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蓄冷式冷凍車とは?特徴やメリット・デメリットを解説

冷凍車を導入する際に「どの冷却方式にすべきか迷っている」という方も多いのではないでしょうか。冷凍車にはいくつかの冷却方式がありますが、そのひとつである「蓄冷式」は、用途や運用環境によっては有効な選択肢となります。

ただし、メリットだけでなく注意すべき点もあるため、事前に特徴を正しく理解しておくことが大切です。今回の記事では、蓄冷式冷凍車の概要から選ぶ際のポイントまで解説します。

蓄冷式冷凍車とは?

あらかじめ凍結させた蓄冷材(蓄冷板)の冷気を利用して、荷台内を低温に保つタイプの冷凍車が「蓄冷式冷凍車」です。機械式冷凍車のようにエンジンやコンプレッサーで走行中に冷気を発生させ続けるのではなく、出発前に十分に蓄えた冷熱を庫内に放出することで温度を維持する仕組みとなっており、食品配送や物流の現場を中心に、さまざまな業種で活用されています。

蓄冷式は、比較的小型の車両にも搭載しやすいことから、都市部での短距離・中距離配送で特に利用されています。対応できる温度帯は蓄冷材の種類や搭載量によって異なり、冷蔵帯から冷凍帯まで、輸送する荷物に合わせた温度管理が可能です。

構造・仕組み

蓄冷式冷凍車の荷台には、壁面や天井、床面にウレタンフォームなどの断熱材が使用されており、外気からの熱の侵入を遮断する構造となっています。その断熱構造の内部に蓄冷材が設置されており、蓄冷材から放出される冷気によって庫内温度を低く保てるのが基本的な仕組みです。

蓄冷材は、出発前に電源を使って専用の冷凍設備で凍結させておく必要があります。十分に凍結された蓄冷材は、時間の経過とともに徐々に融解しながら冷気を放出し、庫内の温度を維持します。

冷気の持続時間は蓄冷材の搭載量や外気温、扉の開閉頻度などの条件によって変動するため、運用に際しては配送ルートや所要時間を考慮したうえで、適切な蓄冷量を確保しておくことが重要です。

蓄冷式冷凍車のメリット・デメリット

蓄冷式冷凍車のメリット・デメリット

蓄冷式冷凍車のメリット・デメリットとして以下の点が挙げられます。

メリット

静音性に優れている
蓄冷式冷凍車は、走行中にエンジンやコンプレッサーを稼働させる必要がないため、機械式冷凍車と比べて騒音や振動が大幅に抑えられます。早朝や深夜の住宅街への配送など、周囲への騒音配慮が求められる場面でも安心して使用できる点は、蓄冷式ならではの強みといえるでしょう。

走行中の燃料消費を抑えやすい
走行中に冷却装置を動かさない分、エンジンへの負荷が軽減されるため、燃料消費を抑えやすい傾向にあります。日々の配送業務で車両を稼働させる時間が長い事業者にとっては、燃料コストの削減効果を実感しやすい方式です。

メンテナンスの負担が少ない
冷凍機のようにコンプレッサーや冷媒配管といった複雑な機械部品がないため、機械的な故障リスクが少なく、メンテナンスの手間やコストを抑えやすい点もメリットのひとつです。構造がシンプルなことから、日常的な点検や管理も行いやすく、運用面での負担が少ない方式といえます。

デメリット

冷気の持続時間に限りがある
蓄冷材は時間の経過とともに融解が進み、庫内温度は徐々に上昇していきます。そのため、長時間・長距離の輸送には不向きな場合がある点には注意が必要です。特に夏場の高温環境下や、荷台の扉を頻繁に開閉する配送業務では、想定よりも早く温度が上昇してしまうリスクがあります。

事前準備に時間がかかる
出発前に蓄冷材を十分に凍結させておく作業が欠かせないため、準備に一定の時間を要します。凍結に必要な電源設備の確保や、凍結時間を逆算したスケジュール管理も求められるため、運用体制をあらかじめ整えておくことが大切です。

走行中の温度調整ができない
機械式のように走行中に庫内温度を再冷却する手段がないため、配送途中で温度が上昇した場合の調整ができないという側面もあります。配送ルートや所要時間を事前にしっかりと見積もり、余裕のある蓄冷量を確保しておくことが重要です。

冷凍車を選ぶ際のポイント・注意点

冷凍車を選ぶ際のポイント・注意点

冷凍車を選ぶ際には、まず自社がどのような荷物をどの程度の距離で運ぶのかを明確にしておくことが重要です。輸送する荷物の種類や求められる温度帯、配送ルートの距離や所要時間によって、適した冷却方式は異なります。

蓄冷式のように静音性に優れた方式が向いているケースもあれば、長距離輸送を中心に行う場合には機械式のほうが適しているケースもあるため、業務内容に合った方式を見極めることが大切です。

また、車両サイズや積載量の選定も欠かせないポイントです。荷物の量や配送先の道路環境に合わない車両を導入してしまうと、業務効率の低下やコストの増加につながりかねません。

さらに、中古の冷凍車を選ぶ場合は、冷却性能や庫内の状態、断熱材の劣化、冷凍機の稼働状況なども確認しておきましょう。見た目だけで判断せず、温度が安定して保てるか、電源設備に問題がないかをチェックすることが大切です。

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蓄冷式冷凍車について

今回は、蓄冷式冷凍車の構造や仕組みをはじめ、メリット・デメリット、冷凍車を選ぶ際のポイントなどを解説しました。蓄冷式は静音性や燃費面での優位性がある一方、冷気の持続時間や事前準備といった注意点もあるため、自社の配送業務に適しているかどうかを見極めたうえで導入を判断することが大切です。

冷凍車の購入や買い替えをご検討中の場合には、豊富な在庫と充実したサポート体制を備えた「トラックランド」へぜひお気軽にご相談ください。

この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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