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【日野・レンジャー】特徴や中古車両を選ぶ際のポイントを解説

はたらくクルマコラム

【日野・レンジャー】特徴や中古車両を選ぶ際のポイントを解説

トラック市場で長年にわたり支持されている日野自動車のレンジャー。運送業や建設業など幅広い現場で活躍しており、その高い耐久性や操作性、安全性が評価されています。積載性や快適性に優れ、都市部での運搬から長距離輸送まで幅広い用途に対応できる汎用性の高さも大きな魅力です。

今回の記事では、レンジャーの特徴や魅力を解説するとともに、中古車両を選ぶ際に知っておくべきポイントについても解説します。

中古の日野・レンジャーの購入をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

日野・レンジャーとは?

日野自動車が製造・販売している中型トラックで、日本国内はもちろん、海外市場でも高い評価を受けている車種です。主に中型貨物の輸送に用いられ、都市内配送から長距離輸送、さらには建設・産業用としても幅広いニーズに対応できる汎用性の高さが特徴です。

1964年に登場して以来、モデルチェンジや改良を重ねながら、燃費性能、走行安定性、安全性、快適性を向上させてきました。現在のモデルは、先進のドライバー支援システムが搭載され、環境性能にも優れており、働く車としての機能性と時代に合った性能の両立を実現しています。

耐久性やメンテナンス性の良さから、多くの事業者に長く愛用されており、中古市場でも安定した人気を誇る中型トラックの代表格といえます。

歴代モデル

初代(1964年〜1984年)
KM300型として登場。3.5トン積仕様からはじまり、安全性や利便性を高めるマイナーチェンジが重ねられ、長寿モデルとして、2代目以降も一部仕様が生産され続けました。

2代目(1969年〜1980年)
外観はジョヴァンニ・ミケロッティによるデザインが取り入れられ、直6・EC100型(120 ps)エンジンを搭載。6トン仕様の「レンジャー6」やEH700型エンジン(165ps)を搭載した「KL-SS」なども登場しました。

3代目(1980年〜1989年)
「風のレンジャー」の愛称で知られ、初期型はグリルやバンパーがガンメタリックで統一され、左右対称の窓配置が特徴です。「レンジャー+5」「ONE UP レンジャー+5」など進化を遂げ、海外では1995年まで生産され続けました。

4代目(1989年〜2001年)
「クルージングレンジャー」として登場。外装・内装ともに大幅刷新され、平成元年排ガス規制や安全装備に対応。1990年代には「ライジングレンジャー」「スペースレンジャー」として改良され続けました。

5代目(2001年〜2017年)
フルモデルチェンジによって「レンジャープロ」として登場。中型トラック初のバンパー埋め込み型ロアヘッドライトを採用し、外観と性能の両面で進化しました。クリーンディーゼル技術「AIR LOOP」やハイブリッド車も投入され、環境性能や燃費向上にも注力されたモデルです。

6代目(2017年〜現在)
2017年に国内仕様としてフルモデルチェンジされた現行レンジャーは、「17レンジャー」とも呼ばれ、安全・環境性能が大幅に向上。全車にプリクラッシュセーフティや車線逸脱警報、ESPを標準装備し、新開発のA05C型エンジンを搭載。ICTを活用した車両管理機能や快適な運転環境も魅力で、先進装備を多数備えた次世代型の中型トラックです。

このように、日野・レンジャーは時代の要請に応えながら改良を重ね、現場のニーズに応える進化を続けています。

最新のレンジャーの特徴

最新のレンジャーの特徴

日野・レンジャーの現行最新モデルの特徴を「安全性能」「快適性能」「環境性能」に分けて解説します。

安全性能

先進の安全支援機能が多数搭載されており、ドライバーと周囲の安全を確保できます。「サイトアラウンドモニターシステム(SAMS)」や「左折巻き込み警報」「車線変更警報」などによって死角の危険を可視化。さらに、ドライバー異常を検知して車両を減速・停止させる「EDSS」や、「プリクラッシュセーフティシステム(PCS)」による衝突回避支援なども搭載しています。

夜間視認性向上のためのオートヘッドランプや可変配光型LEDランプも装備され、安全運転を多角的にサポートしています。加えて、ドライバーモニターⅡやふらつき警報、VSCなども備え、ドライバーの疲労や不注意にも対応。安心して運転できる環境が整っています。

