月刊トラックランドONLINEとは

運送会社の安全に対する取り組みメイン

まなびのコラム

運送会社の安全に対する取り組み
栃木大田原営業所 株式会社タカロジ

株式会社タカロジ
栃木大田原営業所:栃木県大田原市上石上1528-14
本社:栃木県那須郡那珂川町小川3489
事業内容:運送・倉庫業
従業員数:142名(うち大田原営業所10名)
保有車両(大田原営業所):トラクタヘッド7台、トレーラー15台、大型セルフ1台、フォークリフト3台

『基本に忠実』

栃木を拠点に全国6ヵ所に事業所を展開する株式会社タカロジ。
輸送業務上の安全に対する取り組みについて、栃木大田原営業所所長の松浦取締役と鈴木乗務員、
藤村乗務員に話を聞いた。

ータカロジ栃木大田原営業所の業務について教えてください。

(松浦所長)株式会社タカロジでは大型アルミウィングなどで主に郵便輸送業務を行っていますが、栃木大田原営業所は主に海上コンテナシャーシと呼ばれるトレーラーを使用し、牧草の運搬及び営業所に併設されている自社倉庫で保管業務を行っています。
運行区間は京浜港(大井ふ頭・本牧ふ頭)~栃木大田原営業所、栃木県北地区の農家には京浜港から直接納品をしています。倉庫保管分は、配送担当の乗務員がフォークリフトで荷下ろしを行います。

ー栃木大田原営業所で徹底している安全に対する取組みを教えてください。

(松浦所長)運行管理をする上で、乗務員への確実な連絡及び時間厳守を徹底し、運行前と運行後の睡眠時間も把握しており、車両に取り付けているデジタコで安全(走行や速度超過等)・経済(アイドリング等)・総合(安全と経済の平均点)を各項目100点満点で数値化し、さらに上位順でA~Cに分けて運転を評価しています。この結果に基づきCランク評価の乗務員には、安全運行や省燃費運転の再教育を行っています。
さらには、乗務員教育の一環として、黒磯中央自動車教習所で、教習所の教官に横に乗っていただき、1人約50分間の技能テストを全乗務員に対して行っています。積荷の重量があればその分ブレーキの制動距離が長くなるので、適正な速度と車間距離を保つことも徹底しています。
他には、日常点検の他に月1回、栃木大田原営業所に所属している乗務員7人全員で、トレーラーの点検をしています。地道な活動ですが、これが安全に対する取り組みなのかなと自負しています。
トレーラーは共同車両で、あらゆる乗務員のヘッドに連結されますので、トレーラー側の点検内容は乗務員間で共有する仕組みをとっています。

ー運行する上で悩みはありますか?

(鈴木乗務員)トレーラーは休憩場所を確保するのが大変ですね。4時間走ったら必ず30分休憩しなければならないという430運行が法律で定められているので、その時間になる前に車両を止められる場所を探しながら運行していることですね。いつも国道4号線で止められる場所をなんとか見つけて休憩しています。
(藤本乗務員)休憩場所については、トラックを運転している乗務員はみんな苦労していますよ。たぶん他の運送会社の乗務員も苦労しているのではないかな。

ー今回納車されたスカニア車について

(松浦所長)今回納車されたスカニア社のトラクタヘッドは他のトレーラーと同じルートを運行し、鈴木乗務員が運転します。
(鈴木乗務員)スカニア車は、国産車の運転席シートと全然違います。座席位置の調節が細かくできるので、長時間運転しても疲れにくいようにできていますね。

ー最後に、栃木大田原営業所が自慢出来ることは何かありますか?

(松浦所長)栃木大田原営業所はデジタコの評価が乗務員全員100点満点ということですね。
これは絶対、他の運送会社に自慢できることだと思います。
基本に忠実に。安全面に配慮し、休憩場所にも気を配りながら、働くプロフェッショナルが、私たちの日常生活を支えている。

手作りマスクを500枚 寄付いたしました。前のページ

スカニア納車式inトラックランド東日本車両センター次のページスカニア納車式メイン

カテゴリー

月刊トラックランド本誌の定期購読ご希望の方はこちら
月刊トラックランド本誌バックナンバー
働くクルマの総合サイトトラックランド
PAGE TOP