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アームロール車とは何?主な用途やコンテナの種類などを解説

廃棄物の収集・運搬から建設資材の輸送まで、様々な現場で活用されているアームロール車。コンテナを車両から脱着できる構造により、一台で複数の用途に対応できる汎用性の高さが特徴です。

産業廃棄物処理や土木・建設業をはじめ、多くの業種で用いられている車両ですが、「どのような車両なのかよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、アームロール車の基本的な知識から用途、コンテナの種類、運転に必要な免許・資格まで幅広く解説します。

アームロール車とは?

アームロール車とは、車両後部に搭載されたアーム(クレーン状の装置)を使って、コンテナ(荷台)を車両に載せたり降ろしたりできる特殊なトラックです。コンテナを脱着できる構造により、作業現場にコンテナを置いたまま車両だけを移動させたり、用途に応じて異なるコンテナに付け替えたりすることが可能です。

「アームロール」という名称は新明和工業の登録商標で、同様の機能がある車両の総称として使われています。コンテナの容量や種類が豊富なため、運搬する荷物や作業内容に合わせた柔軟な運用ができる点が、多くの現場で重宝される理由のひとつです。

構造・仕組み

アームをコンテナに取り付けられたフックに引っかけ、油圧の力でコンテナを持ち上げて車両に積み込む仕組みになっています。アームは前後・上下に大きく可動するため、コンテナの設置位置に多少のずれがあっても柔軟に対応できます。

積み込みの際は、まず車両を後退させてコンテナのフックにアームを引っかけ、油圧操作でアームをゆっくりと引き上げながらコンテナを車両上に載せていきます。降ろす際はその逆の手順で、コンテナを地面に設置することができます。一連の作業は運転席からの操作で完結するため、少人数でも効率的な作業が可能です。

主な用途

その高い汎用性から幅広い業種・現場で活用されています。最も代表的な用途が、産業廃棄物や一般廃棄物の収集・運搬です。解体現場や工場、建設現場などで発生する廃棄物をコンテナに収容し、処理施設へ運搬する作業で使用されています。

建設・土木分野では、土砂や砕石、残土などの運搬にも利用されます。コンテナをそのまま現場に置いておけるため、作業の進捗に合わせて柔軟に対応できます。

また、リサイクル業界で金属くずや古紙などの回収・運搬にも活用されており、農業分野においても堆肥や農業資材の輸送手段として導入されるケースがあります。

このようにアームロール車は、廃棄物処理・建設・農業・リサイクル業など、多岐にわたる現場で用いられているのです。

フックロールとの違い

フックロールとは、極東開発工業株式会社が製造する「脱着装置付コンテナ専用車」の名称です。アームロールと同様に、油圧装置を使ってコンテナの積み降ろしを行う仕組みになっています。

アームロールとフックロールは基本的な構造や用途は同じで、名称が異なるだけです。「アームロール」が新明和工業株式会社の登録商標であるのに対し、「フックロール」は極東開発工業株式会社の製品名称であり、どちらもメーカー固有の呼称です。

アームロール車のコンテナの種類

アームロール車のコンテナの種類

アームロール車で使用できるコンテナには、様々な種類があり、得意とする荷物や作業内容が異なります。

ここでは、代表的な3種類のコンテナを紹介します。

オープンコンテナ

上部が開放された箱型のコンテナです。荷物の積み下ろしがしやすく、重機やショベルカーを使った積み込み作業にも対応できるため、土砂や砕石、建設廃材など、かさばる荷物の運搬に適しています。

構造がシンプルなため耐久性が高く、メンテナンスもしやすい点から、建設・土木現場や解体現場を中心に幅広く使用されています。

深箱コンテナ

オープンコンテナよりも側面の高さがあるコンテナです。容量が大きいため、かさの高い廃棄物や軽量でボリュームのある荷物を大量に積載できる点が特徴です。

産業廃棄物や一般廃棄物の収集・運搬において特に活用されており、一度の運搬で多くの荷物を処理したい場合に適しています。

天蓋付きコンテナ

上部に蓋(天蓋)が備わったコンテナです。荷室を覆うことができるため、運搬中に荷物が飛散するリスクを防げる点が最大のメリットです。

粉状の廃棄物や軽量な資材など、走行中に飛び散りやすい荷物の輸送に適しており、環境への配慮が求められる現場でも安心して使用できます。法令上、廃棄物の飛散防止措置が必要な場面でも活躍するコンテナです。

アームロール車の運転に必要な免許・資格

アームロール車の運転に必要な免許・資格

アームロール車の運転に必要なのは、基本的に車両のサイズに応じた自動車運転免許のみです。特別な操作資格や講習の修了は必須ではなく、免許さえ取得していれば公道での走行および現場での作業が可能です。

車両総重量に応じて必要な免許区分は以下の通りです。車両総重量3.5トン以上7.5トン未満の車両には準中型免許、7.5トン以上11トン未満の車両には中型免許、11トン以上の車両には大型免許が必要です。

アームロール車は車両総重量が大きくなるケースが多いため、中型免許や大型免許が必要となる場合がほとんどですが、小型のアームロール車であれば準中型免許で対応できるケースもあります。導入を検討している車両がどの免許区分に該当するかを、事前に確認しておきましょう。

なお、運転免許さえあれば誰でも問題なく扱えるというわけではありません。アームの油圧操作やコンテナの着脱作業には一定の技術・経験が求められ、操作を誤ると車両やコンテナの破損、事故につながるリスクがあります。

特に現場での脱着作業は地面の状態や周囲のスペースを確認しながら慎重に行う必要があるため、十分な実地練習を重ねたうえで業務にあたることが大切です。

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アームロール車について

アームロール車は、コンテナの脱着機能により一台で多様な用途に対応できる、汎用性の高い特殊トラックです。コンテナの種類も豊富で、運搬する荷物や作業環境に合わせた柔軟な運用が可能です。

導入の際は、必要な免許・資格を事前に確認したうえで、用途に適した車両とコンテナを選ぶことが大切です。中古のアームロール車・フックロール車をお探しの場合には、ぜひトラックランドへお気軽にご相談ください。

この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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