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土砂禁ダンプの主な用途や特徴を解説!中古車購入時のポイントも

はたらくクルマコラム

土砂禁ダンプの主な用途や特徴を解説!中古車購入時のポイントも

廃材や軽量な資材、リサイクル品の運搬に適した「土砂禁ダンプ」は、通常のダンプトラックとは異なり、土砂や砂利といった物資の運搬が制限されています。

この記事では、土砂禁ダンプの基本的な特徴や種類、用途について解説します。中古車市場で土砂禁ダンプを購入する際の選び方、ポイントも紹介しますので、購入を検討している方や現場での活用を考えている方はぜひご覧ください。

土砂禁ダンプとは?

その名の通り、土砂や砂利などの土木資材の運搬を禁止されたダンプトラックのことで、「深ダンプ」とも呼ばれています。通常のダンプとは異なり、荷台の構造が土砂運搬に適していないため、特定の用途に限定されています。

車検証の備考欄には「積載物は土砂以外のものとする」と明記されており、土砂の運搬には使用できない車両であることが示されています。

ダンプで土砂を運搬する場合は、国土交通省の許可が必要ですが、土砂禁ダンプはその許可を得るための要件を満たしていないため、土砂や砂利を運搬する用途に使用すると違反となります。それらの点を理解し、用途に応じた適切な使用が求められます。

主な用途

土砂禁ダンプは、軽量な資材の運搬などに活用されています。以下で、その代表的な用途を紹介します。

廃材やリサイクル品の運搬
建設現場や解体現場で発生する廃材やスクラップ、リサイクル可能な資材の輸送に使用されます。

農業・園芸資材の運搬
木材チップや堆肥、肥料などの農業・園芸資材の輸送にも用いられています。

廃棄物収集と運搬
自治体や民間企業が行う粗大ゴミや廃棄物の収集・運搬でも利用されます。軽量のゴミや容積は大きいが重量が軽い廃棄物の輸送で役立ちます。

紙・プラスチック製品の輸送
リサイクル工場や製造現場で発生する紙やプラスチックなどの軽量資材を大量に運搬する際にも使用されています。

土砂禁ダンプの種類と特徴

土砂禁ダンプの種類と特徴

土砂禁ダンプにも種類があり、それぞれ用途や特徴が異なります。以下で代表的な種類とその特徴を説明します。

チップダンプ
木材チップや細かい樹皮、バイオマス資材など、軽量で嵩張る物資を運ぶために設計されたタイプです。荷台の高さや容量が大きく設計されているため、大量の軽量物資を効率良く運搬することができます。木材加工工場や発電所向けに使用されることが多いです。

ファームダンプ
農業や畜産業で使用される肥料、堆肥、飼料などを運搬するためのダンプです。荷台は軽量で耐腐食性の素材が使用されていることが多く、田畑への資材配送や牧場での活用が主な用途となります。

清掃ダンプ
自治体や清掃業者がゴミや廃棄物の収集・運搬に使用するダンプです。軽量で容積の大きな廃棄物を効率良く収集・輸送できる設計がされており、ゴミがこぼれにくいよう荷台が密閉構造になっているタイプも存在します。粗大ゴミやリサイクル可能な廃棄物の輸送などに用いられます。

土砂禁ダンプを中古で購入する際のポイント

土砂禁ダンプを中古で購入する際のポイント

ここからは、土砂禁ダンプを中古で購入する際のポイントや注意点を紹介します。

信頼できる販売店で購入する

まず、信頼できる販売店を選ぶことが何より重要です。中古車両は新車と異なり、使用状況や状態に大きな差があるため、販売店の信頼性が購入後の満足度を大きく左右します。

信頼できる販売店であれば、車両の状態が正確に把握できるよう詳細な情報を提示してくれることが多く、不安を抱えることなく購入手続きを進めることができます。また、自社で整備工場を持っている販売店の場合、購入前の点検や整備が徹底されていることが多く、安心して購入後の運用を始められるでしょう。

