物流や建設業界をはじめ、様々な現場で活用されている「大型トラック」や「トレーラー」。どちらも大型貨物・大量輸送に欠かせない車両で、混同されることもありますが、構造や、用途、運転に必要な免許などには違いがあります。
今回は、「トレーラーとトラックの違い」をテーマにそれぞれの特徴や、用途、必要な免許などを解説します。トレーラーとトラックの違いを知りたい方、改めて確認したい方はぜひご覧ください。
トレーラーとトラックの違い

それでは早速、トレーラーとトラックの違いを解説していきます。
トレーラーとは?
エンジンがなく牽引車(トラクター)によってけん引される車両を指します。トレーラーの大きなメリットは、トラクター1台で複数の荷台を効率的に使い回すことができ、稼働率を高められる点です。また、フェリー輸送に対応しやすいのも利点で、トラクターと切り離して荷台部分のみをフェリーで輸送できるため、海上輸送との連携が容易になります。また、構造上トラクターとトレーラーを別々に登録するため、車両重量税が比較的安く抑えられるのもメリットです。
構造
トレーラーは、牽引するトラクターと荷台部分であるトレーラー本体(セミトレーラーやフルトレーラー)から構成されています。トレーラー本体にはエンジンがなく、車軸と荷台のみで、トラクターの動力を利用して走行します。接続部分には「キングピン」と呼ばれる連結装置があり、それをトラクター側の「カプラ(第五輪)」に固定することで一体化します。その構造により、大型貨物の輸送や荷台交換が容易になり、輸送効率を高めることができます。
用途
一般貨物から重量物、コンテナ、液体、車両など、様々な貨物の大量輸送に用いられます。特に海上コンテナを運ぶコンテナトレーラーや、タンクローリー、車両運搬用のキャリアカーなどが代表的です。荷台部分を切り離して積み替えができるため、トラック単体よりも効率的な物流運用が可能です。港湾、空港、工場などの物流拠点を中心に幅広い場所で活用しています。
運転に必要な免許
トレーラーを運転するには、通常の大型免許に加えて「けん引免許」が必要です。けん引免許は、トレーラーやキャンピングトレーラーなど、他の車両をけん引して走行する際に必要とされる免許です。
車両総重量が750kgを超える被けん引車を扱う場合に義務付けられており、大型トレーラーを運転する場合は「大型免許+けん引免許」の両方を取得しておく必要があります。
トラックとは?
エンジン・運転席・荷台が一体化した構造の車両を指します。トラックのメリットは、機動性の高さで、トレーラーに比べて小回りが利くことです。また、構造がシンプルなため整備や管理がしやすいのも利点です。
構造
基本的には、車体のフレーム(シャーシ)にキャビンと荷台を搭載した構造で、エンジンの動力を直接タイヤに伝えて走行します。荷台の形状や装備によって、平ボディ、ウイング、ダンプ、冷凍車などに分類され、輸送する荷物の種類や作業内容に応じて仕様が異なります。エンジンを前方に配置した「キャブオーバー型」が一般的です。
用途
小型トラックは、市街地での配送や短距離輸送に使用されることが多いです。主にコンビニやスーパーへのルート配送、宅配便、引越しなど、細い道路や住宅街での取り回しの良さが求められる業務に適しています。
中型トラックは、都市間輸送や量販店への納品など、ある程度の積載量と走行距離を必要とする業務に向いています。
大型トラックは、長距離輸送や大量の貨物を一度に運ぶ業務に使用されます。製造業や物流センター間の輸送など、効率を重視する現場で欠かせない存在です。
運転に必要な免許
トラックの運転には、車両の総重量や最大積載量に応じた運転免許が必要です。小型トラック(総重量3.5t未満)は普通免許で運転できますが、中型トラックは「準中型免許」または「中型免許」が必要になります。さらに、大型トラック(総重量11t以上)を運転する場合は「大型免許」が必須です。免許の種類によって運転できる車両の範囲が明確に定められています。
トレーラーと大型トラックどちらが運転しやすい?
運転のしやすさという点では、一般的に大型トラックの方が操作しやすいといえます。大型トラックはエンジンと荷台が一体化しており、車体の長さや動きが直感的に把握しやすい構造です。カーブやバック時の操作も比較的安定しています。
一方、トレーラーはトラクターと荷台が分離しているため、連結部を支点とした独特の動きをします。特にバック走行時はハンドル操作が逆になるなど、慣れないうちは難易度が高く感じるでしょう。
関連記事:トレーラーの運転の基本とコツ!バック・カーブのポイントなど
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トレーラーとトラックの違いについて
トレーラーとトラックは、どちらも現代の貨物輸送に欠かせない車両です。トレーラーと大型トラックは一見似ていますが、構造や用途、運転に必要な免許には明確な違いがあります。トレーラーは牽引車によってけん引される構造で、大量輸送や長距離輸送に適しており、効率的な運用が可能です。
一方、トラックはエンジンと荷台が一体化しており、機動性や扱いやすさに優れています。どちらを選ぶかは、運ぶ荷物の種類や運行環境、コスト面を考慮して判断することが重要です。目的に合った車両を導入することで、業務の効率化と安全性を両立できるでしょう。
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この記事を監修した人
トラックランド管理人:高良
神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
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