物流や建設、農業など、様々な現場で活用されているトラック。日々の運行・車両管理においては、安全性や車両の保護、周囲への配慮など、様々な要素を意識する必要があります。
今回の記事では、トラックの「泥除け」に焦点を当て、必要性をはじめ、主な種類や取り付け方法などを解説します。泥除けの取り付けや交換を考えている方はぜひご覧ください。
トラックの泥除けは必要?
トラックの泥除けとは、タイヤの後方に取り付けられる部品で、走行中に巻き上げられる泥・水・小石などの飛散を抑えるためのものです。一般的に「泥除け」と呼ばれていますが、正式には「マッドガード」や「フェンダーフラップ」といった名称で「タレゴム」と呼ばれることもあります。
装着が法令上義務付けられているわけではありませんが、多くの事業用トラックでは飛散防止の観点から実質的に必要な装備といえます。特に雨天時や未舗装路を走行する機会が多い車両では、後続車や歩行者への影響を考慮すると、泥除けの装着は重要です。安全確保やトラブル防止の観点からも有効な装備といえるでしょう。
効果・メリット
泥除けの主な効果は、先ほど説明した通りタイヤが巻き上げた水や泥、小石などの飛散を抑えることです。それにより、後続車の視界不良や飛び石による損傷リスクを軽減できます。
車体や荷台への泥はねを防ぐ役割もあり、ボディや架装部分の汚れ・腐食対策にもつながります。結果として車両の美観維持やメンテナンス負担の軽減にも寄与します。
また、企業ロゴや装飾を施した泥除けはブランディング効果も期待でき、車両の印象向上にもつながるといったメリットもあります。装着することで安全面と実用性、そして外観面の向上という様々な効果・メリットが期待できます。
泥除けの種類とその特徴

トラックの泥除けには、素材が異なる様々な種類があります。使用環境や車両の用途によって適したタイプは異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶことが重要です。
ゴム製
最も一般的に使用されているのがゴム製の泥除けです。柔軟性が高く、走行中の振動や衝撃を吸収しやすいのが特徴です。飛び石や泥はねをしっかり受け止めるため、実用性に優れています。
価格も比較的手頃で、サイズや色のバリエーションが豊富な点もメリットです。一方で、長期間使用すると劣化やひび割れが生じることがあるため、定期的な点検・交換が必要になります。
ステンレス製
耐久性やデザイン性を重視する場合に選ばれるのがステンレス製の泥除けです。錆びにくく、光沢のある外観が特徴で、ドレスアップ目的で装着されることも少なくありません。
強度が高いため、過酷な使用環境でも比較的長持ちしますが、素材が硬いため衝撃を吸収する機能はゴム製ほど高くありません。また、重量がある点や価格が高めである点も考慮する必要があります。
EVA製
EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)製の泥除けは、軽量で適度な弾力性のある素材です。ゴムよりも軽く、耐候性や耐久性に優れている点が特徴です。
水や汚れに強く、寒冷地でも硬化しにくいため、幅広い環境で使用できます。価格帯は製品によって異なりますが、実用性と軽さのバランスを重視する場合に選ばれる傾向があります。
選ぶ際のポイント
泥除けを選ぶ際は、見た目だけでなく、使用環境や車両条件に適しているかを総合的に判断することが重要です。
まず確認したいのがサイズと形状です。車幅やタイヤ位置に合っていないと、十分な泥はね防止効果が得られません。特に積載車やダンプなど用途が特殊な車両では、荷台形状や架装との干渉も考慮する必要があります。
素材の特性を考慮するのも重要で、長距離運行が多い車両や高速道路を頻繁に走行する場合は耐久性を重視、寒冷地では硬化しにくい素材を選ぶなど、地域特性も踏まえて検討しましょう。
また、市販品だけでなくオーダーメイド品を選ぶという方法もあります。車両サイズや用途に合わせて製作できるため、フィット感や防汚効果を高めやすく、デザインにもこだわれます。
【トラック】泥除けの取り付け方法・注意点

それでは次に、泥除けの取り付け方法・注意点を解説します。
泥除けの取り付け・交換は比較的シンプルな作業ですが、車種や架装によって難易度は変わります。既存の泥除けの交換であれば、比較的難易度が低く、工具があれば対応しやすいでしょう。
一方で、穴あけ加工が必要な場合や、ステンレス製など重量のある泥除けを取り付ける場合は、正確な位置決めや強度確保が求められます。取付不良は走行中の脱落や破損につながる恐れがあるため、不安がある場合は無理をせず専門業者へ依頼しましょう。
取り付け方法
一般的な泥除けは、リアフェンダーやシャーシ後部のステー(取付金具)にボルトやビスで固定します。取り付け位置を決める際は、タイヤとの距離や地面からの高さを測り、走行時に接触しない位置に調整します。
その後、穴位置を確認し、必要に応じて穴あけ加工を行い、ボルト・ナットでしっかり固定します。取り付け後は、左右の高さや角度が揃っているかを確認し、走行テストを行ってガタつきや干渉がないかをチェックします。
注意点
取り付け時に特に注意したいのが、最低地上高の確保です。地面に近すぎると段差や積雪時に接触し、破損の原因になります。
また、ボルトの締め付け不足は走行中の脱落につながる恐れがありますので、作業後にしっかりと確認する必要があります。さらに、保安基準に適合する範囲で取り付けるのも重要なことで、間違った取り付け方法だと、車検に影響する可能性もあります。
取り付け・交換費用
泥除けの取り付け・交換を業者に依頼する場合の費用は、車種やサイズ、素材によって異なりますが、工賃の目安は5,000円~10,000円程度です。
泥除け本体の価格はゴム製で数千円から、ステンレス製や大型車向けの製品だと1万円以上の場合が多く、オーダーメイド品だとそれ以上になることもあります。
トラックの泥除けを取り付ける場合には
泥除けは、飛び石や泥はねを防ぐだけでなく、車両の保護や周囲への配慮にもつながる重要な装備です。種類別の特徴を理解し、適切なものを選ぶことで、トラックの安全性や耐久性を高めることができます。
なお、トラックの導入や買い替え、架装や部品交換などをご検討中の場合には、ぜひトラックランドへご相談ください。全国対応でトラックの販売・買取・リースなど様々なサービスを展開しています。
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この記事を監修した人
トラックランド管理人:高良
神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
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実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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