耐久性や運転性能が高く評価されているUDトラックスのクオンは、長距離輸送から建設現場まで、幅広い業務に対応できる車両として、多くのドライバーや運送事業者に選ばれてきました。
中古市場でも根強い人気がありますが、車両選びにおいてはポイントや注意点を抑えておく必要があります。
今回の記事では、UDトラックス・クオンの歴代・現行モデルの特徴をはじめ、中古車両を選ぶ際に知っておくべきことなどを解説します。
UDトラックス・クオンとは?
クオン(Quon)は、UDトラックスが販売する大型トラックで、2004年に登場して以来、国内外で高い評価を受けている車種です。UDトラックスは、かつての「日産ディーゼル工業」を前身とし、現在はいすゞ自動車の傘下です。
優れた燃費効率や環境性能、安全性、運転の快適性を兼ね備えているのが特徴で、最新モデルでは、先進的な運転支援システムや自動変速機(ESCOT)などのテクノロジーを装備し、ドライバーの負担軽減と輸送効率の向上に貢献しています。
歴代モデル
初代(2004年~)
「ビッグサム」の後継車として登場。世界で初めてSRSニーエアバッグを搭載し、安全性能の向上が図られました。また、尿素SCRシステム「FLENDS」を採用することで、平成17年排出ガス規制に適合。さらに、日本初のラウンドコクピットやマルチアシストシートを採用するなど、ドライバーの快適性にも配慮された革新的なモデルでした。
2代目(2017年~)
平成28年排出ガス規制に適合したエンジンを搭載したモデルで、国産大型トラックとして初めて総輪ベンチレーテッドディスクブレーキを標準装備し、安全性を大幅に向上させました。トランスミッションにはESCOT-VIが採用され、操作性も改善。さらに、UDアクティブステアリングやスマートBSIS(死角警報)、LDP(車線逸脱防止支援)など先進安全機能を次々と追加し、快適性と安全性を高次元で両立しています。
3代目(予定)
2025年にクオンの3代目モデルが登場予定です。いすゞのOEM供給を受け、内外装や安全装備を刷新しつつ、UDトラックス独自の仕様も継承される新たな進化が期待されています。
最新のクオンの特徴
ここからは、最新のUDトラックス・クオンの特徴を「運転性能」「燃費性能」「安全性」「生産性」に分けて解説します。
運転性能
最新のクオンは、ドライバーの使いやすさと快適性を追求した運転性能が大きな特徴です。電子制御ステアリング「UDアクティブステアリング」は、走行環境や積載量に応じた最適な操舵感を生み出し、細かなハンドリング操作も安定して行えます。
加えて、電子制御式オートマチックトランスミッション「ESCOT-Ⅵ/Ⅶ」は正確かつスムーズなギアチェンジで、自然な走行と燃費効率の両立を実現しています。視認性の高いインストルメントパネルや人間工学に基づいた4本スポークステアリングホイール、使いやすさを追求したダッシュボードなども特徴的です。さらに、ベルトインシートが長距離運転の疲労蓄積を抑えるため、安全性向上にも寄与します。
燃費性能
省燃費・高出力・環境性能を兼ね備えたエンジンと先進の制御技術により、優れた燃費性能を実現しています。GH11・GH13・GH8といった各エンジンは平成28年排出ガス規制、令和7年度燃費基準に適合。特にGH11エンジン搭載車には、GPSと連動して登降坂を先読みし最適な運転を行う「フォアトラック」や、省燃費走行を支援する「ESCOT-Ⅵ」、運転傾向を分析しアドバイスを行う「燃費コーチ」などの機能が搭載されています。
さらに「省燃費レポート」で運転傾向の可視化が可能となり、誰でも効率的な運転がしやすい設計になっています。燃費向上を多角的に支援するこれらの機能が、運送業の経営効率向上にも貢献します。
安全性
ドライバーと周囲の安全を考慮した先進の安全装備も多数搭載されています。前方衝突警報装置や衝突被害軽減ブレーキに加え、車線逸脱抑制(LDP)や車線維持支援(LKA)、側方衝突警報(BSIS)、ふらつき注意喚起装置などが標準またはオプションで用意され、安全運転をサポートしています。
さらに、ドライバーの状態を監視するモニターや道路標識認識システム、オートハイビームなども搭載。車両制御面でも、横滑り防止装置(UDSC)や放熱性・耐フェード性に優れたディスクブレーキなどが採用されています。高剛性キャブ「SAFES CABIN」と組み合わせることで、衝突時の乗員保護性能も向上しています。
生産性
積載性・荷役性・架装性の向上を通じて、輸送事業全体の生産性を高める工夫が随所に施されています。高張力鋼板を使用した軽量かつ高強度なシャーシ設計により、積載量の最大化を実現。
また、新エアサスペンションにより荷台の高さ調整幅が拡大され、プラットホームでの作業のしやすさが向上しています。アルミウィングや冷蔵ウィング、ダンプ、ミキサーなどボディバリエーションも多彩です。
中古クオンを選ぶ際のポイント
中古トラックを購入する際は、信頼できる販売店を選ぶことが最も重要です。中古トラックの取り扱い実績が豊富な業者であれば、用途に合った仕様の車両を提案してもらえるほか、納車前の点検や整備が徹底されている場合が多く、安心して購入できます。
自社整備工場を持つ業者やアフターサービスが充実している販売店を選ぶと、購入後も安心して使用することができます。また、走行距離や年式だけで判断せず、エンジン・足回り・電装系などの状態も細かくチェックすることも大切です。可能であれば試乗を行い、異音や警告灯の点灯有無も確認しておきましょう。
中古クオンをお探しなら
高品質な中古クオンをお探しであれば、高品質な中古車両を適正価格で提供している「トラックランド」にご相談ください。トラックランドでは、自社整備工場を完備し、経験豊富な整備士による厳密な点検・整備を実施した車両のみを取り扱っています。必要に応じて、架装や板金などにも対応可能です。
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UDトラックス・クオンをはじめとした、大型トラックの中古車選びは、ぜひトラックランドにお任せください。経験豊富なスタッフが、用途やご予算に応じて最適な1台をご提案いたします。
クオンの中古車両をお探しの方へ
UDトラックス・クオンは、安全性や快適性、環境性能に優れた大型トラックであり、中古車市場でも高い人気があります。物流や建設業をはじめ、多様な業務に対応できる性能を備えていることから、多くのドライバーや事業者から支持されています。
中古トラックを購入する際には、信頼できる販売店を選び、車両の状態をしっかりと確認することが重要です。トラックランドでは、高品質な中古トラックを多数取り扱っており、アフターサポートも充実しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
この記事を監修した人

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。
実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。
趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。
「月刊トラックランドオンライン」にて、中古トラック選びのコツや業界の最新情報を発信中。
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