小型・中型トラック市場で長年にわたり支持されているトヨタのダイナ。都市部での配送業務から建設現場での資材運搬まで、幅広い用途で活用されています。
今回の記事では、そんなトヨタ・ダイナの概要をはじめ、歴代・現行モデルの特徴、中古車両を選ぶ際のポイントなどを紹介します。
また、中古トラックを扱う弊社「トラックランド」のサービスも紹介していますので、ご興味がございましたらぜひ最後までご覧ください。
トヨタ・ダイナとは?
トヨタ自動車が製造・販売する小型・中型トラックで、商用車として幅広い業種で活用されています。1960年代から続くロングセラーモデルであり、多くのユーザーに支持され続けています。
「ダイナ」という名称は、「Dynamic(活力ある、機動力ある)」を語源としており、その名のとおり高い機動性と実用性を兼ね備えた車両として知られています。
近年では、安全性能や環境性能の向上も図られ、快適・安全な運転をサポートする装備も充実しています。新車だけでなく中古市場でも人気が高く、常に一定の需要があります。
歴代モデル
初代(1957年~)
車両型式は「RK62」を継承しつつスタイルを一新。多彩な派生モデルを展開し、1959年に車名を「ダイナ」と改称しています。国産初の前傾キャブを採用。
2代目(1963年~)
ボンネットトラックとのフレームの共用を廃し、専用設計の新フレームが採用されました。長尺荷台や4灯式ヘッドランプ、大型フロントウインドウを備え、実用性が向上。1964年には2.3Lディーゼルエンジン車が追加されました。
3代目(1968年~)
高速道路時代に対応するためにブレーキ性能や安全装備が強化されたモデルです。ホイールベース延長やダイハツ・デルタとの一部部品の共通化も実施されています。エンジンは2.5L(B型)を採用し、パワーアップ。多彩な荷台バリエーションと3t積みモデルの追加で、1970年代の主力車種となりました。
4代目(1977年~)
ダイハツ・デルタとの統合と日野レンジャー2のOEM供給を開始。セミキャブからフルキャブオーバー型に変更し、ディーゼルエンジンの性能向上やブレーキ強化により、居住性、操作性、安全性も向上しています。1980年にはワイドキャブ仕様が追加されています。
5代目(1984年~)
トヨエースと一部共通化を図り、ディーゼルには直噴レーザー系4機種を採用。ガソリンエンジンやLPG仕様も刷新されました。世界初の2ウェイOD付きATや、乗降性と小回りに優れたフルジャストロー車も新設定。1985年には1t積みの「ダイナ100/150シリーズ」も加わり、幅広いニーズに対応する体制が整いました。
6代目(1995年~)
トヨエースやハイエーストラックと共にフルモデルチェンジを実施し、一部車種は日野レンジャーのOEMに切り替えられました。ディーゼルはNOx法に対応した新型4機種を搭載し、特種用途向けモデルも展開されました。
7代目(1999年~)
日野自動車との共同開発によって誕生し、姉妹車「日野 デュトロ」と共通の設計が採用されました。2t超のモデルは日野からのOEM供給となり、新開発の5種類のディーゼルエンジンを搭載することで、低公害・低燃費と高い動力性能を両立。都市景観に配慮したデザインも特徴で、カーゴ、ダンプ、ルートバンを基本とし、2000年にはガソリン・LPG車もフルモデルチェンジされました。
8代目(2011年~)
2t積系が刷新され、高効率ディーゼルやハイブリッド仕様を含む多彩なパワートレインを展開し、燃費や排出ガス性能が向上しています。安全面ではVSCやプリクラッシュセーフティなど先進装備が充実しています。ワイドキャブは居住性や乗降性を向上し、2012年以降も改良を重ねて性能を高め、2021年には1t積系もフルモデルチェンジされました。
最新のダイナの特徴
ここからは最新のダイナの特徴を「安全性能」「車種バリエーション」「シャシー」「ハイブリッドシステム」「クリーンディーゼル技術」に分けて解説します。
