年間1万台以上もの架装ボデーを製造するトランテックス。
多くの物流に欠かせないバン・ウイングなどを主に取り扱い、オーダーメイドでトラックボデーの開発・設計・製造を行う。
では実際どのように作られているのだろうか?製造の基幹であるトランテックス本社工場にはパーツの製作・塗装やボデーの組み立て、完成検査に至るまでに14の製造工程があり、そのすべてに検査員がいる。
部品工場では部品製造の専用機械やパーツの塗装機械がズラリと並んでいた。塗装は電着塗装・粉体塗装と2工程を経て、隅々までピカピカに!
この2工程を経ることで磨かなくても滑らかな質感に仕上がるそうだ。
ボデーの総組立に使用する羽・アオリ・ゲート等のパーツはそれぞれ個別に組立られるのだが、中でも特徴的なのがウイングの羽の組み付けだ。大型用と中型用を交互に組み立てることで効率化が図られており、1日に約35台分の製作が可能。1台分を作るのに3時間かからないそうだ。
組立が完了したボデーはシャシと結合されるのだが、この作業には何人もの作業員が連携してミリ単位で調整をり返す。その後何度も細かな検査を経て、車両は完成する。
現在、株式会社トランテックスは茨城県古河市に新工場(古河工場)を新設中だ。2021年度中の生産開始を目指し着々と立ち上げ準備が進められている。新工場ではウィング完成車の生産速度が更なる短縮が見込まれるそうだ。
日々進化を続ける株式会社トランテックス。作業員一人一人が繊細な作業に取り組み、部品・塗装・組み立てのすべてにこだわり抜く『プロ集団』が今日の繁栄の礎を築いていた。