購入後のアフターサービスの充実度に目を向けることも大切で、メンテナンスやトラブル時に対応を依頼できるかも確認しておくと安心です。

用途に合った車両を選ぶ

使用目的に適した車両タイプやサイズ、積載量を選ぶことが重要です。運搬物の量や種類、作業頻度に応じて適切な仕様を選ぶことで、効率的な運搬が可能となります。同時に、選択した車両が作業現場や走行ルートに適合するかどうかも確認しましょう。狭い現場や道幅が限られるエリアでは、コンパクトなサイズの車両が最適です。

用途に合った車両を選ぶことで、作業効率を向上させるとともに、無駄なコストを抑えることができます。購入前には、運搬する物や使用環境を十分に考慮し、最適な車両を選定することが大切です。

車両の状態をしっかりと確認する

車両の状態をしっかりと確認することも重要です。まず、車両の外装や荷台部分の損傷や腐食、錆びの有無をチェックしましょう。荷台は資材の運搬で頻繁に使用されるため、劣化が進みやすい部分です。

荷台の床面や側面の接合部分にヒビや歪みがないかを確認し、それらの損傷がある場合、資材運搬時にさらなるダメージが進行する可能性があるため、修理の必要性を考慮した上で購入を検討するべきです。

エンジンやブレーキなどの主要な機械部分の動作状況も細かく確認しましょう。それらの部品に異常があると、大きな影響を及ぼし、運用コストが予想以上に増加する恐れがあります。エンジンの異音やブレーキの効きが悪い場合は、大がかりな整備が必要となる可能性があります。

オイル漏れの有無や排気ガスの色、匂いなども確認し、それらも正常でない場合は修理費が高額になる可能性があるため注意が必要です。

事前確認を徹底的に行うことで、不意のトラブルを防ぎ、安全かつ効率的な運用を可能にします。購入後の不安を軽減するためにも、しっかりとした確認を行い、最適な車両を選びましょう。

中古の土砂禁ダンプをお探しなら

中古の土砂禁ダンプをお探しなら

中古の土砂禁ダンプをお探しであればぜひ「トラックランド」のご利用をご検討ください。

トラックランドでは、大型・中型・小型トラック、トラクタ、トレーラ、そしてバンタイプの商用車まで、常時豊富な在庫を取り揃えており、高品質な車両を適正価格でご提供しています。ご希望の車両が在庫にない場合には、お客様のご要望に応じて探すサポートを行っております。

販売に伴う手続きはもちろん、「トラックランドグループ」では架装から板金・車検整備、陸送までをワンストップで対応可能です。

仕入れ段階から車両の状態を厳しくチェックし、車両センター入庫時には整備資格を持つスタッフが適切な点検を行っております。販売車両は、洗車・清掃を行った上で、お客様のニーズに応じて架装や整備、板金を施し、最良の状態で納車いたします。

また、通常の購入に加え、サブスクリプションサービス「サブスクdeスグのり」も提供しており、新車や中古車を月額定額料金でご利用いただけるプランをご用意。メンテナンス費用が含まれているため、コスト管理も容易で、安心してご利用いただけます。

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土砂禁ダンプについて

土砂や砂利の運搬が禁止されている土砂禁ダンプ(深ダンプ)は、廃材やリサイクル品、軽量な資材などの運搬に特化しており、様々な業種や現場で重宝されています。チップダンプやファームダンプ、清掃ダンプといった種類があり、それぞれの特徴を活かした使い方が可能です。

中古車を購入する際は、用途に合った車両を選び、車両の状態を十分に確認することが重要です。外装や荷台部分の損傷、エンジンやブレーキなどの動作状況をチェックし、安全で効率的に運用できる車両を選びましょう。

なお、中古の土砂禁ダンプをお探しであれば、豊富な在庫と高品質なサービスを提供している「トラックランド」のご利用をぜひご検討ください。

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