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トラックの水温計が上がらない場合に考えられる原因や対処法を解説

トラックを運転中に「メーターの水温計が上がらない」「低いまま安定しない」といった状況で困った経験はありませんか。

水温計が上がらない症状は、一見すると軽微なトラブルに思えるかもしれませんが、放置してしまうと、重大な故障につながる恐れもあるため、早めに原因を特定し、適切に対処することが大切です。

今回の記事では、トラックの水温計が上がらない場合に考えられる原因や、自力でできる対処法、放置するリスクなどを解説します。

トラックの水温計の役割

水温計とは、エンジンを冷却している冷却水(クーラント)の温度を示す計器で、トラックのメーターパネル内に配置されています。エンジンは稼働時に高温になるため、冷却水を循環させることで適切な温度を保っていますが、その冷却水の温度状態をドライバーが把握するための役割を担っているのが水温計です。

エンジンには、性能を最大限に発揮できる適正な作動温度があり、水温計はその適正温度の範囲内でエンジンが稼働しているかどうかを示しており、ドライバーはメーターの表示を確認することで、エンジンの状態を大まかに把握することができます。

水温計の針が中央付近を指していれば、冷却系統が正常に機能し、エンジンが適正な温度で稼働していることを意味します。針が高い位置まで上昇している場合はオーバーヒートの危険を、低い位置のまま上がらない場合は冷却系統に何らかの異常が生じている可能性を示しています。

水温計が上がらない場合に考えられる原因

水温計が上がらない場合に考えられる原因

水温計が上がらない場合に考えられる原因として以下のことが挙げられます。

サーモスタットの故障・不具合

まず考えられるのはサーモスタットの故障・不具合です。サーモスタットは、冷却水の温度に応じて通路を開閉し、エンジンを適正な温度に保つ役割を担う部品です。

そのサーモスタットが開いたままの状態で固着してしまうと、エンジンが十分に温まっていない段階から冷却水が常に循環し続けてしまい、水温が適正温度まで上昇しなくなります。その結果、水温計が上がらない、あるいは低いままになるといった症状が現れます。サーモスタットは消耗品であり、経年劣化によって不具合が生じやすい部品のひとつです。

水温センサーの不具合

水温センサーの不具合も、水温計が上がらない原因として考えられます。水温センサーは、冷却水の温度を検知し、その情報を水温計やエンジン制御コンピューターへ送る役割を担っています。

そのセンサーの劣化や故障によって、正しく検知できなくなり水温計に実際の水温が正確に反映されないことがあります。エンジン自体は正常に温まっているにもかかわらず、水温計だけが上がらないという場合には、水温センサーの不具合が疑われます。

水温計本体・メーター側の故障

水温計本体やメーター側の故障によって、上がらないこともあります。冷却系統やセンサーには問題がなくても、メーター内部の機構や表示部分に不具合が生じていると、正しい水温が表示されなくなります。

その場合、エンジンや冷却水の温度自体は正常であることが多いため、他の警告灯の点灯状況や、エンジンの調子とあわせて総合的に判断する必要があります。

冷却水量の異常

冷却水の量に異常がある場合も、水温計の表示に影響が及ぶことがあります。特に、冷却水が不足していると、水温センサーの検知部分に冷却水が正しく接しなくなり、正確な温度を検知できずに水温計が正常に反応しないことがあります。

また、冷却系統への空気の混入によって冷却水の循環が不安定になっている場合にも、水温の検知が正しく行われず、水温計の表示が安定しないことがあります。

配線・アース不良

水温センサーやメーターをつなぐ配線の断線・接触不良、アース不良なども、水温計が上がらない原因となります。配線に問題があると、センサーが検知した水温の情報が正しくメーターへ伝わらなくなり、針が動かない、あるいは不安定な動きをするといった症状が現れます。

経年劣化による配線の腐食や、コネクタ部分の緩み・サビなどが原因となることが多く、目視では判断しづらいため、専門的な点検が必要となる場合があります。

水温計が上がらない場合の対処法

水温計が上がらない場合の対処法

水温計が上がらない場合、まずは自分でできる範囲で状況を確認してみることが大切です。

ここでは、自力でできる主な対処法を紹介します。

冷却水の量・状態を確認する

はじめに確認したいのが、冷却水の量と状態です。エンジンが冷えている状態でリザーバータンクやラジエーターの冷却水量をチェックし、規定量が入っているかを確認しましょう。

冷却水が極端に少ない、あるいは過剰に補充されている場合には、適正な量に調整することで症状が改善することがあります。

メーター・警告灯の表示を確認する

水温計以外のメーターや警告灯の表示状況も確認しましょう。水温計だけが上がらないのか、他の計器にも異常があるのかを見極めることで、原因の切り分けがしやすくなります。

エンジン自体は問題なく稼働しており、水温計だけが反応しない場合には、水温センサーやメーター側の不具合が疑われます。他の警告灯が点灯している場合には、その内容もあわせて確認しておきましょう。

専門業者に点検・修理を依頼する

サーモスタットや水温センサーの交換、配線の補修、メーターの修理などは、専門的な知識と工具を必要とするため、自力での対応は難しいのが実情です。原因の特定が難しい場合や、自分でできる確認をしても改善しない場合には、無理をせず、早めに専門業者へ点検・修理を依頼しましょう。

トラブルを放置するリスク

トラブルを放置するリスク

「エンジンは動いているから大丈夫」と、水温計が上がらない状態を放置してしまうと、思わぬトラブルにつながる恐れがあります。

サーモスタットが開いたまま固着している場合、エンジンが適正温度まで上がらない「オーバークール」の状態が続きます。オーバークールになると、エンジンが本来の性能を発揮できず、燃費の悪化や出力低下を招くほか、不完全燃焼によってエンジン内部にカーボンが蓄積しやすくなります。その状態が長引くと、エンジン内部の摩耗が進み、深刻な故障につながる恐れもあります。

また、水温センサーやメーターの不具合を放置すると、実際にオーバーヒートが起きた際にも、その兆候を水温計で察知できなくなる危険があります。オーバーヒートに気付かず走行を続けると、エンジンが致命的なダメージを受け、多額の修理費用が発生することにもなりかねません。

水温計の異常は、一見軽微に思えても冷却系統のトラブルのサインである可能性があるため、「まだ走れるから」と自己判断で放置せず、早めに専門業者へ相談することが大切です。

トラックの水温計が上がらない場合には

トラックの水温計が上がらない症状は、サーモスタットや水温センサーの不具合、メーター・配線側のトラブルなど、さまざまな原因によって引き起こされます。放置するとオーバークールによる燃費悪化やエンジンの故障、オーバーヒートの見逃しといったリスクにつながる恐れがあるため、早めに原因を特定し、適切に対処することが大切です。

なお、トラックの不具合にお困りの場合や、買い替えを検討されている場合には、「トラックランド」にぜひご相談ください。全国対応でトラックの買取・販売を行っており、ご希望の車両が在庫にない場合でも、条件に応じた最適な車両をスタッフがお探しすることが可能です。

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この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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