物流や運送、建設業界などでのキャリアアップや業務の幅を広げる目的で、大型免許の取得を考えている方も多いのではないでしょうか。
大型免許の取得は、教習所に通う一般的な方法のほか、「一発試験」と呼ばれる方法もあり、費用を抑えたい方や、運転に自信のある方にとっては、選択肢の一つとなるでしょう。
今回の記事では「大型免許の一発試験」に焦点を当て、合格率やかかる費用、試験内容・流れ、受かるためのコツなどを解説します。
大型免許の一発試験とは?
一発試験とは、教習所に通わず、運転免許試験場で直接試験を受けて免許の取得を目指す方法です。「一発免許」とも呼ばれており、適性検査に加え、定められた技能試験に合格することで免許が交付されます。
その方法の特徴は、時間や費用を抑えながら大型免許の取得を目指せる点にあります。教習所で決められたカリキュラムを受講する必要がなく、自身の都合で試験に臨めるのが大きな魅力です。一方で、運転技術が求められ、事前の練習も不可欠で、基礎から教わる機会がない点は理解しておく必要があります。
難易度・合格率
大型免許の一発試験は、難易度が高い試験として知られています。合格率はおおよそ20~30%程度とされており、合格するのは簡単なことではありません。
その理由として、技能試験では大型車特有の車両感覚や内輪差への対応、安全確認、正確な操作が厳しくチェックされる点が挙げられます。車幅感覚や減点ポイントへの対応に苦戦しやすい傾向があります。
一方、教習所で行われる卒業検定の合格率は90%以上といわれています。一発試験はハードルが高く、入念な準備が必要といえるでしょう。
一発試験での大型免許の取り方・流れ

大型免許を一発試験で取得する場合は、段階的に試験と手続きを進めていく必要があります。ここでは「仮免許取得まで」と「本免許取得まで」に分けて流れを解説します。
仮免許取得までの流れ
まずは運転免許試験場に必要書類を持参し、手続きを行い、適性検査を受けます。視力や深視力など、基準を満たしているかが確認され、問題がなければ技能試験へ進みます。
仮免許技能試験は、試験場内のコースで行われ、大型車を運転し、発進・停止、課題走行、安全確認などが審査されます。ここに合格すると「大型仮免許」が交付され、路上走行が可能になります。
本免許取得までの流れ
仮免許取得後は路上練習を行います。練習は本試験前3か月以内に5日以上行う必要があり、同乗者は「大型免許を所持している」「免許停止中でない」などの条件を満たしていなければなりません。練習内容は所定の様式で記録します。
路上練習を終えたら、本免許技能試験(場内・路上試験)を受験します。技能試験に合格した後は、取得時講習を受講し、修了すると免許証が交付されます。
【受験資格】
・原則 21歳以上であること
・中型免許・準中型免許・普通免許・大型特殊免許のいずれかを現在保有していること
※上記免許の保有期間が通算3年以上であること(免許停止期間は通算期間に含まれません)
・視力が両眼で0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上であること
・三桿法による奥行知覚検査において、3回測定した平均誤差が2cm以下であること
なお、道路交通法の一部改正により、令和4年5月13日以降は特例制度が設けられています。一定の教習を修了している場合に限り、19歳以上かつ、普通免許・準中型免許・中型免許・大型特殊免許のいずれかの保有期間が通算1年以上であれば、大型免許の一発試験を受験することが可能です。
かかる費用
仮免許の取得にかかる費用は、最安で5,800円です。内訳は、受験料2,950円、試験車使用料1,750円、仮免許証交付料1,100円となります。技能試験に不合格となった場合は、再受験のたびに受験料と試験車使用料が発生します。
本免許の技能試験では、受験料3,900円、試験車使用料3,000円かかり、免許証交付料は2,350円です。仮免許の技能試験と同様に、再受験のたびに受験料と試験車使用料が発生します。
技能試験に合格した後は、取得時講習の受講が義務付けられており、受講料は24,150円となります。(一部条件により免除される場合あり)
※記載の金額は東京都内の運転免許試験場を基準としています。
参考:大型・中型仮免許試験
大型免許試験(直接試験場で受験される方)
大型免許の一発試験に受かるコツ

大型免許の技能試験に合格するためには、評価基準を正しく理解し、それを確実に実践できるかが重要になります。
ここでは、合格を目指すうえで押さえておきたいポイントを解説します。
課題走行の基準を正確に理解する
一発試験では、S字・クランク・坂道発進・方向変換・縦列駐車など、各課題ごとに採点基準があります。自己流の運転ではなく、「減点されない走り」を身につけることが重要です。教本や公表されている評価基準を事前に確認し、試験官が何を見ているのかを理解したうえで対策しましょう。
安全確認は誇張するくらいがちょうど良い
大型免許の試験では、安全確認の不足が致命的な減点につながります。ミラー確認・目視確認は、省略せず大きく、わかりやすく行うことが大切です。試験官に「確認している動作」が明確に伝わるよう、首の動きやタイミングを意識しましょう。
内輪差・外輪差を常に意識する
大型車特有の内輪差・外輪差への理解は必須です。交差点やカーブでは、早すぎるハンドル操作や不用意な巻き込みが減点対象になります。進入角度や切り返しのポイントを頭に入れ、余裕をもった操作を心がけることが重要です。
速度よりも安定性と正確さを重視する
一発試験では、スムーズさよりも「丁寧で安全な運転」が評価されます。無理にスピードを出す必要はなく、制限速度を守り、確実な操作を続けることが重要です。焦りは操作ミスにつながるため、落ち着いた運転を意識しましょう。
練習環境を確保する
可能であれば、指定コースを想定した練習ができる教習所や練習場を活用しましょう。大型車の車幅感覚やクラッチ操作は、実車でしか身につきません。本番で慌てないためにも、体で覚える練習を重ねておくと安心です。
ミスをしても焦らない
一つのミスで即不合格になるわけではありません。大切なのは、その後に冷静な対応ができるかどうかです。ミスを引きずらず、安全確認や基本操作を丁寧に積み重ねることで、合格ラインに届く可能性は十分にあります。
大型免許の一発試験について
大型免許の一発試験は、教習所を利用せずに取得できる方法として、費用を抑えたい方や早期取得を目指す方に選ばれています。一方で、難易度は高く、運転技術と十分な事前準備が求められます。
費用や受験資格、取得までの流れを正しく理解し、自身の経験やレベルに合った方法を選ぶことが重要です。
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この記事を監修した人
トラックランド管理人:高良
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