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【UDトラックス】コンドルの特徴や中古車両を選ぶ際のポイント・注意点

UDトラックスが販売する「コンドル」は、都市間輸送から配送業務をはじめ、幅広い現場で活躍している車両です。燃費性能や取り回しの良さ、安全装備の充実度など、実用性に優れた設計から多くの事業者に支持されており、中古市場でも常に一定の需要があります。

今回の記事では、UDトラックス・コンドルの歴代・現行モデルの特徴をはじめ、中古車両を選ぶ際のポイント・注意点なども解説します。

コンドルについて知りたい方や、中古トラックをお探しの方はぜひ参考にしてください。

UDトラックス・コンドルとは?

UDトラックスが手がける中型トラックで、時代ごとに進化を重ね、長年にわたって販売されてきました。

後期モデルでは排出ガス規制に対応したクリーンディーゼルエンジンや、先進的なブレーキシステムを搭載し、環境性能と安全性の両立を実現。現在はいすゞ自動車からのOEM供給を受けており、いすゞの技術を活かしつつ、UDブランドとしての特性を加味した設計がなされています。

歴代モデル

初代(1975年~)
中型車の需要が高まる中で誕生したのが初代コンドルです。ED6型エンジンを搭載し、実用性の高い設計が特徴です。1977年には直噴ターボのFD6(T)型を搭載した「コンドルGF」が追加され、パワーステアリングやクーラーを標準装備。1979年のマイナーチェンジでは排ガス規制に対応し、キャブデザインも一新しています。1980年にはワイドキャブ仕様も登場しています。

2代目(1984年~)
「POWER PROFESSIONAL」というキャッチコピーで誕生したのが2代目コンドルです。専用設計キャブを採用し、昭和58年排出ガス規制に適合。1988年のマイナーチェンジでは内外装が刷新され、インタークーラーターボのFE6TA型エンジンが追加されるなど性能が向上しました。ABSの採用や操作系の集約化により、快適性と安全性も強化されました。

3代目(1993年~)
「ビッグサム」との部品共通化により基本骨格を共有する設計になりました。上級グレードは「カスタム」と名付けられ、快適性と機能性が向上。CNG車やハイブリッド車の追加、ABS・SRSエアバッグの標準装備、オートマチックトランスミッションの採用など、安全性や環境性能が進化しました。

4代目(2010年~)
「クオン」とキャブ部品を共有した設計が特徴です。自社開発のGH7エンジンと、尿素SCRシステム「FLENDS」を採用し、ポスト新長期排出ガス規制に対応。外装デザインや車名ロゴも刷新され、近代的な印象となりました。安全・環境性能の強化とともに、4t~12tまでの幅広いモデル展開がなされましたが、2017年に販売終了し、コンドルの自社生産に終止符が打たれました。

5代目(2017年~)
いすゞからのOEM供給というかたちで登場し、外観は専用のヘキサゴングリルを採用。搭載エンジンは4HK1型ディーゼルで、先進安全装備として、プリクラッシュブレーキやESCなどを全車に搭載(全駆除く)し、安全性が向上しています。セミオートマ車は「AMT」と呼称され、GVW20t車も後に追加されています。

6代目コンドル(2024年~)
3代目カゼットと共通するグリルデザインや7インチディスプレイ、吊り下げ式アクセルなどを採用し、デジタル化と快適性が強化されています。AMTの名称も「スムーサーFx」に戻り、よりUDトラックスらしさが復活。安全支援機能も細かくパッケージ化され、「PREMIUM」ではレーンキープやEDSSなども装備可能になっています。GVW15t超クラスの追加に伴い、MK/LKなどの型式名は廃止され、GVW重量で分類される方式に統一されました。

最新のコンドルの特徴

最新のコンドルの特徴

それではここからは、最新のコンドルの特徴を「外装」「内装」「燃費・環境性能」「安全性能」に分けて解説します。

外装

最新のコンドルは、視認性と機能性、ブランド性を融合させた「レイヤーゾーニングフェイス」を採用。企業ロゴの貼付を想定した上段パネル、印象的なグリルを備えた中段、冷却機構を集約した下段という三層構成が特徴です。LEDヘッドランプは高照度・長寿命を実現し、ポジションランプやターンランプもすべてLED化。さらに、フルキャブ・ショートキャブ・標準・ワイドキャブといったバリエーションも豊富です。

