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トラックのバッテリーの寿命を解説!交換費用についても

まなびのコラム

トラックのバッテリーの寿命を解説!交換費用についても

車両のバッテリーは使用に伴って徐々に劣化し、最終的には寿命を迎えます。業務での使用頻度が高いトラックは、突然のバッテリー上がりが発生すると業務に大きな支障をきたす可能性があるため、日常的な点検や適切な管理、定期的な交換が欠かせません。

この記事では、トラックのバッテリーの一般的な寿命や交換のタイミング、劣化症状、さらには交換にかかる費用などを解説します。

バッテリーの寿命を延ばすコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

トラックのバッテリーの寿命は?

トラックのバッテリーの寿命は?

バッテリーは、エンジンを始動させるための電力供給だけでなく、ライトやカーナビなどの電装品を正常に動作させるための電力を供給する役割も担っています。トラックのバッテリーは、一般的に3~4年程度、または走行距離3~5万キロ程度が寿命とされています。ただし、寿命の長さは車両の使用環境や運転の頻度などによって差が出ます。

バッテリーは使用するうちに徐々に劣化し、性能が低下していきます。バッテリーの充電・放電を繰り返すうちに劣化が進むため、定期的な点検が欠かせません。寿命を過ぎたバッテリーを使い続けると、エンジンがかからなくなる、電装品が正常に作動しないなどのトラブルにつながる可能性もあります。

そのため、目安の期間や走行距離に達した場合には、早めに交換を検討することが大切です。

劣化症状

バッテリーが劣化して寿命を迎えつつある場合、以下のような症状が現れることがあります。

エンジンがかかりづらい
バッテリーの劣化が進むと、十分な電力が供給されなくなり、エンジンをかけるのに時間がかかるようになります。特に朝一番や寒い時期には、その症状が顕著に現れることが多く、エンジンの始動を何度も試みる必要が出てくる場合があります。そうした状況を放置すると、バッテリーへの負荷がさらに増し、劣化が加速する可能性があります。

電装品の動作が不安定になる
ヘッドライトが暗くなったり、カーナビやラジオが正しく動作しなかったりなど、バッテリーの性能低下による電装品への影響が現れることもあります。ウィンカーの点滅が遅くなる、パワーウィンドウの動きが鈍くなるなど、日常的に使用する機器に問題が出た場合は、バッテリー劣化を疑うべきでしょう。

警告灯の点灯
車両のバッテリー警告灯が点灯するのは、バッテリー自体や充電システムに異常がある可能性を示しています。放置すると後にエンジンの始動ができなくなる場合もあるため、早めに専門業者に点検を依頼することが大切です。

エンストが増える
走行中にエンジンが突然停止する、いわゆるエンストの頻度が増えるのもバッテリー劣化のサインです。バッテリーが劣化すると、十分な電力が供給されないことで安定性が失われ、エンジンが停止する原因となります。特に信号待ちや低速走行時にエンストが頻発する場合は、早急な対処が必要です。

クラクションの音が小さくなる
クラクションの音が小さくなる場合もあります。クラクションは電力を必要とする部品の一つであり、バッテリーの電力供給が十分でないと音量が低下することになります。

寿命が短くなる主な原因

以下はトラックのバッテリーの寿命が短くなる主な原因です。

頻繁な短距離走行
短距離走行が多いと、バッテリーが十分に充電される前にエンジンが停止してしまい、充電が不十分なままになります。その状況が続くとバッテリーに大きな負荷がかかり、劣化が加速します。また、配送業務で頻繁に停車と再始動を繰り返すなども、寿命が短くなる一因です。

高温環境・寒冷地での使用
バッテリーは温度の影響を受けます。高温環境では内部の化学反応が過剰に進行し劣化を早め、低温環境では充電効率が低下し、十分な電力を供給できなくなります。

電装品の多用
エアコン、ライト、カーナビなどの電装品を日頃から長時間使用していると、バッテリーの消耗が早まります。特にアイドリング時にそれらを多用すると、バッテリーへの負担がさらに増します。

長期間の放置
バッテリーが放電した状態で長期間放置されると、内部が著しく劣化し、再充電しても元の性能を取り戻せない場合があります。長期間使用しない場合には、事前にバッテリーを外しておくなどの対策が必要です。

長持ちさせるコツ

トラックのバッテリーを長持ちさせるためには、日常的なメンテナンスと適切な使用が重要です。まず、定期的にバッテリー液の量を確認し、不足している場合は補充する必要があります。液量の確認はバッテリーの寿命を延ばす基本的なメンテナンスであり、特に液量が「Low」のラインを下回る状態を放置しないように注意しましょう。

最近ではメンテナンスが不要なメンテナンスフリーバッテリー(MFバッテリー)も普及しています。そのタイプのバッテリーを使用することで、液量確認や補充の手間を軽減できるほか、性能の安定性も向上します。

日常的な点検に加えて、運行環境や使用頻度に合ったバッテリーを選ぶことも重要です。それらを意識しながら適切に管理することで、バッテリーの寿命をより延ばすことができます。

トラックのバッテリー交換の費用

トラックのバッテリー交換の費用

トラックのバッテリー交換にかかる費用は、バッテリーの種類やトラックのサイズによって異なります。一般的な相場として、軽トラックや小型トラックの場合、交換費用は1万円~2万円程度、中型や大型トラックの場合は3万円~5万円程度が目安です。

特に大型トラックでは、バッテリーが2個以上必要になる場合もあり、その分費用が増加します。また、メンテナンスフリーバッテリー(MFバッテリー)や高性能タイプを選択する場合は、価格が高くなります。

トラックのバッテリーの寿命について

トラックのバッテリーの寿命は一般的に3~4年程度、走行距離では約3~5万キロ程度が目安とされています。ただし、使用環境や運転の仕方によって寿命が短くなる場合もあります。劣化症状が見られる場合は、早めの交換を検討しましょう。

なお、トラックに関するお悩みを抱えている場合や、買い替えを検討されている場合には、ぜひトラックランドをご利用ください。

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また、グループ会社の「陸送ネット」では、バッテリー交換の対応も可能ですので、ご興味がございましたらぜひサービスの詳細をご覧ください。

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