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日産・トラックの種類は?歴史や特徴などを詳しく解説

はたらくクルマコラム

日産・トラックの種類は?歴史や特徴などを詳しく解説

乗用車だけでなく、商用車市場において、長い歴史を誇る日産。現在においても物流、建設、配送など様々な業界・業種で日産のトラックが用いられています。時代とともに改良が重ねられ、安全性や快適性、環境性能が向上しています。

今回の記事では、「日産のトラック」に焦点を当て、トラック製造の歴史をはじめ、主な種類やそれぞれの特徴などを解説します。日産のトラックに興味がある方や、種類を知りたい方、購入を検討されている方はぜひご覧ください。

日産のトラック製造の歴史

日産のトラック製造の歴史は、1930年代にさかのぼります。1935年、横浜工場で誕生したトラックが原点で、以降、国内の物流や建設現場などを支えるトラックとして進化を続け、戦後の高度経済成長期には輸送需要の拡大に合わせて、様々な種類を販売。

1950年代には、運転席を前方に配置し、都市部での取り回しの良さを向上させた「キャブオーバー型」のトラックが登場し、1970〜80年代には「クリッパー」や「アトラス」など、小型から中型まで幅広い種類を確立しました。さらに1990年代以降は、環境性能や安全技術の向上に取り組み、クリーンディーゼルへの対応を進めています。

現在では、EVトラックなど次世代商用車の開発にも注力。長年培ってきた信頼性と技術力を基盤に、持続可能な物流社会の実現に貢献しています。

参考:会社と製品の歴史

UDトラックスとの関係

日産のトラックを語る上でUDトラックスとの関係は欠かせない部分です。元々UDトラックスは、日産自動車の商用車部門から派生した企業であり、1960年に「民生デイゼル工業」から「日産ディーゼル工業」へ社名を変更して以降、日産グループの一員として大型トラックやバスの製造を担ってきました。

日産ディーゼルは、日産ブランドの技術や販売網を活かしながら独自の開発力を培い、国内外の物流を支える商用車メーカーとして発展。日産の小型トラック「アトラス」などとともに、商用車分野でグループの中核的な存在でした。

2007年に日産ディーゼル工業がボルボグループの傘下に入り、「UDトラックス」へ社名変更したことで資本関係は解消されましたが、技術や開発思想などにおいて日産とのつながりは今も色濃く残っています。UDトラックスは現在、いすゞグループの一員として、日産が培った信頼性と技術力を基盤に次世代のトラック開発を続けています。

【日産】トラックの種類とその特徴

【日産】トラックの種類とその特徴

それでは日産のトラック(バスを含む)の種類とその特徴を解説します。

クリッパートラック

2003年に三菱・ミニキャブをベースとしたOEM車として誕生し、その後はスズキ・キャリイを基に改良を重ねながら発展してきた日産の軽トラック「クリッパートラック」。実用性と信頼性の高さから、農業・配送・建設現場など幅広い業種で用いられています。2012年には「NT100クリッパー」として機能性を強化し、2024年には再び原点回帰する形で名称を「クリッパートラック」に変更。

標準モデルのDX、悪路走破性を高めた「農繁仕様」、快適装備が充実した上位グレードGXなど多彩なラインアップを展開しています。また、保冷・冷凍仕様などの特装車(ワークユースビークル)もあり、用途や環境に合わせた柔軟な選択が可能です。安全性能や燃費性能にも優れており、軽商用車として進化を続けています。

アトラス

1981年に初代登場以来、優れた耐久性と扱いやすさで国内外の多様な業種で用いられてきた小型トラック「アトラス」。都市部での配送や狭小地での作業にも適した高い小回り性能、低床設計による積み降ろしのしやすさが特徴で、平ボディ・ウイング・ダンプなど荷台の種類も豊富です。ボディ剛性や静粛性の高さにより、長時間運転でも疲れにくいのも魅力。

近年では、クリーンディーゼルやガソリン、電動化モデルなど用途に応じた多彩なパワートレインを展開し、燃費・環境性能の両立を実現しています。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、全方位の視認性を高める設計など安全装備も充実。積載力・快適性・経済性に優れた信頼性の高いトラックです。

【バス】シビリアン

日産が製造・販売していたマイクロバス「シビリアン」は、1959年に登場した「エコー」を前身とし、1971年のモデルチェンジで現名称となりました。小型ながら乗り心地や耐久性に優れ、観光・送迎・福祉など幅広い分野で活躍。

アトラスなどトラック系の技術を継承し、エンジン性能や安全性も高い水準で、時代とともに排出ガス規制や安全基準への対応を重ね、快適性を高めたモデルチェンジを繰り返しながら2021年まで生産。現在でもその信頼性の高さから、公共・業務用車両として多くの現場で使用されており、中古車両も数多く出回っています。

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日産・トラックの種類について

日産のトラックは、長い歴史の中で時代のニーズに応えながら進化を続けてきました。軽トラックの「クリッパートラック」から小型の「アトラス」、生産は終了していますが、中古車両が多く出回っているマイクロバス「シビリアン」などの種類があります。

耐久性・積載性・安全性を重視した設計と、環境性能を両立したパワートレインの採用により、様々な業界・業種の現場で活用されています。今後も様々な技術を取り入れた進化が期待されています。

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この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

「月刊トラックランドオンライン」にて、中古トラック選びのコツや業界の最新情報を発信中。

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