品や医薬品など、温度管理が求められる荷物を運ぶ際に欠かせないのが冷凍車です。ただし、冷凍車と一口にいっても、冷却方式にはいくつかの種類があり、それぞれ仕組みや特徴が異なります。

今回の記事では、冷凍車の基本的な構造から、機械式・蓄冷式・液体窒素式といった種類別の仕組み、さらに購入時に押さえておくべきポイントなどを解説していきます。

冷凍車とは?

荷台部分に冷却設備を備え、庫内を低温に保ちながら荷物を輸送できる冷凍車は、食品業界では、冷凍食品やアイスクリームといった氷点下での保存が必要な商品はもちろん、生鮮食品や乳製品などの冷蔵輸送にも活用されており、私たちの食生活を支える物流インフラとして欠かせない存在となっています。

近年では医薬品やワクチンといった、厳密な温度管理が求められる荷物の輸送にも冷凍車が用いられており、その活用の場はますます広がりを見せています。

一般的なトラックとの大きな違いは、荷台の構造にあります。荷物を積む荷台自体が保冷庫のような役割を果たしており、外気の影響を受けにくい設計が施されている点が特徴です。

また、荷台内の温度は用途に応じて細かく設定できるものが多く、冷凍・冷蔵・常温輸送を1台で使い分けられる車両も存在します。

基本的な構造

冷凍車は、大きく分けて「荷台部分」と「冷却装置」の2つで構成されています。荷台部分は、外気からの熱の侵入を防ぐため、壁面・天井・床面に断熱材が使用されているのが特徴です。断熱材にはウレタンフォームなどが用いられることが多く、庫内で発生させた冷気を逃がさず、外部の熱を遮断する役割を担っています。

また、荷物の出し入れを行う扉部分にも気密性の高いパッキンが取り付けられており、冷気が漏れ出すのを防ぐ工夫が施されています。

冷却装置については、車種によって方式が異なりますが、多くの場合、荷台の前方や屋根部分に冷凍機(ユニット)が設置されています。冷凍機によって生み出された冷気は、庫内の送風ファンによって隅々まで循環させられ、庫内全体を均一な温度に保つ仕組みです。

荷台内には温度センサーが取り付けられており、設定温度を維持できるよう自動的に冷却の強弱が調整されます。そうした構造により、長距離輸送であっても安定した温度管理を実現できるのです。

冷凍車の種類別の仕組み

冷凍車の種類別の仕組み

前述のとおり、冷凍車は冷却の仕組みが異なるいくつかの種類があります。それぞれメリットや適した用途が異なるため、導入を検討する際にはあらかじめ違いを理解しておくことが大切です。

ここでは、代表的な3つの方式について紹介します。

機械式

機械式は、現在最も広く普及している冷却方式です。エンジンやサブエンジンを動力源としてコンプレッサーを稼働させ、冷媒を圧縮・膨張させることで冷気を生み出す仕組みとなっています。生成された冷気は送風ファンによって庫内に送り込まれ、隅々まで循環することで、庫内全体を均一な温度に保つことが可能です。

機械式の大きな魅力は、温度設定の自由度が高い点にあります。庫内温度を細かく調整できるため、常温・冷蔵・冷凍といった異なる温度帯の荷物にも柔軟に対応できます。また、走行中は連続的に冷却が行われるため、長距離輸送であっても安定した温度管理を維持しやすい点も特徴です。一方で、機械式冷凍機自体の導入コストやメンテナンス費用がかかる点は考慮しておく必要があるでしょう。

蓄冷式

蓄冷式は、あらかじめ蓄冷材を凍結させておき、その冷気を利用して庫内を低温に保つ方式です。走行前に蓄冷材を専用の設備でしっかりと冷やしておくことで、荷台内の温度を一定時間保持できる仕組みとなっています。エンジンを動力源とする機械式とは異なり、走行中に冷却装置を稼働させる必要がないため、エンジン音や振動が少なく、静音性に優れている点が特徴です。

比較的コンパクトな車両にも搭載しやすく、短距離から中距離の配送業務との相性が良い方式といえます。ただし、蓄冷材が保持できる冷気には限りがあるため、長時間・長距離の輸送や、頻繁に荷台の扉を開閉する配送業務には不向きな場合がある点には注意が必要です。走行ルートや配送頻度に応じて、適切に活用することが求められます。

液体窒素式

液体窒素式は、マイナス196度という超低温の液体窒素を利用して庫内を急速に冷却する方式です。液体窒素が気化する際の気化熱を利用して庫内温度を一気に下げられるため、瞬時に低温環境をつくり出せる点が最大の特徴といえます。

この方式は、機械式のようにエンジンやコンプレッサーを必要としないため、走行中の振動や騒音が少なく、荷物への影響を最小限に抑えられるというメリットがあります。また、急速冷却によって庫内温度のムラが生じにくく、特に鮮度が重視される食品や、厳密な温度管理が求められる医薬品などの輸送に適しています。

一方で、液体窒素の補充や管理体制が必要となるため、運用面でのコストや取り扱いには一定の知識が求められる点も押さえておきたいポイントです。

冷凍車を選ぶ際のポイント

冷凍車を選ぶ際のポイント

冷凍車を選ぶ際には、まず輸送する荷物の種類や求められる温度帯を明確にすることが大切です。常温・冷蔵・冷凍など、対応できる温度帯は車両や冷却方式によって異なるため、自社の輸送内容に合った冷却方式を選ぶことで、無駄のない運用につながります。

また、走行距離や配送頻度も重要な判断材料です。長距離輸送が中心であれば安定した温度管理が可能な機械式、短距離配送であれば静音性に優れた蓄冷式など、業務内容に応じた使い分けを検討すると良いでしょう。

車両サイズや積載量も見逃せないポイントです。荷物の量や配送先の道路事情に応じて、小回りの利く小型車両にするか、積載量を重視した中型・大型車両にするか、実際の業務フローをイメージしながら選定することをおすすめします。

さらに、導入後のメンテナンス体制も事前に確認しておきたい要素のひとつです。冷却装置は定期的な点検や修理が欠かせないため、購入先のアフターサポートが充実しているかどうかも、安心して長く使い続けるための重要な判断基準となります。

冷凍車の構造・仕組みについて

今回は、冷凍車の基本的な構造や、機械式・蓄冷式・液体窒素式といった種類別の仕組み、選ぶ際のポイントを中心に解説しました。冷凍車は荷台の断熱構造と冷却装置によって庫内の温度を一定に保つことができ、輸送する荷物や配送距離に応じて適した方式を選ぶことが大切です。

なお、冷凍車の購入や買い替えをご検討中の場合には、中古トラック専門店「トラックランド」にぜひご相談ください。幅広いメーカー・タイプの冷凍車を取り扱っており、自社整備工場での厳密な点検を経た車両を適正価格で提供しております。

豊富な在庫と充実したアフターサポート体制で、自社の用途や予算に合った最適な一台をお選びいただけます。ご希望の車両が在庫にない場合にお探しすることも可能ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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