~トラックリノベーションの舞台裏を見る~
記事・写真:山﨑尚
栃木県大田原市、広大な品川台工業団地の一角にあるのはウィングやダンプをはじめ様々な車種の整備を行う『陸送ネット栃木営業所』。栃木営業所及び整備工場は昨年2019年5月に新設され、その規模は栃木県北エリア最大級である。
小型トラックから大型トラックまでのリノベーション(架装・架修)や車検、整備が可能とのこと。
今回はそんな栃木工場を訪問し、あまり見ることの出来ない中古トラックリノベーションの舞台裏を見学した。
それでは参りましょう!!
1 入庫チェック風景
入庫した車両は、陸送ネットの整備士が外装、内装及びサイズ、機関周り、荷台サイズなどを入庫チェックと称して全台徹底的に調べ上げる。専用器具も用いて、預かった車両の状態を隅々まで確認します。
2 塗装準備
塗装前にマスキング作業・塗装密着材散布・穴埋め作業という、3つの作業を行います。パーツを取り外し、小傷等を一つ一つ丁寧に修復。車両本体の塗装部分以外を保護し、入念な下準備を行います。これらの工程を挟むことでより長く仕上がり直後のクオリティを保てます。
3 塗装作業
いよいよ塗装へ!巨大な密閉式塗装ブースで専用塗料をキャブ全体へ散布し、細部までなめらかな表面へ仕上げるために何度も塗り重ねます。みるみるうちに真っ白に塗り上げられ、塗装ムラひとつない美しい仕上がりに。まるでマンションのリノベーションを行っているようです。
4 洗車
塗装完了次第、車両全体と足回りなど細かいところまで水圧洗浄を行います。細かい汚れも落としきることで、塗装の仕上がりがより一層映えました!
5 室内清掃・外装パーツ取付
キャブ内の清掃と各パーツの取り付けをすべて手作業で行います。内張りを取り外して洗浄し、さらに隅々まで清掃します。パーツ一つ一つを丁寧に取り扱い、車両へ取り付けてゆきます。
6 完了チェック風景
完成した車両全体を撮影し、専門員の確認を経てから完成となります。使用感のあった車両は白く光沢感のある外装へと変わり、運転席部分は細部まで磨き上げられたことで清潔感が出ました。
あとは車両のお引き取りを待つばかりです!
普段からトラックに馴染みのある皆様も「リノベーション作業現場」というのは中々ご覧いただく機会もないと思います。『陸送ネット栃木整備工場』では作業員すべての方が真剣な眼差しで作業に取り組む様子から、「お預かりした車両をより綺麗に」という気持ちを感じました。新拠点で益々の進化を続ける『陸送ネット』にぜひご注目ください!