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自動車運送業分野特定技能試験とは?申込み方法・内容などを解説

まなびのコラム

自動車運送業分野特定技能試験とは?申込み方法・内容などを解説

物流業界では慢性的な人手不足が続いており、その解決策の一つとして注目されているのが「特定技能制度」です。自動車運送業分野は2024年に対象分野として追加され、外国人ドライバーの受け入れに向けた動きが本格化しています。その入口となるのが「自動車運送業分野特定技能試験」です。

今回の記事では、自動車運送業分野特定技能試験の概要をはじめ、申込み方法や試験内容、受験にあたって押さえておくべきポイントなどを解説します。受験を検討している方はもちろん、受け入れを考えている企業ご担当者の方も、ぜひ参考にしてください。

自動車運送業分野特定技能試験とは?

自動車運送業分野特定技能試験とは?

外国人が日本のトラック・タクシー・バスといった自動車運送業で「特定技能1号」の在留資格を取得し、ドライバーとして就労するために必要な知識や技能を有しているかを確認するための試験です。

トラック・タクシー・バスの各分野ごとに実施され、運行業務や安全管理、接遇など、実務に直結する内容が問われます。なお、試験に合格した場合でも、特定技能の在留資格が自動的に付与されるわけではありません。合格後は、受け入れ企業の確保や在留資格申請など、所定の手続きを経て就労開始となります。

受験資格

受験資格は、試験実施日に満17歳以上であること(インドネシアでは18歳以上)、有効な日本または外国の自動車運転免許を保有していること、日本国籍を有していないことが基本条件です。日本国内で受験する場合は、適法な在留資格を有している必要があります。

実施日

CBT方式と出張試験があり、CBT方式は決まった受験日は設けられておらず、テストセンターに空きがあれば随時受験が可能です。受験可能な日程や会場の空き状況は、試験申請システム上で確認できます。

出張試験は、主に企業や団体がまとめて受験者を確保できる場合に実施されるもので、本会議の担当者が申請者の希望する場所に赴き、ペーパーテスト形式で行われます。

試験の種類

試験は以下の3区分で実施されます。

・自動車運送業分野特定技能1号評価試験(トラック)
・自動車運送業分野特定技能1号評価試験(タクシー)
・自動車運送業分野特定技能1号評価試験(バス)

それぞれ業務内容に応じた運行・安全・接遇に関する知識が問われます。

試験実施国

試験は日本国内に加え、インドネシア、ベトナム、ネパール、ミャンマー、フィリピンなど複数の国で実施されています。(実施国は今後追加される可能性あり)

費用

国内で受験する場合の受験料は5,000円(税抜)、海外で受験する場合は37米ドルとなっており、受験場所によって金額が異なります。

また、試験に合格した後、在留資格申請などで必要となる合格証明書の発行手数料は14,000円(税抜)です。なお、支払った受験料は、試験結果の合否にかかわらず返金されません。海外受験の場合は、為替レートの変動により受験料が変更される可能性があるほか、国や地域によって支払い方法が限定されるケースもあります。

申込み方法

CBT試験は、受験者本人が特定技能試験申請システムからアカウント登録を行い、本人確認・受験申請・受験料支払いを経て予約します。

一方、出張試験は企業や支援機関など団体単位での申請が必要で、事前調整後に申込みを行う流れとなります。

自動車運送業分野特定技能試験の内容

自動車運送業分野特定技能試験の内容

試験は、外国人材が日本の運送業務において即戦力として業務を遂行できるかを判断するため、実務に直結した内容で構成されています。

試験は学科試験と実技試験の2つで構成され、トラック・タクシー・バスの各分野ごとに求められる知識や判断力が評価されます。

学科試験

運送業務に必要な基礎知識が問われます。出題形式は○×式で、主に法令遵守、運行に関する基本ルール、安全衛生、業務手順などが出題範囲です。

トラック分野では運行業務や荷役業務、タクシー・バス分野では運行業務に加え、旅客対応や接遇に関する理解も重視されます。日常業務を想定した内容が中心となっており、現場での基礎的な判断力が求められます。

実技試験

図やイラストを用いた状況設定問題で構成され、三肢択一形式で出題されます。実際の運転操作を行うものではなく、「どの行動が適切か」「安全確保のために何を優先すべきか」といった判断力を確認する内容です。

事故防止、危険予測、乗客や荷物への配慮など、現場対応力が問われる点が特徴といえるでしょう。

試験時間・合格基準

試験時間は学科試験と実技試験を合わせて80分で実施されます。合格基準は、学科・実技それぞれの正答率が60%以上であることとされており、いずれか一方のみが基準を満たしていても合格とはなりません。

このように、自動車運送業分野特定技能試験は、単なる知識確認にとどまらず、日本の運送現場で安全に業務を行うための総合的な能力を評価する試験となっています。

自動車運送業分野特定技能試験について

自動車運送業分野特定技能試験は、外国人材が日本の運送業界で即戦力として活躍できるかを判断するための重要な試験です。トラック・タクシー・バスの各分野に応じた試験内容が用意されており、運行業務や安全管理、接遇など、実務に直結した知識と判断力が問われます。

試験に合格したからといって在留資格が自動的に付与されるわけではありませんが、特定技能ビザ取得に向けた大きなステップとなります。

参考:自動車運送業分野特定技能1号評価試験実施要領

※本記事は、2026年1月時点の情報に基づいています。最新情報は、国土交通省のサイトでご確認ください。

この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

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