トラックを用いる業界では、通常の積載量を増やした増トン車が活用されていて、7トントラックもその一つです。
この記事では、7トントラックについて詳しく解説し、必要な免許やサイズ、さらにその主な用途やメリットについても触れていきます。
7トントラックの購入を検討している方や、メリットやデメリットについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
7トントラックとは?
4トントラックの積載量を7トン程度まで増加させたトラックを指します。通常の4トントラックと同様のサイズでありながら、倍近くの積載量になるのが大きな特徴です。
それにより、より多くの量を一度に運搬できるようになり、運搬効率が大幅に向上します。
増トンとは?
既存のトラックの車軸やフレームを強化し、法定の積載量を超えずにトラックの輸送能力を向上させる改造を指します。増トンすることによって、一度により多くの量を運ぶことが可能になります。
増トン車の多くは中型トラックで、2007年の道路交通法の改正が増トン車が普及するきっかけになりました。その改正により、中型トラックの車両総重量の上限が11トン未満にまで引き上げられ、トラックの積載能力を法的な枠内で最大化できるようになりました。
種類・主な用途
平ボディやアルミウィング、アルミバン、冷凍・冷蔵ウィング、バンなどが主なタイプで、様々な運搬ニーズに対応する形状があります。
平ボディタイプは、積み下ろしが容易で、多様な荷物の運搬に適しています。建築資材や大型機械などの大きな荷物を運ぶ際にも便利です。
アルミウィングは、側面が開く構造で、迅速な積み下ろしが求められる場合に便利です。フォークリフトを使った効率的な積み降ろしが可能で、物流業務のスピードアップに寄与します。
アルミバンは、密閉性が高く、天候に左右されずに運搬できるため、精密機器や家電製品などの運搬にも利用されます。雨や風から荷物を保護し、品質を保ちながら輸送できる点が強みです。
冷凍・冷蔵ウィングは、温度管理が必要な食品や医薬品の運搬に最適です。冷凍食品や生鮮食品、さらには温度管理が重要な医薬品などを一定の温度で保ちながら輸送するため、品質を維持したまま目的地まで届けることができます。
7トントラックのサイズ・必要な免許
7トントラックのサイズ・積載量、必要な免許に関しては以下の通りです。
サイズ・積載量
全長や全幅、高さなどのサイズは基本的に4トントラックと同様です。
積載量に関しては、中型トラックは通常4.5トン以上6.5トン未満と定められていますが、その基準を上回り7トン程度になります。
必要な免許
7トントラックの運転には大型免許が必要です。大型免許の取得条件として、まず普通自動車免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得している必要があります。
そして、その運転経歴が通算3年以上であることが求められます。免許停止の期間がある場合は、その期間を除いて3年経過している必要があるため、大型免許を取得できる年齢は早くても21歳です。
視力に関しては、両眼で0.8以上、かつ片眼で0.5以上の視力が必要です。これに加えて、深視力検査や聴力、色彩識別のテストもあります。聴力については10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえることが条件です。
大型免許を取得する方法には、自動車教習所に通う方法と、運転免許試験場で試験を受ける一発試験の2種類があります。自動車教習所に通う場合は、学科教習と技能教習を受講し、卒業検定に合格した後、運転免許試験場で適性検査を受けます。適性検査に合格すれば、大型免許を取得できます。
一方、運転免許試験場での「一発試験」では、適性検査、学科試験、技能試験に合格することで大型免許を取得できます。一発試験は、試験場のコースを走行する必要があるため合格率は低く、難易度が高いです。
7トントラックのメリット・デメリット
ここからは7トントラックのメリット・デメリット(注意点)を解説します。
メリット
・効率の良い運搬が可能
・小回りが利く
・車体価格や維持費が安い
まず、効率の良い運搬が可能である点が挙げられます。4トントラックと同様のサイズでありながら積載量が増えているため、一度に運べる量が多くなり、運搬回数を減らすことで業務効率が向上します。
また、小回りが利く点も大きなメリットです。大型トラックに比べてサイズがコンパクトで、狭い道や混雑した都市部でもスムーズに走行できるため、配送ルートの選択肢が広がります。
さらに、7トントラックは大型トラックに比べて車両価格や維持費が安いことも魅力の一つです。初期投資が抑えられるだけでなく、燃費や高速料金、保険料などの運行コストも抑えることができるため、経済的な負担が軽減されます。
デメリット(注意点)
・自動車重量税は高くなる
・大型免許が必要
自動車重量税が高くなる点がデメリットとして挙げられます。より多くの荷物を運搬できるというメリットがある一方で、標準車両で対応できる場合にはそのコストがデメリットになるでしょう。
また、7トントラックの運転には大型免許が必要です。これは、中型免許で運転できる6トントラックなどと比べると、デメリットになり、ドライバーの確保が難しくなる可能性もあります。
大型免許取得者の数は限られるため、求人においても制約が生じやすくなります。トラックを運行する企業にとっては、ドライバーの教育や訓練にもコストがかかる点もデメリットとなるでしょう。
7トントラックをお探しなら
7トントラックをお探しであればぜひ「トラックランド」をご利用ください。
増トン車を含む大型トラック、中型・小型トラック、トラクタ、トレーラからバンタイプの商用車まで幅広く取り扱っており、在庫も豊富です。
万が一、在庫がない場合でも、お客様のご要望に応じて最適な車両探しをお手伝いします。販売に伴う諸手続きはもちろん、「トラックランドグループ」の強みを活かし、架装から板金・車検整備、陸送までワンストップで対応可能です。
中古車両に関しては、仕入れの段階から厳格なチェックを実施し、車両センターに入庫する際には整備士が詳細な検査を行います。販売する車両は洗車・清掃を行い、お客様のご要望に応じて架装や整備・板金を行った上で納車いたします。
さらに、トラックランドでは必要なトラックを必要な期間だけ利用できるサブスクリプションサービス「サブスクdeスグのり」も提供しています。このサービスは初期投資を抑えられるだけでなく、コストを可視化できるというメリットがあり、多くの事業者様に導入されています。
トラックランドのサービスにご興味がございましたら、ぜひ詳細をご覧ください。
7トントラックについて
4トントラックをベースにした増トン車が7トントラックで、サイズは4トントラックと同様ですが、積載量は7トン程度のため、運搬効率が向上し、より多くの荷物を一度に運ぶことができます。
運転には大型免許が必要で、大型免許は運転経歴が通算3年以上で、特定の視力や聴力などの条件を満たす必要があります。自動車教習所に通う方法と一発試験を受ける方法の2つがあります。
7トントラックのメリットとして、効率の良い運搬が可能であること、小回りが利くこと、大型トラックに比べて車体価格や維持費が安いことが挙げられます。一方で、自動車重量税が高くなることなどのデメリットも存在します。
7トントラックをお探しの際は、ぜひトラックランドにご相談ください。豊富な在庫と幅広い車種の取り扱いに加え、販売に伴う諸手続きや架装から板金・車検整備、陸送までワンストップで対応いたします。
ご興味のある方は、ぜひトラックランドにご相談ください。