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タイヤバランサー(ホイールバランサー)の仕組みや使い方を解説

まなびのコラム

タイヤバランサー(ホイールバランサー)の仕組みや使い方を解説

車両走行中にハンドルのブレや異常な振動を感じたことがあるという方も多いのではないでしょうか。その原因の一つとして挙げられるのが、タイヤ・ホイールの「バランスのズレ」です。そうした不具合を調整するのに必要なのが「タイヤバランサー(ホイールバランサー)」です。

今回の記事では、タイヤバランサーの基本的な仕組みや役割をはじめ、どのような場面で必要になるのか、実際の使い方や注意点などを解説します。

タイヤバランサーの仕組みや使い方に興味がある方はぜひ参考にしてください。

タイヤバランサー(ホイールバランサー)とは?

タイヤとホイールを組み付けた際に生じる重量の偏りを測定し、回転バランスを整えるための整備機器です。タイヤやホイールは、見た目ではわからなくても内部構造や材質のわずかな差により重さにムラが生じることがあります。

タイヤバランサーは、その重量差を数値として可視化し、適切な位置にバランスウェイトを装着することで、回転時に均等な遠心力がかかる状態へ調整します。自動車整備工場やカーショップなどでは、足回り整備に欠かせない基本設備の一つとして位置付けられています。

原理・仕組み

ホイールを軸に固定し、高速で回転させることで重量の偏りを検出する仕組みで、回転中に発生する振動や遠心力をセンサーが感知し、どの位置にどれくらいの重さが不足・過多しているかを演算処理します。

その結果はモニター上に表示され、作業者は指示された位置に適切な重量のバランスウェイトを取り付けることで調整を行います。そうした測定と補正を繰り返すことで、タイヤとホイールの回転バランスを整えることができます。

ホイールバランスの調整が必要な状況

ホイールバランスの調整が必要な状況

走行状況や使用環境によっては、タイヤやホイールにわずかなズレが生じやすく、放置すると走行性能や快適性、安全性に影響を及ぼすことがあります。

特にトラックは積載量が大きく、走行距離も長くなりやすいため、乗用車に比べてホイールバランスの崩れが生じやすい傾向にあります。

トラックのホイールバランスが乱れる主な原因として、まず挙げられるのが、日常走行によるタイヤの摩耗の進行です。荷物を積載した状態で走行することが多く、タイヤにかかる負荷が大きい状態が続きやすく、摩耗が均一に進みにくいことから、ホイールバランスが徐々に崩れていくことがあります。

縁石への接触や段差の乗り上げなども大きな要因です。狭い場所での取り回しや荷捌き作業中に、ホイールへ強い衝撃を受ける場面も少なくありません。そうした衝撃が繰り返されることで、バランスウェイトの脱落やホイールの微妙な変形が起こり、バランス不良につながります。

調整しない場合のリスク

ホイールバランスが乱れた状態のまま走行を続けると、安全性や車両の耐久性などに影響を及ぼします。

まず安全性の面では、走行中の振動やブレが大きくなり、ハンドル操作の安定性が低下します。高速走行時や長距離運行中に操縦性が損なわれると、ドライバーの負担が増えるだけでなく、思わぬ事故につながる可能性もあります。

また、ホイールバランスが崩れることでタイヤの接地状態が不均一になり、偏摩耗が進行しやすくなります。結果としてタイヤ寿命が短くなり、交換頻度の増加によるコスト負担が発生します。さらに、振動がサスペンションやステアリング周り、ハブベアリングなどの足回り部品に伝わり、部品の劣化や損傷を早めることにもなりかねません。

ホイールバランスの乱れは、車両全体のコンディション悪化につながるため、定期的な点検と適切な調整が欠かせません。

タイヤバランサーの使い方・調整方法

タイヤバランサーの使い方・調整方法

それでは次に、一般的なホイールバランサーの使い方を紹介します。まず、車両からタイヤとホイールを取り外し、ホイール表面の汚れや既存のバランスウェイトを確認・除去します。

次に、タイヤとホイールをバランサーのシャフトにしっかり固定します。その際、軸ズレが起きないよう確実に装着します。

セットが完了したら、ホイール径やリム幅などの必要データを入力し、回転測定を行います。バランサーがホイールを高速回転させ、センサーが重量の偏りを検出します。測定結果はモニターに表示され、不釣り合いが生じている位置と必要なウェイト量が数値で示されます。

指示に従って指定位置にバランスウェイトを取り付けた後、再度回転測定を実施します。数値が許容範囲内に収まるまで、その調整と再測定を繰り返すことで、回転バランスを整えることができます。最後に固定状態を確認し、問題がなければ調整完了となります。

注意点

ホイールの固定が不十分な状態で測定を行うと、正しいバランス値が得られないだけでなく、回転中に脱落する危険もあります。確実に締め込み、ガタつきがないことを必ず確認しましょう。

また、ホイール表面の汚れや既存のバランスウェイトが残っていると、測定結果に誤差が生じる原因となります。作業前には必ず清掃を行い、不要なウェイトは取り外しておくことが大切です。

バランスウェイトを装着する際は、指定された位置と重量を正確に守ることが求められます。位置がずれていたり、重さが異なったりすると、十分な調整効果が得られません。さらに、調整後は必ず再測定を行い、数値が規定範囲内に収まっているかを確認するのも重要なことです。

ホイールバランスの調整を依頼する場合の料金相場

ホイールバランスの調整を依頼する場合の料金相場

トラックのホイールバランスの調整を専門業者に依頼する場合の料金は、1本あたり1,000円~4,000円程度が一般的な相場とされています。4本まとめて依頼する場合は、4,000円~16,000円程度が目安になるでしょう。

料金は業者の価格設定に加え、ホイールのサイズや形状によって変動することもあります。また、タイヤ交換と同時に依頼する場合は、セット料金としてバランス調整が含まれている、もしくは割安になるケースも少なくありません。

事前に料金体系を確認し、作業内容と費用の内訳を把握しておくことが大切です。

タイヤバランサーの使い方をチェック

タイヤバランサーは、車両の走行性能や快適性、安全性を維持するうえで欠かせない整備機器です。本記事で紹介したように、正しい手順で測定・調整を行うことで、走行時の振動や部品への負担を抑え、タイヤや足回りを良好な状態に保つことができます。ホイールバランスは目に見えにくい要素だからこそ、定期的なチェックと確実な調整が重要といえるでしょう。

なお、トラックの整備依頼や、買い替え、増車などをご検討中の方は、ぜひトラックランドへご相談ください。全国対応で中古トラック・商用車の販売・買取・リース(サブスク)まで幅広く対応しています。

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この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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