快適性能

長時間運転でも疲れにくい快適性を追求した設計も特徴的です。標準シートは体圧分散性を高めた構造で、腰や太ももをしっかり支え長時間の運転でも疲れにくく、高機能シートの選択も可能です。視認性に優れた7インチの大型マルチインフォメーションメーターや直感的に操作できるスイッチ類、操作性を高めたステアリングスイッチなど、運転時のストレスを軽減する工夫が随所に見られます。

また、室内高を確保した広々とした車内や、大型アシストグリップ・ワイドステップによる乗降性、蓄冷式フルオートエアコンやLED室内灯なども魅力で、運転環境を快適に保つことができます。

環境性能

環境性能にも優れており、排出ガスの浄化と燃費向上を高次元で両立しています。A05Cエンジンは小排気量ながら高トルクを発揮し、省燃費と輸送力を両立。Pro Shift(AMT)は適切な回転域を自動で選択し、優良ドライバー並みの低燃費運転が可能です。さらに、エコランプやマイドライブマスター、エコツリーなどの支援機能により、省エネ運転の習慣化をサポートしています。

排ガス処理にはDPR+尿素SCR方式を採用し、NOxの低減を実現しています。加えて、アイドリングストップ機能やオーバードライブ化した6MT・7MTなども省燃費に貢献。環境規制への適合はもちろん、経費削減にもつながる仕様となっています。

中古のレンジャーを選ぶ際のポイント

中古のレンジャーを選ぶ際のポイント

中古のレンジャーを選ぶ際には、信頼できる販売店で購入することが何より重要です。中古トラック専門の販売店や、業界での実績が豊富な業者であれば、車両の状態について丁寧に説明してもらえる可能性が高く、安心感があります。自社整備工場を持つ業者で購入すれば、納車前の整備や購入後のメンテナンスにも柔軟に対応してもらえるため、長く安心して乗り続けることができるでしょう。また、口コミや利用者の評判を事前に確認し、実際の取引実績がある業者かどうかを見極めることも大切です。

加えて、車両そのものの状態も慎重にチェックする必要があります。外観のキズやサビだけでなく、エンジンやミッション、ブレーキ、電装系など内部のコンディションも確認し、可能であれば始動確認や試乗を行うことが望ましいでしょう。さらに、走行距離や年式に加えて、オイル漏れの有無やタイヤの摩耗、荷台や架装部分の劣化なども見逃せないチェックポイントです。信頼できる販売店で、コストパフォーマンスの高いトラックを選ぶことが、中古車選びでは大切です。

中古のレンジャーをお探しなら

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仕入れから納車に至るまでの全工程において、整備資格を持つスタッフが厳格な点検・整備を実施し、品質管理にも万全を期しています。必要に応じて架装や塗装、板金修理などのカスタマイズにも柔軟に対応しており、業種や用途に応じた最適な一台をご提供可能です。

初期費用を抑えて車両を導入できる定額制サービス「サブスクdeスグのり」もご好評で、経費の見通しを立てやすい運用を支援しています。

中古トラックをお探しの場合には、ぜひトラックランドにご相談ください。

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中古の日野・レンジャーをお探しの方へ

日野自動車のレンジャーは、優れた走行性能と耐久性を兼ね備えた中型トラックとして、多くの業種で高い評価を得ています。現行モデルでは、安全性や快適性、環境性能も大幅に進化しており、長距離輸送から市街地配送まで幅広く対応可能です。

中古車を選ぶ際は、信頼できる販売店で車両状態をしっかり確認することが大切です。トラックランドでは高品質な中古トラックをご提供しておりますので、車両をお探しの場合にはお気軽にお問い合わせください。

この記事を監修した人

この記事を監修した人 トラックランド管理人:高良

神奈川県出身。株式会社タカネットサービスの9年目の社員。
これまでに監修した記事は200件以上!中古トラックに関する豊富な知識と経験を活かし、中古トラック業界の最新情報やお役立ち情報を発信しています。

実際のトラック販売やメンテナンスにも精通しており、読者にとって有益な情報をわかりやすく提供することを心がけています。

趣味は野球観戦で、休日には球場でリフレッシュするのが楽しみの一つ。

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