設 立::2017年12月
本社所在地: 福島県本宮市高木字北ノ脇5番地1
事業概要:一般貨物自動車運送事業・第一種 利用運送事業
従業員数:16名(ドライバー14名、事務2名)
車両保有台数:アルミウィング10台、冷凍車2台
(うち5台当社購入のウィング)
「運送業はやるべき仕事は簡単だけど、
シンプルだからこそ一番難しい」
八王子市に本社を構える株式会社フットライトコーポレーションの、グループ会社である株式会社フットライトコーポレーション東北。
主に飲料や菓子類などの食品配送をしており、その配送地域は福島県全域に渡る。
トラックを導入する際は、荷物に衝撃が加わるリスクを軽減できる仕様の車両を選定するなど、商品保護を始めとする運送品質保持の為に、常に尽力している代表取締役 安東社長にお話を伺った。
‒設立当時から現在までの変化について教えてください。
設立当初は従業員数5~6名ほどの規模で、保有台数も登録に必要な7台だけ。冷凍チルド便を行う予定だったので、形状は7台すべて冷凍だったので、形状は7台すべて冷凍ただ、チルド便だと仕事量が少なかったため、近隣にある大手食品会社のドライセンターの仕事を受けて、飲料や菓子類といったドライ食品の配送をするようになりました。
それから主な荷物がドライ食品類となり、冷凍機が不要になった状態では、箱の中が狭くカートラ(※1)が16台しか乗らない冷凍車よりも、より多くのカートラ(※2)を載せられるアルミウィングで配送する方がいいよね。という話になり、2年ほど前からアルミウィングの導入を始め、それまで使用していた冷凍車のうち2台を残し、徐々にアルミウィングの台数を増やしてきました。
※1:カート・ラックの略称。倉庫や店舗などで、主に運搬や保管管理を行なう台車。棚補充や物流施設に納品する際などにも使われる。
※2:カートラ車載数例)中型…20台、増トン…25台、大型…35台
平成30年7月、アルミウィング導入の際に、弊社代表西口とフットライトコーポレーション本社の亀田社長が知り合ったのがきっかけとなり、それ以降トラックランドからアルミウィングをご購入いただいている。
「トラックランドから車両を購入している理由は、とにかく手配が早いこと。今は乗用車ならオークションでいくらでも買えるけど、トラックは中身が見えない。トラックランドはその中で、購入時に車両の保証やしっかりメンテナンスをしてくれる。だからパートナーとして信頼できるトラックランドから、車を購入するようになりました」と話す安東社長。
‒配送規模や配送へのこだわりをお聞かせください。
現在の配送地域は福島県全域になり、会津・中通り・浜通りの3地域を時間帯に分けて配送しています。午前中の便で会津・いわき方面へ、午後は中通り方面へ。遠い地域は早めに出発して、近い地域は昼過ぎに出発します。そのほか、お客様の到着希望の時間に合わせて、スケジュールを組んでいます。最近は少しですが、北茨城(中郷と大洗)への配送も始めました。
平成29年の設立以来、到着希望の時間が何時でも、お客様のご希望の時間に遅延することなく配送しています。
‒運送品質保持のために徹底していることはありますか?
運送品質保持のために、商品の保護を徹底しています。ラップでの保護や数量管理、緩衝材を用いた荷物の固定をしっかりと行っています。導入するトラックもエアサスやゲート付など荷物への衝撃を軽減できる仕様のトラックを選んでいますね。
また、運送中の速度もデジタルタコグラフを車両に装備して、急発進・急ブレーキがないかを常にチェックしています。当社では一般道と高速道路でそれぞれ異なる速度制限の意識を、従業員教育の時点でしっかり根付かせていますよ。
意識づけのために、従業員教育期間約20~30日と他の運送会社に比べてかなり長めに設定しています。その中で配送時間順守の徹底が、運送の品質保持に繋がっているのだと思います。
どうしてここまで高い配送品質にこだわるのか?というと、食品メーカーが作った販売商品を預かるので、そのままの状態を保持してお客様のもとへ届けるためには、運送の品質を上げることが重要になります。なので、中身はもちろん、外装までもが破損しないようにすること。箱ずれ・箱の破損が少しでもあってはいけない。
運送業の仕事はシンプルだからこそ、いろいろな制約があり、それを守るための対応策をとりながら、お客様のもとへ届けることが大切になります。
納車当日は早朝から雨が降り続いていたが、アルミウィングの納車と同時に雨雲が切れ、美しい虹が2本架かった。
‒コロナ禍の影響はありましたか?
新型コロナウイルスが流行していても、うちは味噌や醤油など生活必需品にかかわる食品を運ぶ仕事なので、仕事がなくなることはありませんでした。ただ影響がなかったかと言われると、そうでもなかったですね。
うちでは、新型コロナウイルス対策としてマスク、消毒、検温を行っています。
現状、夏場で作業中にマスクをつけると、汗で濡れて息ができなくなってしまうなど、問題点があります。
一昔前なら過剰なくらいですが、今はそれが普通になっています。
だから、我々運送業者も世の中の流れに適応していかないと時代に取り残されてしまう。
ウィズコロナが前提となったこれからを考えると、対策というのはキリがなくなると思いますね。
先ほどの話で例えるなら、汗でぬれたマスクでは呼吸が出来ない。そうなると、通気性の良いマスクの需要が出る。でも通気性が良いとなると感染予防の性能は?といった問題点がまた出てしまいますからね。
ただ、いずれ収束するとは思います。ワクチンができてもすぐに普及されるわけではないでしょうけど、それもいずれは手に入りますから。
‒今後の抱負をお聞かせください。
倍! 全部を倍にしますよ。
運送会社というのは常に大きくなら運送会社というのは常に大きくならなくてはいけないし、現状のままというのはあり得ない。
新型コロナウイルスの影響で良いこともありますからね。ドライバー不足だと言われていたのも、新型コロナウイルスが流行しだした3月までの話です。少なくともうちは倍くらい人手が増えたし、人材を採りやすくなっている。やり方の問題もあるけど、この業界で人材を集めるなら今がチャンスだと思っています。
次はチルド便もまた始めて、常温品と冷凍品の2本立て配送をしていくつもり。来年の今頃には、それも含めて倍になっているはずだよ(笑)
新型コロナウイルスが流行するまでは従業員家族ぐるみで社内イベントを行っていた、フットライトコーポレーション東北。最近はコロナ禍で社内イベントが出来なくなっているそうだ。「やっぱり旦那さんが長距離のドライバーやっている家は、家族の支えがすごく重要で大変。だからこそ、家族も含めて労いたい」と語る安東社長。
「うちは離職率が低く研修を終えた人は、ずっと働き続けてくれているんです」新型コロナウイルスにより社内イベントがなくなってしまっても、社内がアットホームな雰囲気に包まれているのは、安東社長の気さくな人柄や従業員やご家族に対する思いやりの心が、常日頃からあるからだろう。
コロナが収束したら、また社内イベントをやりたいと、社員とその家族への思いを話す表情は、社員を家族として大切に思う優しさに溢れていた。
日野 中型アルミウィング(レンジャー)
今回納車した令和1年式日野レンジャー中型アルミウィングは、6200ワイド、240馬力で格納PGや、ETC・バックアイカメラ搭載車。