物流や製造、建設業などの現場では「正確に量を把握すること」が求められることがあり、それが業務の効率化や安全管理に直結します。その中で欠かせない存在なのが、車両を使った計測に関わる設備です。日々の業務で何気なく使われている一方で、構造や仕組み、種類などを詳しく知る方は意外と少ないかもしれません。
今回の記事では、現場を支える重要な設備である台貫(トラックスケール)について解説します。仕組みや種類をはじめとした基本的なことや、設置費用などにも触れますのでぜひご覧ください。
台貫(トラックスケール)とは?
トラックなどの車両をそのまま載せて重量を計測できる大型の計量設備を指します。車両に積載された荷物の重量を正確に把握できるため、物流・製造・建設など重量管理が求められる現場で広く導入されています。
積載量の確認や取引数量の算出、法令遵守のための重量管理など、業務の基盤を支える重要な役割を担う設備です。
構造・仕組み
計量台の下部に複数のロードセル(重量センサー)が配置されており、車両全体にかかる荷重を分散して検知する構造になっています。計量台に車両が乗ると、各センサーが重量を感知し、その信号が制御装置を通じて数値化され、表示器や管理システムへと反映されます。
積載前後で計量することで、積み荷のみの重量を正確に算出できるため、迅速かつ効率的な計量が可能です。近年では、計量データを自動で記録・管理できるシステムと連携し、業務効率や管理精度の向上に役立てられています。
活用されている主な現場
物流倉庫や運送会社、工場、建設現場、リサイクル施設、農業関連施設など、幅広い分野で活用されています。特に大量の資材や製品を扱う現場では、取引の信頼性確保や過積載防止の観点から欠かせない設備となっています。
加えて、入出荷管理や原料・廃棄物の受入量把握、日々の実績管理にも役立ち、計量作業の省力化やヒューマンエラー防止にも貢献しています。台貫は、業務効率化と安全管理の両面で重要な役割を果たしているのです。
法定検査について
台貫に関しては、計量法に基づいた法定検査を受ける必要があります。取引や証明に使用する場合、定期的に検査を実施し、計量精度が基準を満たしていることを確認しなければなりません。検査では、表示される重量が正確であるか、構造や機能に異常がないかなどが確認されます。
検査を怠ると取引に使用できなくなる可能性もあり、業務で継続的に使用するためには、検査時期を把握し、計画的に対応することが重要です。また、日常点検や定期的なメンテナンスを併せて行うことで、精度維持とトラブル防止につながります。
台貫(トラックスケール)の種類

台貫の主な種類とその特徴を解説します。
地上式
地上式台貫は、地面の上に計量台を設置するタイプで、比較的導入しやすい点が特徴です。基礎工事が簡易で済むため、設置が比較的容易で、既存施設への後付けもしやすいのが特徴です。周囲より計量台が高くなるため、乗り入れ用のスロープが必要になりますが、構造が分かりやすく、点検やメンテナンスを行いやすい点もメリットです。レイアウト変更や移設の可能性がある現場にも適しています。
埋込式
埋込式台貫は、計量台を地面と同じ高さに設置するタイプです。車両がそのまま直進して乗り入れできるため、走行や計量時の安定性が高く、作業効率にも優れています。スロープが不要な分、敷地を有効活用しやすく、交通量の多い物流拠点や工場で多く採用されています。一方で、設置には大規模な基礎工事が必要となるため、導入時の工期やコストは比較的高くなる傾向があります。
簡易型
簡易型台貫は、短期間の利用や仮設現場向けに設計されたタイプです。構造がシンプルで、設置や撤去が容易なため、工事現場やイベント会場など一時的な計測用途で活用されるケースが多く見られます。常設型と比べると耐久性には劣りますが、初期費用を抑えられる点が魅力です。期間・用途を限定して導入したい場合に適しています。
軸重計
車両全体ではなく、タイヤや車軸ごとの重量を測定するタイプの計量装置です。過積載のチェックや軸重管理を目的として使用されることが多く、可搬性に優れた製品もあります。設置スペースをあまり必要とせず、持ち運びが可能なものもあるため、取り締まりや簡易検査用途でも活用されています。全体重量の把握には不向きですが、特定条件下での重量確認に適した台貫の一種です。
台貫(トラックスケール)の設置費用

設置費用は、選択する種類やサイズ、設置方法によって大きく異なります。一般的には、本体価格に加えて基礎工事費や電気工事費、設置・調整費用などが必要となり、トータルで数百万円規模になるケースが多く見られます。地上式か埋込式かによっても工事内容が変わり、埋込式の場合は掘削やコンクリート工事が必要となるため、費用は高くなる傾向があります。
また、計量台の長さや耐荷重、設置場所の地盤状況、周辺設備との連携有無も費用に影響します。データ管理システムや表示装置の追加、車両誘導用設備の設置などを行う場合は、その分コストが上乗せされます。
用途や運用方法を明確にしたうえで、必要な仕様を見極めることが、適正な費用での導入につながります。
台貫(トラックスケール)について
台貫(トラックスケール)は、車両ごとの重量を正確に計測できる設備として、物流・建設・製造・リサイクル業など幅広い現場で活用されています。取引の信頼性確保や過積載防止、業務効率化に欠かせない存在であり、用途や設置環境に応じて種類や仕様を選ぶことが重要です。導入にあたっては、設置費用や法定検査、運用体制まで含めて検討する必要があります。
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この記事を監修した人
トラックランド管理人:高良
神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
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