安全性能
歩行者や自転車運転者の検知に対応した「プリクラッシュセーフティ」や、車線逸脱時の注意喚起を行う「レーンディパーチャーアラート」など、先進の予防安全機能を搭載。さらに、アクセルの踏み間違いによる衝突を防ぐ「前進誤発進抑制機能」や「低速衝突被害軽減機能」も搭載され、ドライバーのミスによる事故を防ぐ設計がなされています。
車種バリエーション
荷台形状や積載量の違いはもちろん、シングルキャブ・ダブルキャブ、ロングボディ、フルジャストローなど、作業用途や現場条件に応じた最適な選択が可能です。配送・建設・設備運搬など多様な業種に対応できるラインアップが魅力です。
シャシー
オープンフレーム構造を採用し、強度を確保しつつも架装やメンテナンスのしやすさにも配慮されています。剛性が高く、走行中の振動や騒音を軽減することで、長時間運転時のドライバーの疲労も軽減されます。また、シングルキャブ車はチルトアップできるキャブ機構を採用していることから点検・メンテナンスもしやすくなっています。
ハイブリッドシステム
専用設計のエンジンと小型PCUにより、効率的なエネルギー制御が可能になっており、長距離輸送や市街地走行のどちらにおいても高い経済性を発揮。また、6速AMT(Pro Shift Ⅵ)の採用により、運転操作の簡便化とスムーズな加速が実現されています。
クリーンディーゼル技術
環境性能に配慮した「DPR-Ⅱ(排出ガス浄化装置)」を採用し、最新の排出ガス規制に対応しています。尿素を使用せずに規制値をクリアしており、ランニングコストの抑制にも寄与。粒子状物質の低減と高効率な排出ガス処理を両立しています。
中古のダイナを選ぶ際のポイント・注意点
中古のトヨタ・ダイナを選ぶ際には、まず販売店の信頼性を見極めることが重要です。中古トラックに精通した専門店や、実績ある業者からの購入であれば、状態の良い車両に出会える確率が高まります。
特に自社整備工場を併設している販売店を選べば、アフターサービスにおいても安心です。口コミや取引実績を確認し、信頼できる業者を選ぶことで、購入後のトラブルも回避しやすくなります。
また、中古車両は状態確認も必須で、外装だけでなく、エンジンや足回り、ミッション、電装系など内部の状態もしっかりと確認しましょう。走行距離や年式だけで判断せず、可能であれば試乗や始動チェックも行うのが理想です。
中古ダイナをお探しなら
中古のトヨタ・ダイナをお探しであれば、ぜひ「トラックランド」をご利用ください。トラックランドでは、高品質な中古トラックを適正価格でご提供しており、全国にあるネットワークを活かして豊富な在庫を取り揃え、迅速に納車できる流通体制も整えています。ご希望の仕様・条件にぴったりの車両が見つからない場合でも、専門スタッフが最適な一台をお探しすることが可能です。
仕入れから納車までの各工程では、整備資格を持つ専門スタッフが厳密なチェックと整備を実施し、必要に応じて架装や板金にも対応しています。また、初期費用を抑えて車両を導入できる「サブスクdeスグのり」サービスもご用意しています。
中古トラックをお求めの方は、ぜひトラックランドにご相談ください。
トヨタ・ダイナの中古車両をお探しの方へ
トヨタ・ダイナは、高い耐久性と機動性、安全性を兼ね備えた小型・中型トラックで、多くの業種で活用されています。現行モデルでは安全性能やハイブリッドシステムの進化により、より快適かつ環境に配慮した運行が可能になっています。
中古車両を選ぶ際には今回紹介したポイントを抑えることで、長く安心して使える一台に出会えるでしょう。
中古のダイナをお探しの方はぜひ参考にしてください。
この記事を監修した人

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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