物流、建設、引越し、農業など、様々な現場で活用されているトラックですが、一口にトラックといってもサイズや種類は多岐にわたります。車両の大きさによって積載量や走行できる道路、必要な免許区分も異なります。
今回の記事では、トラックのサイズに着目し、大きさごとの特徴や主な用途、運転に必要な免許などを解説します。トラックの導入や買い替えを検討している方はもちろん、トラックの違いを整理して理解したい方も、ぜひ参考にしてください。
トラックのサイズ一覧
それでは早速、トラックの主なサイズとその詳細を解説していきます。
軽トラック

軽自動車の規格に該当する最もコンパクトなトラックです。積載量に制限はあるものの、小回りが利き、狭い道路や住宅街、農道などでも扱いやすい点が大きな特徴です。運転感覚も乗用車に近く、初めてトラックを使用する方でも運転しやすい車両といえます。
主な用途としては、農業や土木・建築・設備業の軽作業、配送業の短距離配達などが挙げられます。車両価格や維持費が抑えやすく、日常的な作業用として幅広い分野で活用されています。「少量を頻繁に運ぶ」用途に適した実用性の高いトラックです。
運転に必要な免許
軽トラックは普通免許で運転が可能です。特別な免許や手続き等も不要で、普段から乗用車を運転している方であれば、そのまま業務や作業に使用できます。
ただし、マニュアルの軽トラックも多く、当然ですがAT限定免許では運転できず、その場合にはオートマ車を選ぶ必要があります。
小型

最大積載量2トン程度の車両を指し、バランスの取れたサイズ感と高い実用性が特徴です。軽トラックよりも積載量が多く、中型・大型トラックほどの取り回しの難しさがないため、都市部から郊外まで幅広いエリアで活用されています。普通免許や準中型免許で運転できる車種も多く、ドライバーを確保しやすい点もメリットの一つです。
主な用途としては、宅配便や企業間配送、建材・資材の運搬、引越し作業などが挙げられます。取り回しの良さと適度な積載力がある小型トラックの魅力です。
運転に必要な免許
小型トラックを運転するには、車両総重量や最大積載量に応じた免許が必要です。車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満の車両であれば、普通免許(2007年6月以降取得)で運転できます。
一方、最大積載量2トン以上の車両や車両総重量が3.5トンを超える小型トラックの場合は、準中型免許が必要となります。車両選定の際には、必要な免許もしっかりと確認しておくことが大切です。
中型

最大積載量4トン程度の車両を指し、輸送効率の高さと走行安定性を兼ね備えたサイズ感が特徴です。長距離輸送や大量配送にも対応しやすいため、物流の中核を担う存在といえます。車両サイズは比較的大きくなりますが、大型車両ほどの制約は少なく、高速道路から一般道路まで幅広く走行できます。
主な用途としては、店舗へのルート配送、食品や飲料の輸送、建設資材・重量物の運搬などが挙げられます。
運転に必要な免許
中型トラックを運転するには、基本的に中型免許が必要です。2007年6月1日以前に普通免許を取得している場合は、「中型免許(8t限定)」が付与されているため、条件内であればそのまま運転できるケースもあります。一方、それ以降に免許を取得した場合は、中型免許を取得する必要があります。
大型

最大積載量6.5トン以上、または車両総重量11トン以上の車両を指し、大量の荷物を一度に運べる高い輸送力が特徴です。車体が大きく重量もあるため取り回しには注意が必要ですが、その分、長距離輸送や大量輸送に強く、国内物流を支える重要な役割を担っています。高速道路を利用した幹線輸送との相性が良く、効率的な配送計画を立てやすい点もメリットです。
主な用途としては、工業製品や原材料の輸送、パレット単位での大量配送、建設資材や重機部品の運搬などが挙げられます。輸送効率を重視し、コスト削減や業務の省力化を図りたい事業者にとって、大型トラックは欠かせない存在といえるでしょう。
運転に必要な免許
大型トラックを運転するには、大型免許が必要です。大型免許は、一定期間以上の運転経験が受験資格として求められ、技能試験の難易度も高いため、計画的に取得を目指す必要があります。
大型免許を取得すると、より責任の大きい業務に携われます。様々な業界で需要があり、給与水準が高く、仕事の選択肢も広がりやすくなります。
トラックを選ぶ際のポイント

事業用トラックを選ぶ際は、運搬する荷物の量や種類を明確にすることが重要です。積載量が不足すると輸送効率が下がり、逆にサイズが大きすぎると車両コストや燃費、取り回しの面で負担が増えてしまいます。
走行エリアも重要な判断材料の一つで、都市部や住宅街を多く走行する場合は小回りの利く小型トラック、高速道路を使った長距離輸送や大量輸送が中心であれば中型・大型トラックが適しています。
さらに、運転に必要な免許も必ず確認しましょう。サイズ・用途・走行環境・免許条件を総合的に考慮し、業務内容に最適なトラックを選ぶことが、安全性と業務効率向上につながります。
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トラックのサイズについて
今回は「トラックのサイズ」に焦点を当て、主なサイズやその特徴、用途、運転に必要な免許などを解説しました。
小回りが利く軽トラックや小型トラックは近距離配送や都市部での業務に適しており、中型・大型トラックは大量輸送や長距離輸送など、高い輸送効率が求められる現場で用いられます。
トラックを購入する際には、運搬する荷物の量や種類、走行エリア、必要な免許などを総合的に考慮することが重要です。業務内容や目的に合ったサイズを選ぶことで、作業効率の向上やコスト削減にもつながります。
この記事を監修した人
トラックランド管理人:高良
神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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