内装

視認性・操作性・快適性のすべてを追求した設計で、7インチ大型ディスプレイを中央に配置したメーターパネルは、情報の視認性を高め、安全運転をサポートしています。エアサスシートやシートヒーター、助手席フルフラット機能により、長時間運転時の疲労を軽減し、運転席周辺のレイアウトや収納スペースの充実により、快適性が向上しています。細部まで使いやすさに配慮された空間です。

燃費・環境性能

環境性能と燃費効率の両立を実現する多彩な技術が搭載されているのも特徴です。4HK1型や大排気量DB6A型などのクリーンディーゼルエンジンは、NOxやPMの排出を抑制し、DPD+尿素SCRシステムにより排出ガスを浄化します。トランスミッションには燃費重視の「スムーサーFx」を採用し、ECONOモードやSmartシフト・Smartアクセル制御によって効率的な変速と加速を実現しています。

安全性能

先進の運転支援システムが多数搭載され、安全性が大幅に向上しています。車線逸脱警報やプリクラッシュブレーキ、ブラインドスポットモニターに加え、ドライバーの状態を監視するDSMやEDSSを装備し、事故の予防と運転疲労の軽減に貢献しています。

全車速車間クルーズやレーンキープアシストなど、高速走行時のサポート機能も充実しています。さらに、交差点警報や側方衝突警報など、都市部での安全性にも配慮されています。

中古コンドルを購入する際のポイント・注意点

中古コンドルを購入する際のポイント・注意点

中古トラックを購入する際には、信頼できる販売店を選ぶことが何よりも重要です。中古トラックに精通し、豊富な実績を持つ業者であれば、安心して購入できます。特に、自社整備工場を備えた販売店であれば、納車前の整備や点検が行き届いていて、購入後のアフターサービスも充実していることが多いため、安心感があります。口コミや実績なども参考にして、信頼性の高い業者を選びましょう。

また、中古トラックは車両の状態確認が欠かせません。外観だけでなく、エンジンやミッション、足回り、ブレーキ、電装系など内部のコンディションを細かくチェックすることが大切です。走行距離や年式だけで判断せず、可能であれば試乗や始動も行い、異音や振動、警告灯の点灯有無も確認しましょう。

中古コンドルをお探しなら

トラックランド

中古のUDトラックス・コンドルをお探しの場合には、高品質な中古車を適正価格でお客様に提供している「トラックランド」をご利用ください。トラックランドでは、自社整備工場を完備し、経験豊富な整備士が一台一台をしっかりと点検・整備を実施しています。架装や板金にも対応可能で、ご希望に応じたカスタマイズにも柔軟に対応しています。

在庫にご希望の車両がない場合に、全国のネットワークを活用して最適な車両をお探しするサービスも提供。買取・販売・リース・メンテナンス・陸送までワンストップで対応しており、購入後も安心してお任せいただけます。

また、月額定額制の「サブスクdeスグのり」サービスも提供しており、初期費用を抑えて導入することも可能です。UDトラックスをはじめとした中古トラックをお探しの場合にはお気軽にご相談ください。

トラックランドの詳細はこちら

コンドルの中古車両をお探しの方へ

UDトラックス・コンドルは、多様な業務に対応できる人気の中型トラックで、中古市場でも常に需要があります。走行性能や積載力、安全性に優れ、幅広い現場で活躍しています。中古車両を購入する際は、信頼できる販売店を選び、車両状態、アフターサポート体制をしっかり確認することが大切です。

安心して長く使える中古コンドルをお探しの方は、整備体制やサービスが充実した販売店への相談がおすすめです。

この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

「月刊トラックランドオンライン」にて、中古トラック選びのコツや業界の最新情報を発信中。

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